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パターソン(2017年、アメリカ)

パターソン(字幕版)

アーハン?

よく分からないけど嫌いになれないし退屈もしない映画でした。

アダム・ドライバー演じる「パターソン」さんはアメリカのどこかにある田舎町「パターソン」で暮らすバス運転手。妻と寝ている窮屈そうなベッドから起き上がり、コーンフレークとコーヒーの朝食を食べて、詩を頭の中で推敲しながら職場につき、それを書き留めていると決まって同僚から愚痴を聞かされ、乗客の色んな世間話に耳を傾け、滝を見ながらサンドイッチを食べて、家に帰ると曲がった郵便ポストをまっすぐにして、妻の話を聞きながら料理を食べ、犬の散歩に行き、バーで1杯のむ(ここで意識が途切れる)…という毎日を繰り返します。

ただ、毎日ちょっとずつ変わっていく。詩がちょっとずつ進んでいたり、いつもと違う道を通ったり、不意の出会いがあったり。理不尽なことやちょっとした事件も起こるんだけど、パターソンは優しくそれらを包んで、時にはみんなを守ったりもします。あまりに好ましい人物…。こんな人、いる?いやいや、世の中の人って、大半がこのような感じだった!それって素晴らしいことだなあ、と改めて気づいて、よく分からないけど幸せな気分になりました。

しょっちゅう出てくる双子モチーフはなんだろう?パターソン市に住むパターソンさんというのも不思議ですよね。バス運転手としてのパターソンと、詩人のパターソンという2面性を表現しているのかな。

最後になぜか永瀬正敏さんが出てきてひっくり返りそうになりました。アーハン?