「これ絶対私が好きなタイプの映画だ」と思って見てみました。ロンドン郊外の40階建ての高級マンション「ハイ・ライズ」では、階層によって貧富の差が大きく、次第に住民間の軋轢が大きくなっていき…というお話。
エログロ難解系で万人におすすめできるタイプではありませんが、背景にずっとカッコいい建物と内装、そして退廃的な雰囲気が漂っておりそれはもう好物でございました。
話の流れというものが見えてこないため、自分なりに「それが何を表しているか」をくみ取りながら見て行かないとなんだかよくわからないまま終わってしまいます。
個人的には、主人公ラング医師の「マンションで実現したかったこと」が、最終的に「壁をグレーに塗ること★」みたいな感じだったのがウケてしまい…あれだけ色んなことがありながら必死にペンキ缶を守って戦う姿がツボでした。まあもちろん、別の何かを表現しているのだろうけど、「ラングさん実はまだ引っ越したばかりだしなあ」「グレーに塗られた部屋を紹介された女性のコレジャナイ顔がまた」などしょうもないことが色々浮かんできて、笑ってしまいました。
タワーマンションと言えば最近の流行のようですが、実は40年も前に書かれたSF小説がベースとなっているのです。ちょうど超高層ビルが増えていた時期で、超高層マンションに社会の縮図を見るというのはさもありなんという流れなのかもしれません。
建築好きなら絶対に好きな造形がたくさん出てくるので、人によってはおススメ!という感じでありました。
余談ですがニンフォマニアックの主人公ステイシー・マーティンがチョイ役で出ていました。独特の疲れた雰囲気がハイ・ライズ・マンションにぴったりでした。
貧乳なのに妙にエロいステイシーたん