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月に囚われた男(2009年、イギリス)

月に囚われた男 (字幕版)

アマゾン・プライムで。非常に低予算(と言っても500万ドル)でつくられ、俳優もほぼ一人しか出てこない映画。ストーリーが良くできていて、映像もキレイで見ごたえがあった。超おすすめ。2001年宇宙の旅とか、ゼロ・グラビティとか、オデッセイとかが好きな人には間違いなく面白く感じると思う。

個人的には韓国語があちこちにあるあたり、妙にリアリティがあって、2009年の時点でこんな感覚だったのかと思った。それとも、ブラック企業臭と韓国企業が結びつくのかなー。細かく見直していっても面白い作品。

FAKE(2016年、日本)

FAKE ディレクターズ・カット版 [DVD]

「耳が聞こえる・聞こえない、作曲できる・できない」で世間が騒いでいた佐村河内さんを撮ったドキュメンタリー。終始、居心地が悪くなるような映画だった。

まず、映画の最初のほう。わたしだけかもしれないが、完全に佐村河内さん側に立って居心地の悪さを感じていた。例えば、佐村河内さんが「リズムは音楽であって、それが自分には分かる。=音楽が分かる。」みたいな話(乱暴でスンマセン)をしていたシーン。ビバルディの春か何かをオリジナルなボイスパーカッションみたいにして表現するんだけど、それがとても下手で途中から変になってしまう。「うわー!やめてくれー!」と叫びだしたくなってしまうような気まずさがある。

奥様と何度も繰り返される、「誰か喋る→聞こえていない→奥様が手話で伝達→答える」というシークエンス。完全に「聞こえている人が、聞こえていないフリを表現しようとしている心情」でドキドキしながら見てしまった(実際に聞こえているかどうかは分からない。でも正直アヤシイ)。

極めつけは、最後に実際に作曲してみるシーン。作曲しているシーンが映っていないからダメ、という話もあるが、オリジナルだろうがゴーストライターがいようが、そもそも安っぽい変な曲で、佐村河内さんの達成感あふれる顔がしんどく見ていられない。そして映る、なぜか沈鬱な奥様の表情。監督の靴下のつまさき。奥様の手の中があやしく光る(指輪?)。ネコ。

「ラスト12分の衝撃」とか、「靴下に注目」などの文章を読んだのだけど、何度見返しても私には意味が分からず。。ただ単に微妙な曲ができたので、やっぱりゴーストライターが必要なんだなと確認した。

 

見ている私が性格悪いだけなのか、監督が性格悪いのか分からない。分からないけど、なんつー嫌みなドキュメンタリーなんだ、と思った。

休日に近場のホテルに泊まるのが楽しい

あちこち旅行してホテルに泊まることがありますが、中でも家の近くのホテルに泊まるのが一番楽しいです。ラクだし、安心だし、とにかくラク(←けっきょくそこ)。会社の福利厚生をここぞとばかりに活用して、安く泊まれるときがあれば積極的に泊まっています。仕事がある日でも、夜からホテルに集合して翌日ちょっと遊ぶ、とかでも十分楽しい。適度に非日常感があるし、施設がそれなりにあるところなら子供も退屈しません。

普段バタバタと忙しくしているので、ちゃんとした2泊3日の旅行を取ってしまうと前後に仕事が山積するし、そうすると旅行の疲れを取る暇もないのでダメージがでかすぎるのです。っていうか、旅行って疲れる。

 

そういえば、会社の先輩がやたらと近場のホテルばっかり泊まっているので、なにしてるんだろと(変な意味で)思っていたのですが(オイ)、どうやら奥様のケアに「金夜に泊まって夕食を食べ、土日ホテルでまったりして家事から解放」という使い方をされていたようでした。なるほど!そして、今ならすごくよくわかるぞー!金夜からなら仕事も圧迫しなくていいですもんね。

 

今までは、旅行ってハネを伸ばしに行くイメージでしたが、子供が小さいとむしろ疲れしか生みません。私のような狭小キャパ人間にとっては、かなり頑張って行くもの。

それでも、たまにはガツンと遠出したくなるんですがね。

入園と新入社員、新しいスタート

4月から新しい保育園に行っています。

今まで慣れ親しんでいた小規模保育園と違い、準備するものがたくさんあるしすべてに名入れが必要なので大変。布にアイロンでつけられる名札やタグが大活躍しました。必要なものはなんでも娘に選ばせて、とにかく気持ちを盛り上げる方向に。真新しいお気に入りのものたちにぜんぶ自分の名前を書いて、娘はとても楽しそうでした。

初日は不安なく玄関まで行けて、そのまま先生に手をつながれて教室に行けた…ようだったのですが、大泣きしながら即戻ってきましたー。やっぱダメか。私は小さいころ引っ越し族だったから、新しい学校に入っていく不安はすごくよく分かります。可哀そうでたまらず、気もそぞろに園を後にしました。

しばらくは試練のときになりそうですが、そのうち新しい保育園でも楽しく過ごせるようになってくれればいいなと思います。

 

会社にも新人がたくさん入ってきました。新しい環境に飛び込んでいく人たちの気持ちの密度感…不安とか希望とか、処理しきれない色んなことをひしひしと感じます。彼らは研修だから数か月接することがほぼないんだけど、こういうピンとした空気感って最初の数か月だけなんですよね。早く慣れて欲しいとも思うけど、感覚が全部開いてあちこちに向いているような最初だけの過敏さも、それはそれで愛おしいなと思ったり。新入社員のスピーチは、毎年「よくできているなー」と感心するんだけど、やはりどこかヒヤヒヤする部分もあり。数年経った社員の、空気を読みまくった上で笑いもキッチリ回収する安心感のあるスピーチと比較して、「社会人としての成長」とはなんなのかと思ったりもしました。

 

5月には、みんな落ち着いて新しい環境を楽しめるようになっているといいなと思いました。私もがんばんなきゃ~。

働く女性のためのウェブマガジン「りっすん」に寄稿

しました。いつもブログを読んでいただいている方には「またこの話か…」という内容かもしれませんが^^;だいぶ共働き子育てがこなれてきた現状について、3千字ほど書いています。よければ読んでみてください。

www.e-aidem.com

 

 

先週末は、友だちの展覧会を見に 京都に行ってきました。

「作家のいない展覧会」というテーマで、キュレーターという形で笹原晃平くんが企画しています。「作家がいない」って…作家は笹原なんじゃないのー!?と無粋なツッコミを入れに行こうと思ったんですが、普通にいい展覧会だったので楽しんで帰ってきました。

spontaneous.sasahara.info

残念ながら会期は終了。もっと早くに行けばよかった!

わたしはアートに詳しくないんだけど、作品そのものを味わうものと、作り手が意図した文脈や時間・場所などを、見て考えて楽しむものがある気がする。笹原の今回の作品は後者のように感じて、モノの見方を考え直したり、新しい考え方を考えてみたり(ってなんか変な表現!)するきっかけになりました。

 

最近は暇があれば映画の方に行ってしまい、そもそも暇な時間自体めったに発生しないので展覧会に行く機会が激減しています。イカンなあ。

 

 

ドローン・オブ・ウォー(2014年、アメリカ)

ドローン・オブ・ウォー [DVD]
アンドリュー・ニコル監督はロード・オブ・ウォーが大好きで、今回も楽しみにみました。 調べたらトゥルーマンショーの脚本家でもあるんですね。幅が広いなー。

ドローンによる戦争の姿を淡々と描く映画で、次第に病んでいく軍人をイーサンホークが好演しています。

戦争映画なのに戦闘シーン無音、戦争映画なのに緊張感なしで不思議な映画でした。アメリカンスナイパーの時にも描かれていた強国による戦争ーー資源もたっぷりあり、定期的に国に帰って家族と触れあえる一方、戦争の相手は家も家族も焼き払われているという非対象性ーーがより露骨に表現されており、皆殺しの爆撃を行ったあとに家に車でかえり家族でバーベキューをするなど、こちらの感覚もおかしくなっていくようでした。イーサンホーク演じる軍人もやはり病んでいきます。

最後のシークエンスは評価が分かれるところでしょうねー、初見ではスッキリして帰っていく彼に違和感しか覚えませんでしたが、そもそも原題にもなっている「良い殺人」というものに疑問を呈する話ではあるので、良いとか悪いとかを決めること自体を放棄しているともとれます。 (実際は任務遂行、標的全滅くらいの意味ですが、言葉通りの意味をダブルミーニングで使っていると思われます。)
人間らしい反応を爆発させただけという風に取るのが自然かな。

それにしても、なんで違う邦題をつけちゃったんだろーなー。まさかロードオブウォーの監督だから掛けたのかな?謎。

保育園また落ちた&たくさんの卒業

2次も落ちました~。まあダメだろうけど多少は期待しちゃっていたので、無駄にガックリ。さっそく無認可保育園に「席の確保をお願いします」とお伝えすると、快く引き受けてくださりホッとしました。保育料は高いけど、認可保育園よりもおけいこ事は充実しているし、まあいいかと思い始めました。

 

最近また「保育園落ちた」系のコンテンツが出回っており、そういう季節だなあと思った次第。何とかならないものでしょうかねえ。一応わたしも、1次落選に引き続き今回も区役所に行って色々とヒアリングしました。うちの地区では同じ点数の人が多いので、そこから子供が多い家庭、年収が少ない家庭を優先して入園しているようです。自営業のご夫婦だと極力収入を少なくするなど努力しているらしく、中途半端な年収のサラリーマンは相対的に一番お金が出て行っちゃうのかも。

 

保育園の見学の頃は、「来ても無駄だから来てくれるな」と言われてムキになって見学にいったりもしましたが、今考えると保育園もパニックですよね。悪いことしたな。

 

***

 

今通っている保育園もあと1か月かあ…。感慨深いです。これは絶対泣くだろうな(私が) 娘はお友達大好きであるものの、まだ別れというものが分かっていないみたいで平気そうです。

 

卒業と言えば、娘はベビーカーを卒業し、ベビーカーはもっぱら人形を入れて押して歩くおもちゃに変わりました。お昼寝もしなくて平気になりました。ベビーカーが無ければないで、荷物が多いとけっこう不便だなと思ったり^^;これは横着ですが。笑

 

もう一つの卒業は電動鼻吸い機。自分でブンブン鼻をかめるようになりました。神経質にポケットティッシュを持ち歩いており、「ママはなみずない?ティッシュあるからね」と言ってくれます 笑

娘は何でもきちんとしたい性格らしく、出かける時はハンカチやティッシュ、飲み物、おやつ、それからメモ帳とペン(!)、文字ドリル、リップクリーム、クマの人形などを必ずバッグに入れ、小脇に抱えて持っています。これが何だか小マダムみたいでおもしろい!親の方は反対に手ぶらで歩きたい人たちなので、一体誰に似たんだろうという感じです。メモ帳とペンは特におもしろくて、ストリートミュージシャンを見かけたときなど、何かおもしろいことがあると必死でメモを取っているようなしぐさをします。これ、ホントなんなんだろう。

娘のメモ 何か書いている風。将来バンキシャになるつもりだろうか

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また、添い寝も卒業しました。まあこれは、大人のベッドの隣に子供のベッドをくっつけておいているので卒業とは言えないかな?ベッドを可愛らしく設えてあげると、喜んで寝るようになりました。たまーに深夜起きて、「ママ、て」と言って手をつなぎます。キューン。

私はというと、子供が近くにいないと圧倒的に広くなってビックリ。よく眠れるようになって嬉しい限りです。

 

こんなにぐんぐん成長していったら、近いうちに個室にこもって出てこなくなるんだろうか…。最近「大きくなった娘」「反抗期の娘」などを想像して一人でウルウルしたりします。けっこうヤバいですね。

https://www.instagram.com/p/BMYcQlKBeXq/

ぷよぷよとチクチクの出会い