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スノーデン(2016年、イギリス・ドイツ)

スノーデン(字幕版)

エドワード・スノーデンがCIAからNSAに入り、世界に対してアメリカの内部告発を行うまでを描いた伝記的映画。この事件については漠としか知らなかったので、勉強として見てみた。映画には多少現実と違うことも描かれており、ドキュメンタリーの「シチズン・フォー スノーデンの暴露」の方も合わせて見るとよいらしい。

いくつか分からないところもあったが、そこはオリバー・ストーン監督で何の前知識なく娯楽作品として見ても最後まで飽きることなく楽しめる。

アメリカが世界中を監視している、という映画の核心にあたる話は今ではもう周知のこととなっているので驚きはなかったが、日本にスパイプログラムが組み込まれていて、いざとなれば機能停止にできるというのは驚いた。

何も知らなかった私としては、スノーデンがCIAの中でもトップクラスの頭脳だったということと、かなりの愛国者だということが一番の驚きだった。正義感と愛国心溢れる静かな天才が理想と現実のはざまで心身を病み、理想のために戦う様子は、フィクションとして見ても大変よくできたヒーロー物。これが現実だというのだからなおさらだ。