この映画、最近観た中ではダントツで一位に好きでした。かっこよかったり綺麗だったりする人が出てくるわけでもなく、凝った撮り方やきれいな映像もなく、「人」を正面から描いている。ただただ普通の人たちが描かれているだけです。それでも、これだけ魅力的な作品になるとは…。
有名な俳優はほとんど出てきません。「ワークショップ」で見いだされた素人たちだそうです。彼らが本名で、あるいは役名で演じる、どこか壊れたところのある普通の人たちの3つのストーリー。彼らはみな、無視できないし、受け止めることもできない苦しさを抱えています。彼らは聖人でも善人でもなく、だからこそ周りを振り回したりもする。
繊細な心の動きを捉える映像も良い。役者じゃなくてもここまでやれるのか、彼らが規格外の天才なのか、監督がすごいのか。
奇跡みたいな映画でした。
監督インタビュー↓