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直島・宮浦港周辺のアートと建築物

直島と言えば今やアートの島だが、見どころは地中美術館だけではない。

宮浦港という直島西部の玄関口周辺には魅力的な建築物や彫刻が集まっており、2時間くらいすぐ経ってしまうし、東部の港である本村港にはギャラリーや有名建築物が固まっている。もちろん、島南部の地中美術館周辺にはベネッセハウスミュージアムなどの「きちんとした」美術館があるし、雰囲気のいいレストランやスパも点在しており直島のメインコンテンツの一つであることは間違いない。こちらは室内に美術品があるホテルがあり、子供が大きくなったら時間をつくって泊まりたいなーと思っている。

 

そんなわけで、今日は直島の玄関口、宮浦港周辺について書く。

 

船で宮浦港に近づくと、まず出迎えてくれるのは草間彌生さんの赤いかぼちゃ。

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(とかいってぜんぜんかぼちゃメインじゃない写真でスマヌ)

島南部の方には黄色いかぼちゃがあるが、赤い方は中に入れるので子供は大喜び。(ちなみに、3歳の娘には直島のことを「おおきなかぼちゃがあるところ」と説明していた。)きれいな瀬戸内海の海をバックにした毒々しいかぼちゃは、何やらあやしい漂着物のようだ。

 

そのかぼちゃの脇にある(というか、かぼちゃの方が脇にあるのか)のがSANAAのフェリーターミナル。

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こちらは一転して、海の水平線のようにおぼろげで儚いうす~い屋根と細い柱が特徴的だ。SANAAの建物はどこにあってもSANAAだし、どこにあっても幽霊みたいで妙に惹かれる。

余談だがこの辺は飲食店が足りていなくて、けっきょくターミナル内にある軽食コーナーで昼食をとった。冷凍品を温めてくれるだけなんだけどそれでもありがたいし、何より地ビールがうまい。

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ターミナルを出て右手に少し歩くと、透明な紙くずのような東屋がある。これは藤本壮介さんの作品で、中に入ってくつろぐこともできる。

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娘はハムスターみたいに中を走り回っていたが、よくできていて全体が不定型なのに安定感がある。色んな小さな場所や大きな場所があって、思い思いに自分の場所を見つけてくつろげる。自然物のような、偶然できたようなパヴィリオンだ。

これは、以前”final wooden house”という藤本さんの宿泊所に行ったときと同じような空間体験だった。見た目も素材もこれだけ違うのに、同じように感じるというのが面白い。

 

港の方に戻ってまっすぐ西の方に歩いていくと、大竹伸朗さんの「I♥湯」がある。外観はまさに大竹伸朗的世界なんだけど、中はいたって真面目な銭湯経営をしているらしい。暑いし疲れているしで外観だけみて帰っちゃったけど、どうせなら浸かってくれば良かった。せめて外観くらい写真撮れば良かった。

 

そこから少し北に歩くと、西沢大良さんの「宮浦ギャラリー6区」がある。行った頃は休館中だったので見ていない。

これも余談だが、ギャラリー6区をさらに北上していくと「山本うどん店」といううどんやさんがあり、ここは地元でも有名なおいしい店らしい。ただ、日曜が休み。行きたかった~。

 

宮浦港はこんな感じ。直島旅行の出発点になるエリアなんだけど、バスや船の待ち時間に軽く見て回るのにちょうどいいものがたくさんある。

 

(ちなみに、今週は毎日直島旅行について書く予定です。)