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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年、アメリカ)

オール・ユー・ニード・イズ・キル(吹替版)

「面白いらしい」という話をどこかで聞いたので見てみました。実際かなり面白かったです。「恋はデジャヴ」のような、ループしながら主人公が成長していく物語でした。最初は嫌なヤツだった主人公が、とんでもない数のループを体験しながら精神的にも肉体的にも強くなっていくシーンは盛り上がったし、リタを守る選択をしたシーンも良かった!ルーブル以降は少しありきたりな話になっちゃったような気もしたけど…そこはちょっと不満です。

 

疑問だったのは、アルファが死ぬたびに時間が巻き戻る設定ならば、他のアルファが死んだことによる巻き戻りが起こっているはずなのですが、その描写がないことでした。アルファは戦場にもルーブルにも発電所にもいたので、少なくとも3体はいると思うのですが。こちらは戦場じゃないから、単に死んでいないということなのかな。

また、最後の巻き戻りのタイミングが遅すぎること。おそらくオメガが死ぬ前に主人公がタイムループの力を得て先に死んでいるので、次に巻き戻るタイミングはオメガの意識が生まれるところ、つまり侵略が始まる相当前になるはずなのでは?ただ、アルファに関しては巻き戻るのは意識が生まれるタイミングだということは分かっているけれど、オメガは特に言及がないので、巻き戻しを起こす主体の都合がいい時に戻れるということなのかも。

 

成長していく主人公と周りの人間模様も良かったのですが、何度も死んではセーブ画面に戻ってやり直すところがどことなくゲームのようで、それも楽しめます。時にコミカルに、サクサク死んでいくトム・クルーズというのが新鮮でした。エミリー・ブラントはよく体を鍛えていて美しかったし(「ボーダーライン)の時のような頼りない感じではなく、ガチの軍人として現れる)。

 

アマゾン・プライムビデオは、続編が出る前のタイミングで前作や関連作を無料公開することが多いのですが、この映画も続編制作中のようです。この作品の前日譚にあたるらしい。配給側の意図通り、また見に行きたいのが増えてしまったというわけでした。