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こんな家を建てたい。その1.「屋外感」について

家のものを買う インテリア 考え事

いつか建てたい家の妄想を、

たぶん5回シリーズくらいでちょっとずつ綴っていきます。

 

今日は「屋外感」について。

 

屋外感とは、そのまんま「屋外にいる感じ」です。

 

せっかく戸建てを建てるチャンスがあるなら、ぜひ屋外感を室内に取り入れたいのです。

 

何で屋外にいる感じがいいのか?というと、

屋外がプライベートな空間だと、とてもリッチに感じるからです!

 

例えば、ホテルのラウンジに入った時のプライベートガーデンスペース、暗い室内を進むと、奥に光が落ちていて、小さい滝が流れていて、小さい木立もあって…いいですね~。

例えば、レストランに入った時の内装。入口には重厚なドアがあり、絨毯があり、くつろいだ気分になっていきますが…進むと…外壁の様なブリックの壁、映画に出てくる駅のような街灯や時計。これもいいですね!

 

「自分の占有空間」という気分の中で屋外を感じると、

脳は今まで経験した様々な「屋外」「自然」をその延長に錯覚し、

別の記憶と結びつけて、実際の空間の大きさよりも広く、魅力的に感じるようです。

 

なぜ、現代日本の住宅にあまりこういう空間がないかというと、

屋根はあるけど壁は無い「半屋外」も含め、

屋外空間は「延べ床面積」に含まれないから。

物件で面積は重要なファクターなので、

特にマンションではガッツリ半屋外をとることはありませんね。

戸建も、中には半屋外を取り込んだ設計もあるかもしれませんが

基本的に狭小で、周囲が建てこんでいたりする日本の住宅事情で、

そのようなスペースに面積を割く考えは一般的にはないと思います。

 

しかし…

実際にモノを置く、機能として使う(キッチン、風呂トイレなど)等のスペースって、

仮に3人家族として、極端にいえば60㎡あればいいんじゃないかな、と思います。

 

「客間は1つ欲しいよね」「書斎も作ろうか」「ダイニングキッチンは広々した方がいいね」などとやっているうちに、スペースはなくなります。

でも、ほとんどのスペースは、家族3人は使わない「空虚な箱」になるか、

いつの間にか、いるのかいらないのか分からないモノで埋め尽くされるかになると思いますよ!

 

空間を、「何かをする部屋別」ではなく、「自分の一日の行動別・四季別」に見ていくと、

必要な空間がぐっと減って、その少ない空間をいかにリッチにするかという発想が生まれると思います。

 

 

建築デザインの現場でも、「機能を小さく・屋外を大きく」というのは一つの流れとしてあるようです。

 

最近の住宅作品を「屋外感」という尺度で見ると…

 

HOUSE N

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老夫婦のための住宅。3重の鳥かご状の箱の中心に機能が詰め込まれ、

実際の住居部分は建築可能面積に比して本当に狭いのですが

中に入ると、今まで感じたことの無い不思議な広々さ。

普通につくれば、確実に今の3倍の床面積は取れると思います。。

でも、ほとんどの時間をテレビの前か、縁側で近所の人とお話ししたりして過ごす夫婦にとって、

これほど贅沢な空間はないでしょうね。(設計:藤本壮介氏)

 

【森山邸】

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名作と言われている住宅。

部屋と部屋は完全に離れ、ただでさえ屋外が多いのに

窓も大きく、どこにいても屋外感はハンパないです。

それでも、外部とは絶妙に視線が合わないため、中に入ってしまえば意外とプライベートな感覚を受けます。

大切なモノや、寝室は地下室にあります。(設計:西沢立衛氏)

 

【カップルのための住宅】

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外壁はあるものの、中身はほぼ庭。キャンプ生活!?(設計:石上純也氏)

 

【ガーデンアンドハウス】

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「カップルのための住宅」よりも、外壁がガラスな分さらに屋外感が…。

ガーデン「アンド」ハウスって、もはや庭の方が主役です!

屋外感としては究極的かもしれませんね。

実際に入ったことはありませんが、寝室やクローゼットはどうなってるんだろう?(設計:西沢立衛氏)

 

 

上記はエッジの効いた事例ですが、実は結構楽しそうで良い住宅です^^

中には、なかなかサバイバルな生活をがんばらなきゃいけないところもあるかもしれませんね^^;

 

 

半屋外にしたり、中庭をつくったり等のホンキな屋外づくりの他にも、

屋外感を取り入れるにはこんなライトな手法があると思います。

・屋外的な内装を取り入れる(土間、外装材を使う、緑を植えるスペースをつくる、トップライトをとる…)

・外部とシームレスに見せる(壁一面の窓、サッシを薄くする、床仕上げを外部とつなげる、外部との間に温室を挟む…)

 

実は、日本の縁側や土間も、屋外感をうまく取り入れる手法ですね。

屋外感を取り入れた住宅は、日本の伝統の継承とも言えるかも。

 

さらに、もしもこんな住宅がどんどん増えれば、

今の住宅と住宅の境界が汚い、壁と壁が近接した状態がなくなり、

豊かな中間空間ができるかもしれませんね。

 

ちなみに、自分の場合は、プライベート感をぐっと高めた上で、屋外感を演出したいなと思います。

玄関はしっかり作る、暗くて狭い場所を通って半屋外に出る…など。

よりプライベートな屋外空間ほど、リッチに感じます^m^

実はこれも、伝統的な日本建築の空間体験に近いですね。

 

 

長くなりましたが、次は、「天井高」について書いてみます(たぶん)。



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