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ネットで自分に流れ着く言葉の源流について。家事ハラ問題で自分の立ち位置に気付く

 

記事を書いていて、出典がある場合リンクを張るのですが、みなさんリンクって踏みますか?私は踏みません。

 

動画は再生できる環境にあれば再生しますが、文章中にリンクが張ってあっても、リンク先に飛んでしまうと思考が断ち切られてしまうし、あとで読もうと思っていてもその記事を読み終えた頃には別のことを考えていたりします。よっぽど気になれば後追いすることもありますが、それはデザイン系まとめサイトのあるデザイナーの作品が気になって、過去の作品を見るときくらいです。

 

結局リンクとは、論文でいう参考文献と同じだと思うので、文章の最後に「出典ありますよ」と言う形でまとめていてもいいのかな、と思います。また、文章中に入れていても、出典元の記事の題名だけで分かる場合が多いとも思います。単に記事の題名が面白いのでリンクを張ることもあります^O^そうなってくると、文章に興味を持ってもらうアクセントですね。

 

研究者は、参考文献一覧と目次、著者の出自だけ読んで論文の概要が分かる

昔、大学の先生から聞いたことです。確かに、参考文献を全て知っていれば、自ずと論じようとしていることも分かるのでしょうね。著者が「どういう文脈で語ろうとしているのか」理解しておくと、文章の枝葉に引っ張られて誤解することもないし、ある専門分野の狭い流派の中で常識とされていることを書いていたりするのが見えてきます。書いてある内容も大事ですが、そもそも著者がどういう枠組みで読んで欲しいのか理解することは、読み手に求められる資質なのかもしれません。

 

ネットはごった煮になりがちだが、書き手=個人は必ず何かに属している

多くの場合、ネット上では言葉が素性の無い切れ端として同じPCやスマホの画面に次々と流れ着いてくるのですが、それがもともと書き起こされたときは、素性も属している組織もある、イチ個人の手によるはずです。

 

先の論文の話ですら、著者の専門分野内での立場を辿らないと正確に理解できないわけです。ネット上で文章を読むときは、自分の常識で性急に判断しないようにしたいな、と思いました。

 

「家事ハラ」について思ったこと 

とはいえ、情報の量はめちゃくちゃ多いので…。「性急に判断」、しちゃいますよね~。最近、私もへー○ルハウスの「家事ハラ」の記事に接触して、瞬間的に「何言ってんだコイツ」と思ってしまいました。そのあと地下鉄のプロモーションを見て、「え…私の方がおかしかったのかな?」と思いました。


【妻の家事ハラ白書】総集編 - YouTube

 

それで、さっそく「家事ハラ」で検索かけてみたのですが、プロモーションが始まったばかりだからか、上位数ページにわたってほとんど仕込み記事。途中でようやくはてなの個人ブログの記事がヒットしました。それは徹底的に批判している内容だったような…。また、女性向けの井戸端会議的サイトのガー○ズチャンネルもヒットしましたが、こちらは批判5:受容5くらいに見えました。「確かに私、言っちゃうかも。気を付けよう」みたいな。それで改めて、「やっぱり、私のスタンスで当然のように会社等で喋っていると浮くだろうな。というかすでに浮いてそうだな。」と確信するに至りました。いたるところで大炎上!を想像していましたから。

 

広告は「できるだけ不愉快になる人を減らす」という原則がありますが、ターゲットというものもあるので、万人受けする必要はありません。結局属している文化が違うとこのような違和感を感じることになるのでしょう。「家事ハラ」プロモーションは、とりあえず話題になったので広告としては合格点、ただし、案外妻がメーカー選びに実権を握っていることが多いので、実売については不合格、という所でしょうか。(隠れた)メインターゲットの50%は不愉快に思ったわけですからね(ガー○ズチャンネルを見た個人的感想ですがね!)。社内では、よしよし、アクセス数伸びてるぞ!っていう話になっているんでしょうねえ。

 

同じような文脈で、花○の「ウルトラアタックNEO」も違和感がありますね。「ママ、ママ」と繰り返すcmですが、仕事で忙しいアピールするなら、パパ出せばいいのに。そちらのほうが、ターゲット女性たちの共感を得られそうだけど。と、思ったのでした。


花王 アタック ウルトラアタックNeo 広がっています篇 CM 江角マキコ - YouTube

 

 

余談:はてなは共働き家事分担が進んでいる文化圏なのかもしれない

この「家事ハラ」プロモーション、「アタックNEO」cmについては、はてな内ではおそらく「何レベル低いこと言ってんだ」という意見が多くなってくると思います。それは確かにそうだと(私は)共感するんだけど、今の日本の家事分担文化は全くもってそのレベルではないようです。はてなは「進んでる」んですね。

 

会社で数人連れたって昼食に行った時、共働きの方(男性)が「家事はたまに手伝うくらいだけど、手伝った時は分かるように食洗機使わず皿洗ったり、シンク濡れたままにしといてアピールする」と言っていました。周りは「カワイイ~」「えらい~」という反応です。内心「ハァ!?」と思ってしまいましたが、これが今の「普通」なのかもなあ。育休も取って、ご飯も作ってくれる我が夫様に至っては、もはや伝説の珍獣扱いなのかも^p^

 

声の大きい方に寄っていこうというわけではありませんが、めんどくさいので、ネットでもリアルでも、相手の常識を考えた上で適当(適切という意味の方)な相槌を打てるようにしていたいです。はい、適当なだけです^p^