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ドラえもんのび太の月面探査記(2019年、日本)

小説「映画ドラえもん のび太の月面探査記」 (小学館ジュニア文庫)

娘と会社帰りに見に行きました。

世は春休みなので、子ども向け映画は「ダンボ」、「コナン」、「スパイダーマン」、「レゴ」、「プリキュア」といくらでも選べる状況で相当悩んでいましたが、最終的にはダンボとドラえもんに絞って、時間の都合がいいドラえもんにしました。

 

劇場でドラえもん映画を見るのは初めてです。

ピクサーアニメのような圧倒的な映像の美しさや、これでもかとマーケティングされた内容でボロ泣きさせられる…なんてことはないんですが、ストーリーがけっこう練られていて面白かったです。友情の話なのかと思いましたが、後半は家族の話。アンドロイドとその親とか、暴走するAIとか、ドラえもんらしいSF要素とファミリー世代にマッチした普遍的なテーマが骨格を成しています。

 

不思議だったのは、怖いシーンについて。娘が「シュガーラッシュ」や「インクレディブル・ファミリー」などよりも怖がっていたんです。映像のリアルさや迫力ではあちらの方が勝っているように感じたのですが、ドラえもんに出てくる悪役の方がなぜか怖いようです。これは他のお友達でも聞いたことがあったので、そういうものなのかもしれません。

それもあってか、娘の評価は「まぁまぁおもしろかった」というものでした。娘はシュガーラッシュが圧倒的に好きで、それ以外は「まぁまぁ」しか言わないんですけどね…。ヴァネロペちゃんが好きだったのかな。

 

自分はといえば、大長編ドラえもんは私の小学生時代を支えたコンテンツの一つで、アメリカでも売っておりしょっちゅう読んでいました。ドラえもんといえば、私にとっては道具のワクワク感が一番。とりわけ急ごしらえで生態系や街をつくるキットが大好きで、畑に植えたカボチャのようなものからカツ丼やカレーが出てくる道具などをよく覚えています。

ドラえもんが意外とテンパり症で、いざという時に間違った道具を出したり、慌てて次々とガラクタのようなものを取り出すシーンも懐かしく見ていました。思ったより古き良きドラえもん像から離れていなかったのは嬉しかったです。

ちょっと「変わったな」と思ったのは、意外にもスネ夫!他のキャラクターはそれほど変わったように感じられなかったのですが、スネちゃまは一人だけ現代っ子ぽさが出ていた気がして面白かったです。お金持ち像が変わったのかもしれん。せっかくならタワマンに住んでほしいです。逆に、他のキャラクターはあまりアップデートされていない感じの家族像に感じました。それもまた良し。

 

娘が行きたいといえば、またドラえもん映画を見に行こうかな思いました。