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ザ・ウォーク(2015年、アメリカ)

ザ・ウォーク (字幕版)

「フランスのストリート・パフォーマーがワールド・トレード・センターを渡る」というだけの内容を映画化したもので、そんなの面白い予感がしないと思ったのですが、ゼメキス監督だし見たいなとも思いつつなんとなく放置し、結局DVDで観ました。結論から言うと「どうせなら3Dで観れば良かった!」ということでした。そして、思ったよりもずっと面白かったです。

 

「渡るシーン」が長い

この映画は「渡るまで」が意外と短くて、渡る手前のビルの角まで来てからが本番。いざ渡り始めてからも、一度ならずかなり長時間空中に滞在するので文字通り「ザ・ウォーク」という映画です。高所の綱渡りと聞いてカイジ(だっけ?)の綱渡りが思い出されていたのですが、全くそういう命の危険を感じる雰囲気ではなく、精神世界を描いた幻想的な綱渡りシーンでした。3Dで観たら心底恐いだろうし、幻想的なシーンは感動的だろうな。

良くも悪くも本当に綱渡りするだけの映画だし、結論も分かっているのでまあ本当にそのままなんですが…目立ちたいとかお金が欲しいとかじゃなく、アート的な意味合いでのクーデターとして綱を渡ったこと、ワールドトレードセンターが無くなってしまったことなどが何とも言えない余韻を残す不思議な映画でしたよ。

 

ワールドトレードセンターつながりで、「11'09''01/セプテンバー11」という複数の映画監督によるオムニバス映画を観ました。こちらはまた別にまとめます。

 

 

 

島田ゆかさんの「バムとケロ」と、絵本料理

バムとケロのおかいもの

子供が生まれてから絵本をたくさん読むようになりましたが、意外と面白くてはまってしましました。絵本は話が短いものが多いのですが、主役は絵であり、絵の中の世界観が豊なものはストーリーだけじゃない楽しみがあります。

今までで一番はまったのが島田ゆかさんの「バムとケロ」や「ガラゴ」です。あまり可愛らしいイラストやキャラものは好きじゃないと思っていたのですが、このシリーズは別物。買い物に行ったり、荒れた小屋を修復したり、おじいちゃんちに遊びに行ったりなどの何気ない日常が魅力的に描かれています。

 

描き込みがすごい

特徴は描きこみが細かいことと、その本筋とは無関係の描きこみにも別のストーリーがあること。全部でも5冊程度のシリーズですが、あるストーリーで出てくるアイテムが別の本でも活躍していたり、主要なキャラクター以外のセリフのない小さい生き物たちのサイドストリーもひっそりと進行していたり。

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出てくる料理もおいしそうで(レシピ本も出ていました)、ご飯を仲間で集まって食べるような日常が好きな方にはハマりそうな気がします。これだけ細かいと描くのが大変そうと思いましたが、1冊あたり4年くらいかけて描いているとのこと。各地で原画展も開かれているようなので、ぜひ見に行ってみたいなと思いました。

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小さいサイズと大きいサイズがありますが、大きい方が細かい描きこみまで楽しめるのでいいと思います。小さいサイズの方は子供が一人で見るにはぴったりで、娘が出かける時にカバンに入れてきたりもします。

バムとケロのおかいもの

バムとケロのおかいもの

 

 

絵本料理は楽しい

バムとケロとは直接関係ありませんが、最近「絵本料理」をたまにつくります。絵本に出てくる料理を想像でつくってみるというもので、娘も楽しんで食べられます。最近作ったのは…

 

「ぐりとぐら」のすみれかぼちゃスープ

ぐりとぐらとすみれちゃん (こどものとも傑作集―ぐりとぐらの絵本)

すみれちゃんが持ってきてくれたかぼちゃのスープです。普通のかぼちゃポタージュですが、栄養満点で娘が好んで完食してくれるのでたまに作ります。丸ごとのかぼちゃを買ってきて「すみれかぼちゃだよ~」と気分を盛り上げます。

 

「ぐりとぐら」のかぼちゃのぺたぺた焼き

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つくり方が全く分からない料理がたくさん出てくる本なのですが、その中でもよく分からないのが「かぼちゃのぺちゃぺちゃ」と「かぼちゃのぺたぺた焼き」です。なんとなく、無水鍋で柔らかくしたかぼちゃに片栗粉を混ぜて焼いて、みたらし団子みたいにしておやつに食べました。これはかなり美味しかったのでおすすめです。

 

「When I was young in the mountains」のオクラのフライ

When I Was Young in the Mountains (Reading Rainbow Books)

主人公の女の子が、食べ過ぎてお腹を壊し、夜おばあちゃんと一緒に離れのトイレに行ったという「オクラのフライ」。検索すると「アメリカ南部の料理」ということだったので、レシピ通り衣にコーングリッツを使ってカラッと揚げてみました。これは今までにない感じでおいしかったです。娘はこのフライがかなり気になっていたようで、「これがオクラのフライか!」とチマチマと長いこと食べて完食していました。

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「Goodnight moon」のうさぎの子が寝る前に食べるおかゆ

Goodnight Moon Classic Library: Contains Goodnight Moon, The Runaway Bunny, and My World

A bowl full of mushというのが何か分からなかったのですが、どうやら先ほどのコーングリッツをおかゆにしたものだそうです。う~ん、美味しくなさそう!?思ったのですが、娘が気にしていたのでつくってみました。単純に水を入れて火にかけ、ハチミツをかけて食べます。味は悪くないのですが、娘は乳児の頃からおかゆ状のものが苦手なのでやはり一口で終わっていました^^;保存が効くしお米のおかゆよりも早くできるので、自分が風邪ひいたときに作ろうかなと思います。

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娘が「バムとケロ」の「ケロちゃんのホットケーキ」が食べたいと言っていたので、さてどうやって作ろうか…と思っている所です。オリジナルのフライパンが売っているそうですが、なんとか自分でやってみたいな~。

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毎週2回は使っているヨーグルトメーカー

トプラン ヨーグルトファクトリーPREMIUM TKSM-016

ヨーグルトをたくさん消費するので、毎回450mlのヨーグルトを買うのが面倒になってヨーグルトメーカーを使っています。紙パックの牛乳にヨーグルトを混ぜてセットするだけという超簡単仕様のもの。簡単だし経済的だし、これが無い生活には戻れません。

 

使い方

  1. 牛乳パックの口を全部開けきる。
  2. 牛乳にヨーグルト120mlを混ぜながら入れる。うちの場合は、前回作ったヨーグルトを入れてます。オリゴ糖を入れることもあります。
  3. ヨーグルトメーカーにセット。
  4. 8時間くらいでタイマーが消えるので、夜つけて朝引き上げるか、朝つけて夜引き上げるかです。
  5. 口をクリップなどでとめて冷蔵庫に入れ、冷えたら食べごろ。

 

出来上がりムラについて

生き物なので出来上がりにムラがあります。うまくいかないパターンは…

  • ヨーグルトと牛乳が混ざっていない
  • 種になるヨーグルトの量が足りない
  • 引き上げるのが遅すぎた

前2つは薄いヨーグルトに、3つ目は酸っぱいヨーグルトになってしまいます。その場合はミルクシチューやカレーなどにしてしまって、新しく種になる120mlヨーグルトを買ってやり直しです。

 

種菌は、コンビニで売っているプレーンヨーグルトがLG21かR-1しかないのでそのどちらかです。味の違いは私には判りません。中身(乳酸菌の種類)の違いは、市販のヨーグルトは厳密な環境で狙った乳酸菌だけ育てているようなので、家だとおそらく再現するのは無理でしょうね。じゃあどんな乳酸菌が育っているの?というと、わかんない。顕微鏡を買って確かめてみたいのですが、色々無理があるのでやっていません。乳酸菌を家で種類別に育ててみるブログとかあったら面白そうなんだけどな。

 

ヨーグルトメーカーの話でした。

 

トプラン ヨーグルトファクトリーPREMIUM TKSM-016

トプラン ヨーグルトファクトリーPREMIUM TKSM-016

 

 

 

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年、アメリカ)

ブリッジ・オブ・スパイ 2枚組ブルーレイ&DVD(初回生産限定) [Blu-ray]

DVDで。

米ソ冷戦時代のドイツ側の諜報員ルドルフ・アデル(マーク・ライランス)と、その弁護を引き受けることになったアメリカ人弁護士(トム・ハンクス)の話。スピルバーグ監督でコーエン兄弟脚本ということで面白くないわけなかろうと思いましたが、やはりとても面白かったです。

 

捕まったスパイ役のマーク・ライランスという役者さんは知らなかったのですが、静かな演技なのに存在感が強くて、トム・ハンクスよりも印象的なほどでした。この年のアカデミー助演男優賞を受賞しています。高齢に見える役ですが、実際は50代半ばくらい。映画ではMIシリーズや007などのアリエナイ諜報員の姿が想像されがちなんだけど、本作の諜報員ルドルフは激しいアクションもなければ面白そうなスパイ道具も持っていません。老いぼれて、平凡で、「入れ歯を取ってくれんかのう」などと警察に頼む始末。これが何ともリアルで、人ごみに消えいるようにいなくなるシーンなどがぞくっとしました。

 

トムハンクス演じる弁護士は、信念が強く人情に篤い男。いつもモリモリした皺を眉間から額にかけて寄せているのがなんとも…。最近のトムハンクスはこんな感じの仕事ができる、頼れる紳士の役が多いですね。実在の人物らしく、この後も難しい国際紛争の案件に関わり功績をあげたそうです。こんな大人になりたいなと思いつつも、現実は易きに流れがちな自分に気づいてしまってハッとしました^^;

 

 

ミキサー新調と、日本人の野菜不足について

毎朝スムージーをつくって飲んでいるのですが、先日ついにミキサーが壊れました。野菜が冷凍なせいかと思ったのですが、親の代が使っていた年代物なので普通に経年劣化でしょう。

買ったのはこれ 

Oster ミキサー シルバー 4090-J

Oster ミキサー シルバー 4090-J

 

Vitamixが欲しいのですが、高いし大きいしうるさそうだし何より高いので(←結局コレ)、ミキサー大国(?)アメリカで一番売れているというosterにしました。ミキサーは壊れやすいイメージがあるので、ガンガン使ってそうなアメリカで売れているなら間違いなかろうという判断です。国産も気になりましたが、メカメカしい見た目の方が良かったので選択肢に入りませんでした。

 

ミキサーが無い間はハンドブレンダ―で間に合わせていました。 

これでもできないことは全くない(というかカップが無いだけでミキサーとやれることは全く同じ)のですが、ずっと手で持っておくのがだるいし、すぐモーターが熱くなるので壊れたら嫌だなあと思い、ミキサーを買いました。バーミックスが本領発揮するのは、鍋に入れたままの熱い食材を滑らかにしてポタージュをつくったり、メレンゲや生クリームをつくったりするとき。特に生クリームはパックに入ったまま作れるので最高です。

 

他にも、コレは気になりました。 

TESCOM MetalLine ジュースミキサー TM8100

TESCOM MetalLine ジュースミキサー TM8100

 

安い、見た目が良い。でもね、なんだかレビューがよろしくない。毎日ハードに使いたい派として警戒せざるを得ず、保留にしました。たまたまかもしれないけれど、テスコムの製品って良くないのが多い。消費者庁のHPを見ていると不良品で上がるのをちょくちょく見ます。実際のところ、どうなんだろね。

 

欲しかったのはコレ。 

バイタミックス TNC5200 ブラック 【日本仕様・正規品・7年保証】

バイタミックス TNC5200 ブラック 【日本仕様・正規品・7年保証】

 

7年保証はいいよね。Osterが早々に逝ってしまわれたら思い切って買うことにします。

 

osterの調子はというと、まずまずという感じです。

<悪>

・爆音がします。子どもが怖がって逃げます。個人的には「朝が来た!」という感じで嫌いではないです。

・硬い野菜は小さく切らないと刃に絡んでくれず、全然ダメです。

・液体を入れないと空回りすることが多いです。

・長めに回しても、そこまで滑らかにはなりません。舌に残る程度。

・洗うのがとても簡単です。刃は鋭いので注意。

・ステンレスカップってどうなの?と思ったけど、清潔感があり、割れず、軽いのでガラスよりいいのではと思いました。ただ、熱いものを滑らかにするときは、取っ手もないしステンレスだから熱いしでどうしようもなくなりそうな気がします。

・750mlと、容量は中程度?3人暮らしの我が家ではちょうどいい感じです。以前小さいのを使っていたのでびっくりするほど使いやすくなりました。

・根元のうにょうにょがやだなと思っていたのですが、届いてみるとけっこういいデザインかも。と思いました。ハリオのケトルほど目立たない、滑らかなうにょうにょです(何)

 

総合すると、見た目が好き、管理はラクだが、使い方にはコツが必要…という感じでした。前使っていたやつは小さかったけど、優秀だったんだなー。音が小さく食材は完全に滑らかになっていましたからね。日本製も検討すればよかったかも…。まあ、毎日無事においしいスムージーを頂けているし、しばらくはこれでやってみます。

 

日本人の野菜不足について

スムージーというと一昔前に流行ったダイエット食品という感じですが、我が家では野菜不足解消のために飲んでます。私は悩んでいないので分かりませんが、便秘解消には抜群に効果があるみたい。一人当たりの内容は、野菜の可食部100gとヨーグルト100~200ml、オリゴ糖、その他チアシードやらゴマやらナントカ油やらを日によって入れています。先日モロヘイヤでつくったら非常に飲みづらく不評でした^^;プロテインを入れた時も不評だったなー。リアルにバリウムみたいな味になってびっくりしました。いやはや。

 

青汁なんかのCMを見ていると、日本人は圧倒的に野菜不足!みたいな話が出てきます。

実際のところどうかというと、2011年で280g程度と確かに目標量を達成していない様子。実はこれ、アメリカよりも圧倒的に少ないんです。下記のあまりに字がちっちゃいグラフはFAOSTAT*1という農産物の国際データのあるサイトから作ったのですが、アメリカと日本は1990年を境に1人当たりの野菜の供給量が逆転しているんですよね。アメリカは1999年あたりに目標量350gを達成し、その後はまた少しずつ減っています。

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そういえば、私がアメリカにいた頃は「なんでアメリカ人って野菜食べないんだろう…」と愕然としていた記憶が。野菜と言えばポテトフライかリンゴ(丸ごと)、人参(切っただけ)、缶詰の豆やビーツ。その頃と今では全然状況が違うんですね~。日本はむしろ右肩下がりです。

 

アメリカの野菜政策

農水省によると、アメリカでは国を挙げて野菜不足解消に向けて色々動いていた模様。*2

○1980年代から米国では「マクガバンレポート」を踏まえた栄養政策の推進により、野菜の摂取増を奨励。

○カリフォルニア州で行われた「ファイブアデイ」運動が成功し 1991年には連邦プログラムとして全国的運動になった

○カリフォルニア州で行われた「ファイブアデイ」運動が成功し、1991年には連邦プログラムとして全国的運動になった。

○2010年2月に、ミシェル・オバマ大統領夫人が、子どもの肥満撲滅運動である「Let’s move!」を呼びかけ、米国政府

や民間企業等が食生活改善の取組を開始した。

○2011年の米国食生活指針の改訂に伴い、理想的な食事を一目で把握できるよう、皿の半分を野菜と果実で占める「マイプレトー」を発表

結果は出ているようで、先述のグラフのように摂取量は右肩上がりになっているわけです(最近落ちているけど)。

 

日本の野菜摂取量が減っている理由

つい先日までこれに関する調査データを持っていたのに、なんでかなくなりました(オイ)。うろ覚えですが、「根菜類の消費が減少し、食べ方がサラダなど食べた実感があるのに量が少ないものがふえたため」だったような。確かに大根・レンコンなどの根菜を使った煮物類は、重さがある上にたくさん食べられる気がします。でも、葉物やトマト、ブロッコリーなど栄養価がある野菜の摂取は横ばいまたは伸びているので、大根ばっかり食べているよりは栄養学的に良いような気がするんだけどどうなの?

あとは、外食率・中食率(弁当など)の増加と、一人世帯の増加が挙げられます。一人暮らしの時は野菜を美味しく・手頃に食べるのが難しかった記憶があるので分かるなあ。また、野菜の価格高騰。余裕が無いとてっとり早くカロリーになる炭水化物や油脂に手が伸びてしまうということなのかもしれません。

 

いずれにせよ、野菜を食べることはガンや高血圧など日本人の主な疾患の予防策にもなる*3ので、積極的にとっていきたいですね。

最近はスムージーよりもコールドプレスジュースが流行っているそうですが、我が家は食物繊維需要も高いので今のところスムージー派。色んな野菜を安い時に大量に買って、洗って切って一日分ずつ冷凍しています。ラクだし、飲まないと途端に調子が下がるので必須品になりました。他にも、夕飯をつくるときに野菜をはかることもあります。家で作るときは朝と夜だけで500gずつは食べている計算になります。余裕^@^

 

野菜不足とスムージーの話でした。

 

 

6月にブックマークした住宅

家が大好きなのに諸事情で購入に踏み切れず、最近戸建てが欲しすぎて夜眠れなくなってきました(›´ω`‹ )せめてもう少し住環境を良くしようと賃貸物件を眺めるのですが、気に入るのが見つけられません。「もう、安い中古マンションを探して好きにリノベしようかしら」という気持ちになりつつあります。梁のでっぱりとか、クロスとか、コンセント配線とかさ…細かいところが気になるわけよ…。

というわけで、今回はリノベ物件や内装のみ事例ばかりです。

 

1

チェコの首都、プラハにあるアパートの内装です。新築の内装のみ別途デザイナーに頼んだ案件。カラーパレットが完璧に管理されていてカッコいい。家具までインテリアに合わせて新調すると、さすがに統一感があって綺麗ですね。

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照明が蛍光灯なのが好き

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この月模様のローテーブル、欲しかったやつだ。

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凹凸感の強い独特なタイルですね。なんだろこれ。ソリッドになり過ぎず、光を柔らかく反射していいですね。

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2

神奈川のマンションリノベ事例。60~平米くらいかな?もともとの平面を大きく変えず、機能を箱に閉じ込めることで空間を分けています。プライベート空間、セミプライベート空間の二つに分けてハコの色を塗り分けているそうです。シンプルで使いやすそうだし、ゴチャゴチャしたものを隠せるので生活が楽そう。オープンなワンルーム空間にも憧れるけど、そうなるといつもきれいにしておかなければならず、それなりにストレスフルなんですよね…。

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3

東京のマンションリノベ事例。76平米。デザイナーの自邸だそうです。こちらはオープンなワンルーム空間です。

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普通の階高にロフトをつくってベッドルームとするの、よく見かけるようになりました。実際寝るだけなら天井が低くてもむしろ落ち着くのかもしれません。

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このお風呂の配置はさすがだなあ。白い縁取りのある空間で、しっかり区切らずとも明確に雰囲気が変わるのがいいな~。

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4

鳥取県、倉庫の改修です。こちらもデザイナー自邸。倉庫がこんな空間になるんだ!と新鮮でした。


5

徳島県。こちらはリノベではありませんが、コンテナを2つ使った住宅の例です。個人的にガルバリウム鋼板があんまり好きじゃないんだけど、これはとてもかっこよく見えました。

 

以上。もうさあ、とにかく引っ越したい(›´ω`‹ )

 

 

鉄くず拾いの物語(2013年、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ・フランス・スロベニア)

鉄くず拾いの物語 [DVD]

「ノー・マンズ・ランド」のダニス・タノヴィッチ監督作品です。ノーマンズランドは過去観た映画の中でも一番と言っていいほど印象的で、映画って本当にいいものだなと思わされた作品でした。ボスニア紛争の双方の前線(=ノーマンズランド)で、敵対するセルビア人とボスニア人が身動き取れなくなってしまい…という話。戦争や紛争の本質的な姿とヒューマニズムについて、あまりに鮮やかに描き切った作品だと思います。

 

タノヴィッチ監督はボスニア生まれで、ボスニア紛争の影響を強く受けているようです。本作「鉄くず拾いの物語」もやはりボスニアの話で、ロマ民族の貧しい家族に焦点を当てたストーリー。特徴は、本人が本人役で演じているということ。当然素人なので素朴な演技ですが、現実はこんな感じですよね。本職の役者の演技は訴求力がすごく強いんだなーと気づかされました。とはいえ子どもたちは自然に伸び伸びとしており、夫妻の親密さもよく現れています。監督は長い時間をかけて良い関係をつくり、不自然にならないようにかなり注意深く演出したんだろうなと思いました(実際のところは分からないのですが…)。

貧しい家族の暮らしをショーアップせず淡々と追っているので、けして面白いわけではありませんが、こういう作品を観ておくのも大事だなと思いました。この演技で主演の男性はベルリン国際映画賞の男優賞を受賞し、仕事と保険証をもらったとのことです。これも一つの映画のあり方で、とても正しい姿なんだろうな。