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AMY(2015年、イギリス・アメリカ)

映画の感想文

AMY エイミー(オリジナル・サウンドトラック)

エイミー・ワインハウスという歌手については、「お騒がせセレブがいるらしい」「アルコール中毒で亡くなったらしい」というぼんやりとしたイメージしかありませんでした。曲も耳にしたことはあるかもしれないけれど、「これがエイミーワインハウスか」と思って聞いたことはないし。


さて映画を観てみると、なんちゅう可哀そうな話なんだ(T_T)と思ったり。実際の映像しか使っていないドキュメンタリーですが、よくできていて入り込んで見てしまいました。個人的にソウルフルな歌があまり好きでなく、見た後もやはり好きなタイプの音楽じゃないなーとは思ったのですが、それでも一人の非凡な女の子の話として面白かったです。

 

家族を捨てることで彼女を絶望的な寂しがりにした父親が、娘が有名人になると戻ってきて間違った口出しばかりするのもヒドイ話だし、そんな父親を崇拝してしまうエイミーもツラいし、ドラッグを教えるヒモ彼氏も同じような感じ。エイミーは、彼女をダメにする人ばかり近づけてしまいます。


印象的だったのが、エイミーにひどいことをする相手に彼女が繰り返し言う”be nice to me”。「私に優しくして」と訳されていました。最後は、薬物中毒でガリガリに痩せ、病的な顔になった彼女は「カメラが回ってるんだから私に優しくして」と言っており、なんかもう、抱きしめたくなりました(T_T)心神喪失状態で歩き回った後の、血だらけでボロボロの靴も象徴的に何度か映し出されていました。こんな感じで、有名になってからの彼女は痛々しさしかなくて、でもどうしたらエイミーにとって良かったのか分からなくて。


今は天国で安らかに歌っていられているといいな、と凡人は思いましたよ。