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同期と給料の話をする

 

同期とはたまに給料の話をする。

 

同期たちは普段から飲みに行くような間柄でもないが、特に隠し事もしない感じで、誰にでも聞けないけど気になること――死亡保険について、家を買うことについて、子供の人数、そして給料、賞与――などの情報を交換している。

私にとって、給料も住んでいるエリアも同じくらいの仲間で、しかもそういう話をしやすい仲というのはいない。なんとなく給料が近そうだと思える会社の人というものはいるが、若い社員がもらっている額なんて実際のところは分からないし、最初からそういうものを共有していないと改めて聞きづらい。予想と全然違ったらどうしよう?景気悪そうだけど大丈夫だろうか?(この気遣いも含めて、余計なお世話ではある^^;)

 

サラリーマンの給料の話というのは不思議な話だ。夫は自営業なので、「○○の案件が決まったから○○円入る」みたいな、すごく分かりやすい話をする。サラリーマンだとこうはいかない。うちの会社だと、自分では大きな案件を決めたと思っていてもすぐに給料が上がったりはしないし、逆も然り。「普通にご飯を食べて、着て、住んでいる自分」と「仕事の成果」の間には距離がある。

心理的にも距離がある。昔の日本の映画で、大黒柱たるお父さんが稼いできた現金の入った給料袋を、家族でありがたく神棚に飾ったりするシーンがあったが(あったか?)、今の私のお給料袋は電子化されている。見ようと思って見に行かないと見られない。24時間お仕事モードの夫と違って、家族は私が働いているところを見ることもほとんどない。2歳の娘にとって「買う」とは「稼ぐ」工程のない、単に楽しくて嬉しいだけの行為だし、だからか「買わない」というとかなりふてくされる。サラリーマンとして働いて、お給料をもらって、消費するということをこの子が理解するのはいつになるだろうか。

 

同期と給料の話をした。子供の多い子で、専業主婦のお嫁さんも養っている。家族手当を除けば、私と給料は全く一緒だった。将来心配なこともたくさんあるだろうけど、心配性の私よりもずいぶんドッカリと構えていて気分が良かった。こういう無数のサラリーマンたちと、その家族の総体が日本なんだろう。稼いだお金で、子供をたくさん産み育てている人を見るのは気持ちいい。尊敬する。「みんな子供を産み育てるべし!」という話をする気はないけどね。

 

自分はと言えば、色々心配しすぎである。子供はもっと欲しいが、今ある余裕の部分が消滅するんだろうか、とか。よく考えれば、一人目の前も同じようなこと考えていた。さてイマ現在余裕なしか?といえば、「余裕はつくるもんなんであるという発見があった」くらいの変化だった。案外いけちゃうのかもしれない。専門職だったらもう少し心に余裕があったかもしれないけれど、潰しが効くのかよく分からない職種だしなあ。

そろそろ転職サイトにでも登録して、自分の市場価値をはっきりさせておいた方がいいのかもしれない。

 

山なしオチなし、サラリーマンの給料についての雑感でした^@^