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ジャッキー ファーストレディ最後の使命(アメリカ、チリ、2016年)

【映画パンフレット】 ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命

 

ケネディ大統領の夫人ジャクリーン・ケネディが、大統領暗殺後どのように過ごしたかを描いた伝記的映画。「真横で夫を銃殺される」という経験をした女性が、その後ファーストレディとしてどのようにふるまったかが描かれている。魅力満載といった類の映画ではではないけど、ナタリーポートマンが素晴らしいので最後まで興味を持ってみることができた。

 

ジャクリーンケネディはファッションアイコンとして見聞きしたことがあるけど、他には特にイメージのない人物だった。映画を見ると、プレゼンテーションの重要さを理解した、見せ方のうまい人だったのだな~という印象。暗殺時の血塗れた服を1日着続けたり、「暗殺された後も記憶に残る大統領の葬式の在り方」を調べて葬儀に大金を投じたり。安全性を危惧して葬式を欠席しかねない各国の要人に、手紙を書いて自ら出席するように仕向けるエピソードなどはなかなかすごい。ともすれば相当打算的な女性に見えそうなんだけど、ナタリーポートマンの悲痛な演技で、気丈で優秀な女性として映る。

これ以上派手に見せても反感を買いそうだし、これ以上地味だと映画としては厳しい(実際、かなり地味目な映画だった)。難しい人物でありテーマだと思うが、女性をテーマにした興味深い映画になっていたと思う。