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コンスタンティン(2005年、アメリカ)

コンスタンティン (字幕版)

アマゾンプライムで。

監督は「フランシス・ローレンス」という方で、ミュージックビデをたくさん制作されているようだ。長編映画だとアイ・アム・レジェンドやハンガー・ゲームなど。こうして見ると、作風は魅力的に作り込まれた異世界があって、主役たる傷ついたヒーローが歴然といて、自己犠牲で世界を救う…、という感じか。むちゃくちゃ完成度の高い中二病というイメージ。

 

本作も主演のキアヌ・リーヴスが「かっこよさの宝石箱や~」という感じで、しかもマトリックス3部作の直後のノリにノっている輝けるキアヌ様なのでそれだけでも一見の価値有りだ。大きな体躯を少しぎこちなく動かすのが好き。最後辺りのシーンなどかっこよすぎて「フフッ」と笑いがもれてしまった。拳を床に突き当てるシーン、マトリックスの最後と驚くほどそっくりだったなー。

 

周縁のキャラクターも主役を盛り上げる。

ティルダ・スウィントンがサイコパスの天使役を好演しており、「キアヌ様の顔を生足で踏む」という垂涎のシーンが(完全に変態のレビュー)。もがれた翼の演出も非常に好みだった。

個人的に好きなプルイット・テイラー・ヴィンスも神父役で出演。この役者さん眼球がカタカタ動くクセがあるんだけど、それが崖っぷちの情況に完全にはまっていた。悪夢的な「飲めないお酒」のシーンがまた実によくて…。

キアヌの助手役で「ニンフォマニアック」のシャイア・ラブーフが出ておりビックリ。彼にはエンドロールの後にさらにびっくりシーンが残されている。人懐っこいような冷たいような目の表情が印象的で良かった。

 

わたしがキリスト教や聖書に詳しくないせいかよく分からない言葉や設定が多かったんだけど、描写だけで楽しめた。

ガチなキリスト教徒の方には分からないけれど、なんとなくキリスト教的な世界観が好きな人(どんな人だ)、中二的な世界観が好きな人、キアヌリーヴスが好きな人にはたまらない映画だと思う。ただ、むやみやたらとカッコつけすぎという気もするし、よくわからない設定やワードが説明なしで出てくるので人を選ぶ。いかにも続編がありそうなストーリーなのに結局出ていないので、あまり評判がよくなかったのだろうと思う。