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最近の映画についてどうでもよい話(パガニーニ、YSL、LUCY)

 

パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニストに囚われる

パガニーニの映画を観てから、実はしつこく「あ~、あそこがああだったらよかったのに…いやここをもっとこうすれば…」等と反芻する毎日です。もう1カ月も引きずっています(=_=)本当に人気がなかったらしく、身の回りに観た人も、観たかったけど逃したという人も見かけずしょげていました…が、兄と電話でバカ話していると、まさに兄が「見逃した人」でした!灯台下暗し。

パガニーニは本当に面白そうな、劇的で悲劇的な人生を送っているので、もっとその天才性や性格の悪いところ、歴史的人物への影響力と交流、人生の浮き沈み、年下のライバルを蹴落とした話、諸々…表現してほしかったーーーー!!兄がパガニーニの勉強会を開くくらい詳しかったので、パガニーニエピソードを語り合っては兄妹で悔しがっていました('A`)ただ、バイオリニストはピアニスト映画と違い「演奏したふり」が難しいので、やはりデイビット・ギャレットが演技するというのは千載一遇のチャンスでもあったのですね~いや~惜しかった(←まことに身勝手に悔しがる二人)モーツァルトの「アマデウス」も上映後は酷評もあったようですが、やはり人間的などうしようもなさ、演奏の素晴らしさ、才能、そういったものが渾然一体となっているたまらない逸品だったと思うんですよね。

(以前書いたレビューはこちら↓)


(ネタバレ)『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』感想 - poco blog

 

イヴ・サンローランが観たい

そのような身勝手なグチは早々にやめて、これまた面白そうな伝記映画である「イヴ・サンローラン」を観に行けばよいと思いますが、これも「くー…」という内容だったら嫌だなと思って尻込みしています、これも身勝手ですが(>_<)1カ月も引きずるのは嫌なんです。ただ、こちらはイヴ・サンローラン財団が初めて公認映画として認めたとか、実際の恋人が思い出話を語るとかで、興味があります。

下記、公式サイトより引用:

1957年、パリ。21歳の新進デザイナー、イヴ・サンローランは、クリスチャン・ディオールの亡き後、後継者として指名され一躍世界の注目を集める。その若き天才は、初めてのコレクションを大成功させ、衝撃的なデビューを飾る。その才能に惹かれた26歳のピエール・ベルジェは、ディナーの席でイヴに出会い、たちまち恋に落ちる。ベルジェはイヴをデザイナーとして独立させ、独自のブランドを設立。そしてその関係は、二人の運命を大きく変えたばかりでなく、世界のファッションの歴史を変えることになる。しかしその一方で、表現者ゆえの孤独とプレッシャーに苦しみ、イヴは薬物やアルコールに依存するようになっていく・・・。

面 白 そ う \(^O^)/それにしても 非凡な才能→恋人・支持者→薬物やアルコールなどへの依存 と、パガニーニのあらすじと似通ってますね。凡人からすると、振れ幅の大きい人生というものは永遠なる憧れなんですねー。

以前イヴサンローランの別のドキュメンタリー映画を観ましたが、それも面白かった。これとはどう違うのかな。しかも、今年同時期に別の「サン・ローラン」という伝記映画もできたそうです。

 

LUCY感想(ネタバレ注意)

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これは監督も気になるしスカヨハも観たいという作品でした。私は面白かった。科学的じゃない、関係ないドキュメンタリー映像が入り過ぎなどのレビューを見ましたが、個人的に「なんとなく科学っぽいけど完全にイマジナリー」な世界観は大好きなので、最初から最後まで楽しかったです。

なぜ悪役のマフィアが韓国人で、舞台が台北スタートなのかは気になるところ。そして、ドイツ人、フランス人、イタリア人、アメリカ人の四人の欧米諸国の人々が、麻薬を体内に埋め込まれてそれぞれの国へと運ばせられるところ。恋人?役がフランス人であるところ。これらも意味が気になります。全てフィクションである映画において、「設定」は非常に重要な意味を持つので、リュック・ベッソンは韓国やフランスに対して何か考えがあるのか、それはどんなものなのか気になりました。私にとってマフィアと言えばイタリアだしな~。古い?

脳の活動領域が広がるにつれ、Lucyの能力もどんどん開花していくのですが、「人を操る、見えていない空間を認識する、動植物の生命活動を認識する」等の点は、普通の人でも優秀な一部の人にできることでもあると思うととても面白かった。

「人を操る」⇒相手の出方を想像して人を思い通りに動かす人。また、複数人で話していても場を制してしまうタイプの人、いますね。

「見えていない空間を認識する」⇒車の運転が上手な人、アスリート、建築家など空間認識能力が高い、あるいは訓練された人。少しのヒントで空間の形や大きさを認識し、その中でうまく体を動かせたりします。

「動植物の~」⇒なぜか気配に敏感な人、生き物の気持ちが分かる人、いますね。農家や牧畜に携わる方もそうかも。

これらは訓練でも手に入れられるかもしれないし、元々才能がある方もいそうです。同じ事象を見ていても、より多くの情報を得ている人ですね。

また、「人類は物事を単純化して分かったような気になっているが、複雑なまま理解しなくては分からないことがある(うろ覚え)」という台詞も身に染みました。複雑なまま、という見方もできますか、人によって理解の仕方が違い、その色々なバージョンを想定できること≒他人の気持ちや考え方が想定できること という風に取っても面白いと思います。

なんにせよ、「より優秀な人類とは何か?」について、考えさせられた映画でした。スカーレット・ヨハンソンもセクシーでかっこいいし、私にとって観て後悔しない映画でしたよ!

 

なぜかむか~し読んだ小説「パラサイト・イヴ」を思い出しました。もう内容はほとんど覚えていないのだけど、一人の女性が新しい人類を生み出す?けど失敗する?みたいな内容だったような…もうたぶん全然違う内容なんだろうな 笑 こうやって一度観たコンテンツが風化していって、全然違う覚え方をしていたり、どうでもいいシーンを鮮明に覚えていたりすることを思うと、映画を観てあーだこーだ言うのって、本当に単純な娯楽であるのだなあという思いがします。

 

…一体何の話なんでしょうね^^;最近観た映画と観たい映画と諸々雑感でした。