全く共感を呼ばない気がするし、
こんな自分がちょっと気持ち悪い気もするのですが、
以前からとても不思議に感じていたこと。
私はショパンのピアノソナタなど、「集中していると頭に流れてくる音楽」みたいなものがいくつかあり
仕事など何らかの作業中にその特定のメロディーで頭がいっぱいになってきて、
「聞かずにおれぬわ!」⇒イアホンすちゃっ⇒落ち着いて作業するか‥ということがよくあるんです。
「クラシックのピアノ曲を聞かないと作業できない」病です。
もっと言うと「掃除が終わると一杯のお茶をいれて飲む」、とか、
「企画を考える時はいつも同じカフェで考える」、とか、
「通勤中はこうだ」とか「寝る前はこうだ」とか
生活に、他人にとってはどうでもいいような小さい決まりもたくさんありました。
人に合わせたり流行りに乗ったりするより、そういう決まりを守っていた方がストレスなく生きていけたし、
仕事で人疲れすることが多い環境にあって、最低限自分のペースと領域を守る意味もあると思います。
決まりを守れないことが増えてくると落ち着かなくなりました。
これって何かの病気なんかな?と思ったりもしました。
ところが、育児をしていると、
- まず目の前の子ども以外のことを考えることができない。
- 決めた通りに行動できない。というか決まりを作っても子どもの気まぐれで変わるので無意味。
- お茶を入れても飲むことを忘れ、冷める。
- そして頭の中で音楽鳴らない。
ということになり、
なぜか子どもがいない時までも、仕事の進め方とか、家事の仕方が
「とりあえず早く終わればなんでもいいじゃん」と
小さい決まりがガラガラとなくなっていったのでした。
掃除を完璧に終わらせて寝る < 子どもと早く寝る であり、
仕事上、小さくとも非礼をしない < 早く帰って子どもといちゃいちゃ であり、
企画を考える環境を整える < 早く帰って(略) である、ということです。
私はくだらないことに気を取られていたのかもなあ、という気付きもありましたが、
他にも非常にいい点があって、
「他の人がやっていることに無頓着でいられる」ようになったのです。
結婚当初は、久しぶりに人と同居する、ということで、
いちいち旦那氏のやり方が気になってイライラしていました。
思い返すと本当に些細なことなんですが、
掃除の順番は高い所から下へとか一度着たパジャマを置く場所とか洗濯物を取り込んだらすぐ畳むとかしまうとか配膳の前にテーブルをきれいにするとか、そういうことです。
仕事だと、
企画書の全頁に頁数と社ロゴと題目入れろとか飲みに行ったお礼は翌早朝にしろとか休日のメールには一言謝りを入れろとかキックオフ会議でみんな企画1案くらい持ってこようとか「自信ないんですけど」などとハードル下げながら提案してくるなとかそういうことです。
いや、我ながら本当にちっさいことですね。
それらが気にならなくなると、
- 自分にストレスはないし、
- イライラしている私を見るという相手のストレスもないし、
- 家庭が円満だと子どもも幸せだし(仕事場でも同様)、
- 家事や仕事がある意味手抜きできるし
いいことずくめなんです。
ちっちゃい人間だった私が、結構な大仕事である子育てを通じて、
大仕事(育児というか、子どもをいい感じに育てるということ) >> 仕事(仕事、家事) >>>> その他(仕事や暮らしのファッション的な部分)
だよね!ということを実感し、実行できるようになったのでした。
友人のデリカシーのなさ、同僚の雑な仕事ぶり、パートナーの変な癖に悩んでいる方へ。
子育てすると、良い意味で大雑把になれますよ^@^