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マリリン七日間の恋(2011年、イギリス・アメリカ)

マリリン 7日間の恋 (字幕版)

アマゾン・プライムで。

マリリン・モンローが「王子と踊子」を演じたときの話。マリリン・モンローの内面に深く切り込んでいくスタイルの映画で、モンロー役はミシェル・ウィリアムズが演じている。あまり似ているとは言えないのだけど、しぐさや話し方はかなり寄せてきている。

何より彼女に恋する若者役のエディー・レッドメインがキラキラした目で見つめるものだから、魅力が倍増して感じられた。


サイモン・カーティス監督作品。個人的にかなり好きな「黄金のアディーレ」の監督で、この映画を見たのも「黄金のアデーレ」の影響だった。

感想としてはアディーレを越えなかったものの、熱に浮かされたようなエディー・レッドメインの雰囲気が良かったし、ミシェル・ウィリアムズも絶世の美女という超難しそうな役を好演していた。

なんせ名優ばかりが出ているので、脇役も魅力的である。ジュリア・オーモンドやジュディ・デンチ、エマ・ワトソンなど女性陣の存在感が強い。マリリン・モンローという絶対的な魅力の塊を前にした、女性たちの複雑な心境が痛いほど沁みてきた。


マリリンの内面を掘り下げた話のはずなんだけど、読後感としては「嫉妬と憧れ」の方が強かった。主人公の恋人役のエマ・ワトソンはもちろんのことだが、ケネス・ブラナー演じるベテラン男優が、女性としてのマリリンに惹かれるよりも役者としての輝きの差に嫉妬するのは面白い視点だったと思う。スクリーンに映る彼女に打ちのめされるオッサン。いや、そこはライバルとは言えないやろ…という気もしたけど…

これを期にマリリンモンローの出演作を見るのもいいと思う。「目が離せないってこういうことかー」と思った。