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ラビング 愛という名前のふたり(2016年、イギリス・アメリカ)

ラビング 愛という名前のふたり [DVD]

 

1950年代、公民権運動真っ只中のアメリカの、異人種間結婚を描いた映画。ラビングというのは実際の人名で、この夫妻が結婚の権利を勝ち取ったことを「ラビング事件」というそうです。つづりもLoving。かわいい名前ですね。

けっこう地味な映画なんだけど、寡黙なレンガ積み職人の夫と、そんな夫についていく控えめな妻の深い愛情が描かれていてとても良かったです。

特にジョエル・エドガートンという、ラビング氏を演じた役者さんがよかったなー。眉毛まで金髪のザ・白人という設定なのですが顔立ちがどことなく和風で、「筋の通った頑固オヤジ」という渋い雰囲気なのです。いつもムスッとしているのに、妻のことになるとホニャアっとなるのがまた良かったですねえ…(しみじみ)

逮捕されても、世間からヒーロー扱いされても、あくまで普通に当たり前に暮らそうとする二人。

こういう地味&滋味な映画、大好きです。

ユニクロUで買ったもの

なんだかんだで毎シーズン楽しみにしてるユニクロU。

今季はニットのセットアップと、生地が良くてドロップショルダーのシルエットがかわいいTシャツを買いました。

 

このニットアップはかなりゆったりしているので、一番小さいサイズでもデカい。V開きも大きいので、Tシャツと合わせるといいかなーと。一方でTシャツは大き目に着たいのでXLです。色はニットアップが黒、Tシャツは白。

Tシャツの生地の美しさに感動しました。これは追加で買ってもいいかも。

 

本当は3Dメリノリブのシリーズが気になっていたんですが、着てみるとなんかしっくりこなかったので見送り。薄手でぴったりした服は、あまり着なくなりましたね(遠い目)

 

ブロックテックのモッズコートも気になっています。でも結局買わないかも。まだ迷い中。

 

他は生地が思っていたのと違ったりなんなりで見送りです。全体的に形はキレイだし、細部がこだわって作ってあるので見ていて楽しかったです。

 

11月に残りのコレクションが出るみたいなので、そちらではダウンコートが気になっています。生地がいいといいなあ。

 

 

おしまい。

 

色つきリップの弊害

口紅がめんどくさくなって、ここ半年くらい色つきリップを愛用していたんですが、 

季節が寒くなってくると弊害が出てきたのでやめました。

 

天然油脂100%のリップクリーム、

溶けやすいので暖かい飲み物に油が浮くんです…

ギャーッ!キモすぎ

 

しかし、普通の口紅だと乾燥してしまいます。

「保湿+多少色が乗る+脂が浮かない」ものはないのか?と探していたところ、

めちゃくちゃ普通の結論ですがグロスに戻りました。ほぼ10年ぶりです。

 

 

この辺はイエベの私に馴染み、会社でも行けそうな感じでした↓ 

THREE Shimmering Lip Jam 20 PRETTY PILGRIM

 

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上品なピンク。色白の知人もつけてみたけど似合ってました。万能色?パッケージも、グレーとピンクのコントラストがかわいい。

 

これは名前と見た目が好きなので気に入ってる。アディクションのパッケージ可愛すぎ↓ 

Addiction lip gross pure 003 dark knight

「Addiction lip gross pure 003 dark knight」の画像検索結果

黒いグロスってどうなの?と思ったら、くすみ色でかわいかったです。手持ちの会社には派手すぎる赤リップにあわせても、いい感じに落ち着きます。もちろんこれ一つでも私は好きです。無味無臭でねちっとしないとこも◎。

 

頂き物ですが↓ 

Dior addict lip maximizer

色なし。けっこうスースーする。上品なパール入り。バニラミントみたいな香り。自分では絶対買わないカワイイ系のビジュアルなんですが、なんだかんだで愛用してるかも。

 

グロスの保湿力に驚く

グロスって何度も塗り直さなくていいし、カップにつかないし、リップクリーム塗るより全然いいなと思いました。口紅とも違って、鏡見ずに適当に塗れるし。

 

本日オフィスの湿度が40%切ってました。

昨日まで50%くらいあったのに…。

 

今年も保湿がんばろー。

コンテイジョン(2011年、アメリカ)

コンテイジョン (字幕版)

アマゾンプライムで、ソダーバーグ監督のパンデミック映画ということで見てみました。「トラフィック」がめちゃくちゃ好きなんです。

 

この映画も「トラフィック」と同じく群像劇になっていて、オスカー女優たちがその中で割とカジュアルに使われているのが面白かったです。絶対その役グウィネス・パルトローじゃなくていいやろ…とか。(ポスター右下の人ですよ!)マリオン・コティヤールやケイト・ウィンスレット、ジェニファー・イーリーが演じる正義感ある職業人は魅力的でしたね。マリオン・コティヤールは出番が少なすぎて存在を忘れがちでしたが。ジュード・ローのモラルのない変人役も良かったし、マット・デイモンの普通っぽいパパ役も良かった。色んなタイプの人が出てきましたが、全体的に女性がカッコいい映画でしたね。

 

感染の元をたどっていく様子が興味深かったし、「ブタ…コウモリ…ブタ…コウモリ…」と遺伝情報を解析している様子など「そんな風に解析するのか」と面白かったです。あんなきっかけでウィルスが発生するもんなんですね?不思議。

 

俯瞰的で本質を射ている、ソダーバーグ監督っぽいいい映画だなーとは思ったのですが、題材が題材なので「トラフィック」ほどハマれない感じではありました。「感染系でなんかおすすめない?」と言われたら推しておこうと思います。そんな機会無さそうではあるけれど…。

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年、アメリカ)

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(字幕版)

 

「ダラス・バイヤーズ・クラブ」のジャン=マルク・ヴァレ監督作品。「妻が死んだのに泣けない夫が心を取り戻す話」ということで、当然西川美和の「永い言い訳」を思い出しました。こんな直近で特殊な設定が被るってあるんですねえ。というかむしろ、「あるある」なんでしょうか?それはそれで怖いな。


これ、すごく良かったです。こんなよく分からない題材を、ここまで面白く描けるのがただすごい。

ダラス・バイヤーズ・クラブのロンほどひどい人物ではないにせよ、同じように頑なで孤独な男の心が次第にほぐれて行って、あるきっかけで決壊する…という構成。ベタなんですが、こういうのが私は好きなんだなー、と認識したり。

「ダラス~」でのジャレッド・レトにあたる「心の友」はナオミ・ワッツ演じるシングルマザーがになっていて、彼女のリアルな感じがまた良かったです。中2病気味のゲイの息子も可愛かった。この二人を合わせてジャレッドレト1人分という感じでしたね。この辺りの周りの人物配置とか、心の交流を描くシーンがすごくよくて、例えばもちろんナオミワッツとの手紙のやり取りはワクワクするし、息子とのバディものっぽい後半の展開もすごくいいんです。

 

いい意味でよく分からないシーンもありました。

一つは、中絶したという子供は、本当に不倫の子だったのか?ということ。もう一つは最後のメリーゴーランドのシーンで、ダウン症の子供ばかり乗っている点。

私はこの2点と「主人公は妻のことを全く見ていなかった」ということから早合点して、鑑賞中は「不倫していたというのは実は嘘で、妻は本当に夫を愛していた。子供がダウン症だと分かったが、夫に相談できる感じではないので、黙って中絶した。」と思っていました。

ただ、よくよく考えるとジェイクギレンホールはずっとウロウロしていたバンの男を間男と勘違いして殴ろうとしていたし、義母の「あなたの子じゃなかったのよ」というセリフも、さすがについていい嘘ではないように思い。

とはいえダウン症の子たちのエピソードは意図がありそうなので、「不倫の子かつダウン症だった」ということなのかなあ、と今は思っています。

たぶん、義父さんはこの事実を知らなかったんだろうなー。娘を異常に絶賛していたし、義母のセリフを聞いてポカンとしていたし。ジェイクギレンホールが「なんで俺だけ知らなかったんだ!」と怒っていたのは、中絶の書類に義母さんのサインがあったのかもしれませんね。


あちこちに残されたメモから、妻は不倫はしていたけど、夫を愛していたのは本当だったんだろうなと思いました。特に日除けの中に挟まれた「雨の日は会えない、晴れた日は会える」というメモの破壊力よ。冒頭の事故シーンは、「晴れた日」なのにメモに気づかないという決定的なシーンだったのですね。冒頭の呆れた妻の表情が、最後にじわりと締め付けてくるようでした。

 

ずっと余韻に浸っていたいし、何度もあのシーンはどういう意味だったんだろうと考え直すような、本当に良い映画でしたね。こういう映画が見たかった!

三度目の殺人(2017年、日本)

三度目の殺人【映画ノベライズ】 (宝島社文庫)

 

是枝監督だし見とくか!という感じで見てみたんですが、あまり好きではなかったです(´д`|||)

 

役所広司さんの演技が過剰で、思わせぶりなシーンの数々が鬱陶しく感じてしまいました。

接見室でガラスに映る二人の顔が重なったり離れたりするシーン、わざとらしくて嫌だったなあ。十字架も、5匹のカナリアの死も。「生まれてこない方が良かった人間っていうのが、世の中にはいるんです。」「器、ということでしょうか?」あんな持って回った言い回し、するー?3度目の殺人をまんまとやりおおせたのも、うんうん、変人と思っていたら天才的な犯人だったという設定だね、と冷めた目で見てしまいました。ピーナッツバター、分かるけどしつこすぎ。何回食べるねん。

最後は十字架の上に立つ福山雅治さん。なんで日本なのに十字架にこだわる?そんでやっぱり逆方向に歩き去っちゃう?といちいち脳内突っ込みが始まる始末(マジメに見ろ)


なぜここまでネガティブに受け取ってしまったのか自分でもよく分からないのですが、強いて言えば全体的に思わせぶり、キザっぽく感じたのかもしれません。「匂わせ」をかなりしつこく、派手に演出するわりには、種明かしをするわけでもない。何か嫌で、乗れなかったなあ。種明かしのない映画は好きですが、これは何か違う。


「人を裁くというのはどういうことなのか?」というテーマ性は感じたのですが、そもそもこのケースは悪い父に普通に刑事罰を受けさせたらいいんでないの?と思ってしまったのでした。だって、結構な罪人でしたよね。三隅が裁くという必然性も弱かった。広瀬すずちゃんのセカンドレイプを阻止したかったのだろうけど、母親が逮捕されるのも、大好きなおじさんが死刑になるのも相当な試練じゃないですかね。

 

福山雅治さんはいつも通りな感じでどことなく表層的なのですが、「そして父になる」の時と同じく役柄に合っているので気にならなかったんです。記号としてのキザっぽさなので、むしろ自然と言っていいくらい。斎藤由貴さんの、色っぽいけどどことなくゾッとするような感じもハマってたし(素な感じで作中一番印象的だったかも)、広瀬すずちゃんも可愛かったし。横顔が天才的に可愛い。橋爪功さんの洒落たパパっぷりもかなり好きでした。

北海道のシーンはどれも美しくて好きでした。ドローンで撮ってるのかな?雪合戦からの寝転ぶシーンも良かったですね。小さい足跡(動物?)で、うまく福山雅治さんだけ切り分けているのが、芸が細かくて好きでした。

アメリカンヒストリーX(1998年、アメリカ)

アメリカン・ヒストリーX (字幕版)

興味があってずっと見たかったのですが、まさかのアマゾンプライム登場。こんな映画だったのかー。

 

ネオナチかつホワイト・トラッシュの男が、刑務所での体験をきっかけに改心したものの、家族や周りはそうはいかなくて…という話。

エドワード・ノートンの迫力が光っているのと、エドワード・ファーロングが輝けるイケメン少年なのが良いですね。この頃のエドワード・ファーロングが賢くてかわいらしい弟役だなんて、反則だ。

Toronto ComiCon 2012 - Edward Furlong

↑いまはこんな人だけど…


出所後の兄弟には死亡フラグが立ちまくるので、来るか来るか…と思いながら見ていました。基本兄目線なので、「死ぬ人」は明確で…。


監督は知らない方だったのですが、主にCMを撮っている方らしい。ワンシーンごとに印象に強く残る撮り方をされていたり、過去と現在がモノクロとカラーになっていたりと、かなり分かりやすくする配慮があったので、なるほどと思った次第です。

 

TVを盗んだだけの黒人が長年出所できなくて、暴行殺人したエドワード・ノートンがさっさと出所できるのが示唆的でした。

こういうことは今でも起こっているんですよね。その根強さに愕然とさせられました。