ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年、アメリカ)
アマゾン・プライムビデオで。スコセッシ監督作品、ディカプリオ主演。ひたすら下品さがさく裂している映画なんですが、もちろんそれだけではありません。ディカプリオが社員を奮い立たせるスピーチなどは驚くほどよくて、単純ではない最後の裏切りもしみじみとした後味が残りました。あと、最後の講演会に来ているポカンとした表情の観衆のパンチ力。彼らがカモにしていた人たちの姿は最後まで映らないのですが、こういう人たちだったんでしょうね~、キツい。出演者も魅力的でした。冒頭にちょっと出てくるだけなのに、最後まで存在感を放っていたマシュー・マコノヒー、この映画で有名になったマーゴット・ロビー、最後まで怪しげだった相棒ジョナ・ヒル。どっかで見たことあるな~と思ったら、マネーボールで数字の天才として出てきていました。有名なコメディアンなんですね。
おくりびと(2008年、日本)
アマゾン・プライムビデオで。滝田洋二郎×小山薫堂。アカデミー外国映画賞を受賞しているということで見てみました。個人的にはもっとイレギュラーな感じの映画(どんな映画だ)の方が好きなんですが、白くて丸い石みたいな整然とした映画でしたな~。うんうん。死をテーマにしているだけに、生のほうこそが印象付けられる演出です。うっそうと緑が生い茂るなか、白子をあぶってちゅ~と吸って食べるシーンがむちゃくちゃ印象的。美味しいんだろうか。あと、文石(石を贈って気持ちを伝える)のエピソードがズル過ぎる!こんなん泣くやろ!
ペット(2016年、アメリカ)
DVDで。制作陣が私が知らない人ばっかりなのでノーマークだったのですが、「面白いらしい」という噂で見てみました。実際良くできていて、特にペットを飼っている人にはたまらない映画かも。私が一番好きだったのは、飼い主が夜帰宅して、ペットの方を抱きながら見るNYの夜景です。そこからNYのマンションの窓がばばっと映って、それぞれの住人にペットがいるという画に変わります。ああしてペットが心の支えになっているんだなあ、それに引き替え捨てる人たちときたら!と問題意識につながっていくのが教育的アニメ映画らしくて良いですね。ウサギのスノーボールは、もう完全にチャッキーでした。幼い頃チャッキーの映画を観てしまいかなりトラウマなので、この可愛らしいウサギが怖くて仕方なかったです…。
スーサイド・スクワッド(2016年、アメリカ)
DVDで。それなりに楽しみしていたのですが、B級映画みたいで予想外でした。悪を持って悪を制するはずが、悪同士で戦いだす(しかも映画内では大して悪くなくて、バットマンとか人間サイドの方がよほど嫌な奴に見える!)という…。「なぜ戦っているのか」「何が正しいのか」不明なので、とりあえず造形が素晴らしく可愛らしいハーレイ・クインあたりを応援しとくか…。という感じでした。マーゴットのおしりは良いおしり!マーゴットおっぱいならウルフ・オブ・ウォールストリートの方に軍配が上がりますが。一番楽しみにしていたジャレッド・レト演じるジョーカーは、死ぬほど尺が短くて悲しかったのですが、役に没入しすぎて共演者に動物の死体を送り付けただけあって良い存在感でした。とはいえ、自分には合わないようなので、DCモノはもう見るのやめようかな~。
プライムビデオに最近マイいちおし映画「リリーのすべて」がアップされていて驚きました!すばらしい。
重めですが「そこのみにて光り輝く」もよかったです。これもプライム。
ちょっと前だけど「フラガール」もいいよね。