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6月から始まった「機能性食品表示」とはなんなのか。トクホとの違いなど

考え事

 

昨日からこんなCMが始まったんですけど

お気づきでしょうか?

やたら長い説明…注意書き…トクホじゃないの?なんなの?

 

これは、6月から始まった「機能性食品表示」を許可された商品です。6月1日に認可が下りて、昨日・今日とCM放映が始まっている感じ。新聞広告だともうちょっと早く、先週くらいから見かけるようになりました。

 

「なんらかの健康補助機能のある食品」だということは薄々分かると思うのですが、今まであった「トクホ」とは何が違うのか?というのは分かりづらい。ちょっとまとめてみます。

 

簡単に言うと、企業にとっては「機能性食品表示はトクホよりも簡単に・安く取得できるが、そのかわり広告表示の基準が厳しい」というものです。消費者からすれば、「消費者庁が直接調べたわけではないけど、効果・効能について科学的な根拠がある商品らしいぞ」という感じでしょうか。

 

トクホとは

  • 「特定保健用食品」の略
  • 医薬品ではなく食品だが、特定の効能を科学的に証明されている
  • 特定部位は「歯、骨、お腹」だけ
  • 消費者庁の安全性・有効性の審査を受け、長官の許可を受けている
  • 特定の効能を広告、パッケージに表示できる(ex糖の吸収を穏やかにします)
  • 病気の名前は表示できない(exガンが治ります)
  • 表示取得には多くの時間とコストがかかる

 

機能性食品表示とは

  • トクホと同じように、「医薬品ではなく食品であるが効果・効能を認められているもの」
  • だが、消費者庁は審査せず、消費者庁が決めたガイドラインに沿って企業が調査・試験する
  • したがって調査に関する企業の時間的・コスト的負担は下がる
  • 商品としての特定の効能は表示できないが、機能性を調査して消費者庁に認められた「成分の」機能性を表示できる(ex難消化性デキストリンは食事の糖の吸収を抑えることができるとされています)
  • 「消費者庁が個別に審査したものではない」「病気が治るわけではない」の表示も必要
  • これらの表示を、決められた級数で表示することも必要
  • これらの理由で説明が冗長になりがちで、消費者としては直感的に理解しづらい
  • トクホと違い特定部位がないので、疲れや美容、二日酔い、視力…等々 審査が通れば色んな機能性食品の可能性がある
  • 「食品に含まれる成分の機能を表示できる」ので、例えば「高リコピンのトマト」や「大豆イソフラボン高配合の大豆」みたいな生鮮食品も考えられるかも!?

 

機能性食品表示はトクホのようなロゴもないので、スペースや尺が限られている広告では「注意書きは多いけど、結局なんなんだよ」という一抹の分かりづらさを残しがちです。今後の表現次第かも。

 

「どうせ同じ値段なら、消費者庁のお墨付きがあった方がいい」という考え方もあるでしょうけれど、今後企業にとって「機能性食品」のほうの費用対効果が良いということになれば、より市場に出回っていくでしょう。消費者にとっても、大企業でなくとも効果・効能のある食品を販売することが可能なので、より健康な食生活を送る助けになるかも。トクホも機能性食品も「なんとなく体にいいのかも」という次元ではない、「証明された商品」なので、消費者としては以前より安心して買い物ができやすくなっていると思います。

 

食品の効能と、分かりやすさの難しい関係

昔のお茶のCMで、「お姉さんはよく食べる。なのに…ずるい」みたいなのを覚えていますか?なんとなく美容にいいのかな?と思ってしまうような仕組みになっています。実際に美容にいいのかもしれないけど、明確には言わない。従来の広告はほとんどこの心の仕組みをうまく使っていて、例えば美しい人が使っている化粧品はいいに違いない、とか、マッチョな人が飲んでいるスポーツドリンクは体にいいに違いない、みたいなものです。よく見る広告、というよりは、むしろ広告と言えばそういうものだという印象があるかもしれません。

ただ、こういった手法が過熱すると、「期待したのに効果がなかった!」という残念な結果もあるわけで…。広告が分かりやすければ分かりやすいほど、期待値が高くなってしまうということです。

 

繰り返しになりますが、そんなわけでトクホや機能性食品表示が出てきたことは、消費者にとって良いことだと思います。ネットの普及に伴い「広告は信頼せず自分で調べる」という人も増えてきましたが、何が正しい情報かを判断するのはむちゃくちゃ難しい。広告やパッケージをを疑い始めると結構つらいです。私によくある「沼にはまった状態」は、商品の成分なんかが気になり始めて調べて、どんどん深みにはまってとんでもなく高いものに行きついたり、「こうなったら自分でつくるか…」なんて思ったりし始めることです^^;めんどくさいしそのうち嫌になっちゃう。まあそこまででなくとも、もっと簡単に、手軽にいい物が買えるようになりたいものです。

 

以上、「機能性食品表示」の私的まとめでした~。

 

制度の問題点にフォーカスを当てた「後編」を書きました。良かったら読んでね。

 

消費者庁が出している、消費者向けの「機能性表示食品」のパンフレットを置いていきますね~^@^

http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin1442.pdf