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「育児>家事>仕事」と育児ワンオペと

積読書さんのエントリで「夫婦で家事を奪い合う」というのがとても面白かった。子どもは可愛いけれど相手するのは大変なので、夫婦で家事育児を分担するとき家事の方が人気、と。すごーくわかる。私も「子供をお風呂に入れて服を着せて、髪を乾かす」と「夕食のしたく」どちらかを選べと言われたら間違いなく後者を選ぶし、もっと言うと「一日子供と過ごす」と「朝から晩まで休日出勤」ならラクなのはぜったい後者。我が家だと、もはや仕事をすることはぜいたく品みたいな感覚がある。パートナーの時間、保育園の費用、子供の体調・機嫌、万障繰り合わせてやっとできるのが「仕事」。仕事に向き合っている時間は、忙しくても、トラブっていても安らぎと癒しの時間である。なんでこうなった。

 

当たり前のことだけど、育児はあくまで子供のペースに合わなければいけない。しかもうちの娘は本人も自分のペースがつかめていない、というか、本能の赴くままに行動する。どこどこに行きたいと大騒ぎしたかと思えば、いきなり生理現象を声高に発する。で、いきなり寝る。今度は重い。大人3人分のスペースを食うベビーカーへの視線が痛い。娘とはもう4年目の付き合いなので、本人の成長もありだいぶ付き合いやすくなったんだけど、「わけ分からんちんモード」もまだまだ健在である。大騒ぎする割には「その件はこう収束した」みたいなストーリー回収がないのでモヤモヤする。ただ不定期に降りかかってくるトラブル・要望を左右にふり払い、時間が過ぎるのを待つだけである。

最近は何でも言うことを聞けば良いというわけではない「しつけ」というフェーズに入ったので、いっそうむずかしい。まず親としての自分の尺度が合っているのか自信がない。そして要望が聞き入れられなかった娘は激怒。え、そんなに怒るとこじゃないでしょとドン引き。そんなに怒れることに憧れすら覚える。長いこと一緒に過ごしていると「もう勘弁してください」という気持ちになってくる。

 

その点、仕事は自分のペースを守ることがたやすい。相手は分別ある大人。ましてや私は10年近く同じ会社で同じ仕事をしているので、骨の髄まで効率化済み。どんな仕事も先が見えるのでストレスフリーだ。頑張れば評価され褒められて、しかもお金までもらえる。最高かよ。育児している今となっては、失敗して褒められないとか、残業があるなんて可愛いもんなんである。

 

こんなこと書くと「子供がかわいそう」ということになりそうなんであるが、もちろん子供はかわいい。「土曜日に一緒にランチに行きたい人№1」は娘だし、最近は一緒に服を買いに行くのも楽しくなってきた。娘はなかなかお洒落さんで、自分の服はもちろんのこと私の通勤服を選んでくれたりする。髪も一緒に切りに行くし、本屋で一緒に本を選んで買って読むのも楽しい。最近は気が利いたコメントを言うようになってますます面白い。そう、子供と遊ぶのは最高に楽しいのだ。自分の時間があれば!

 

そんなわけで、我が家では週末「育児ワンオペ制」を取り入れている。子供の相手は一人担当制で、数時間おきに自由時間が半々になるようにする。さらに担当する習い事を振り分ける。そうすると色んな時間の過ごし方ができるし、子供の相手で親のストレスゲージが溜まるのを回避できる。何より自由時間後に見る娘の可愛いこと。常に機嫌のいい親に相手してもらえるので娘にとっても良い。

平日も忙しくなればワンオペ化すると思うが、娘は親子3人の時間も大事なので今のところそうはしていない。

一人でずっと子供の面倒を見て、なおかつ楽しんでいたり平気だったりする親御さんは本当にスゴイと思う。そうでないのに一人で見ている方は、ぜひ保育サービスやご両親、パートナーとうまいことやって一人の時間を勝ち取ってほしい。

カルテル・ランド(2015年、アメリカ)

ポスター/スチール写真 A4 パターンB カルテル・ランド 光沢プリント

ひどすぎる現実

麻薬カルテルに支配されるメキシコの現実を描いたドキュメンタリー映画。これはドキュメンタリーなのにネタバレ厳禁で見たほうが良いです。あまりにひどすぎるので「またまたー、ドキュメンタリー風フィクションなんじゃないの」と言いたくなってしまうのですが、これが現実なのだそうです…。というか実際、夫に「この人たち絶対役者だー、うそだー」などと言ってましたからね私…。

見てる最中に善悪があやふやになっていく感じ、どこに立てばいいのか分からなくなっていく感じはドキュメンタリーとしてはかなり斬新でした。その後「麻薬カルテル」で検索して、あまりに最悪な検索結果に後悔しました…。こんなことが同じ地球上で起こっているなんて。

何より、映画監督の方が無事に帰ってきて本当に良かった。これ、いつ死んでもおかしくない撮影だったと思います。

 

同じ題材の映画「ボーダーライン」も楽しみにしています。というか、上映はとっくに終わっているのでレンタルなんですが。「プラダを着た悪魔」でアン・ハサウェイの先輩役をしていたエミリー・ブラントが、麻薬捜査官としてベニチオ・デル・トロと戦うようです。

 

恋人たち(2015年、日本)

恋人たち [DVD]

この映画、最近観た中ではダントツで一位に好きでした。かっこよかったり綺麗だったりする人が出てくるわけでもなく、凝った撮り方やきれいな映像もなく、「人」を正面から描いている。ただただ普通の人たちが描かれているだけです。それでも、これだけ魅力的な作品になるとは…。

有名な俳優はほとんど出てきません。「ワークショップ」で見いだされた素人たちだそうです。彼らが本名で、あるいは役名で演じる、どこか壊れたところのある普通の人たちの3つのストーリー。彼らはみな、無視できないし、受け止めることもできない苦しさを抱えています。彼らは聖人でも善人でもなく、だからこそ周りを振り回したりもする。

繊細な心の動きを捉える映像も良い。役者じゃなくてもここまでやれるのか、彼らが規格外の天才なのか、監督がすごいのか。

奇跡みたいな映画でした。

 

監督インタビュー↓

chubu.pia.co.jp

最近観た映画

最近観た映画の一言感想文です。

 

コララインとボタンの魔女

コララインとボタンの魔女 スペシャル・エディション [DVD]

アマゾンプライムで。仕事漬けのお父さん・お母さんが嫌で、引っ越したばかりの家も嫌いな娘が「新しいお母さん」の元に遊びに行くが、帰ってこれなくなって…という話。共働き親としてはヒヤリとしました。構ってあげられない時、あるもんね。子供も好きな家であって欲しいな。

 

アバター

アバター (字幕版)

アマゾンプライムで。アメリカで歴代興行一位の作品だそうですが、初めて見ました。映像美がすごかった。内容は自然破壊とそれに対抗する古い文明、という感じでけっこうオーソドックスでした。でも良くできていたなあ。光る湖底などは「ライフ・オブ・パイ」を思い出しましたね。龍に乗るシーンは、当然「ヒックとドラゴン」を思い出しました。「ヒックとドラゴン3」、早く観たい。

 

ビリギャル。

映画「ビリギャル」【TBSオンデマンド】

アマゾン・プライムで。電通のコピーライターのブログで絶賛されていたので観ました。これは泣いてしまいましたね…。これで泣くなんて…悔しいっ…というアレですわ(どれですねん)ありむらかすみちゃんの可愛さも素晴らしい。私はあまり受験で頑張れなかった、というか勉強自体ほぼやってないので、勉強頑張ってたら別の人生があったのだろうか、と思うこともあります。でも勉強しなくても楽しい人生はあるよね。何か一つ、頑張れたりすがれたりすることがあるといいのかも。なんのこっちゃ。

 

君の名は。

新海誠監督作品 君の名は。 公式ビジュアルガイド

IMAXで。映像はきれいだけど記憶に残るほどでもなく、ストーリーは中高校生恋愛ものなので、なんでここまでヒットしているのかマジで分かりませんでした。歌がセリフを凌駕するほど大きな音で流されるのも、ナゼなのか…。これがシン・ゴジラの倍の動員数かあ。年齢が合わなかったんだろうな( ノД`)…

ヒロインが伝統の残る村に住んでいる設定は良かったですね。手織りの組紐とか、町の風俗とかそういうの大好き。でも消えちゃうんだよね。

 

モーターサイクル・ダイヤリーズ

モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版 [DVD]

アマゾン・プライムで。めちゃくちゃ爽やかな映画でした。旅先のちょっとした出会いを繰り返し見るのはワクワクするし、若くて衝動的な二人を見ているのは楽しいし、何より若い若いガエル・ガルシア・ベルナルがキレイだった。20前後くらいって海外旅行がとにかく楽しかったなあ。今は旅程とか子供の体調とかばかりが気になって、何も考えずについた場所でボンヤリしたりお酒飲んだりみたいな楽しみ方ができなくなりました。

 

ショーシャンクの空に

ショーシャンクの空に(字幕版)

アマゾン・プライムで。懐かしすぎる。と思ったら、なんだか記憶と全然違ってて本当に私の脳というのはいい加減なヤツだと憤りました(何)最後の樫の木のシーンと、ビーチで落ち合うところだけは鮮明に覚えていたんだけどな。

 

ちはやふる 下の句

ちはやふる-下の句-

ツタヤの手違いで、上の句を飛ばして下の句から見ることになりました、が、あまり好みではなかったので上の句はキャンセルしました。「君の名は」と同じく、年齢が合わなかったのかも、悲しいことだけど…。「広瀬すずちゃんは死ぬほどかわいい」ということだけは強く伝えたい(何)



ウォーキング・デッド シーズン6の感想とラスト予想更新

第9話「決死の一夜」

またもやウォーキング・デッドにハマっちゃいました。シーズン6がアマゾン・プライムで始まったたからね!今度は一気見は避けて1話ずつじっくり見ましたよ。衝撃的な回が2回ありましたね。最終話も合わせると3回かな。

短いけどネタバレ感想です。

 

まずは第3話!グレンが死んだか!?と思わせてからの、実は隠れてました!という流れ。もはやだんだん同作内のゾンビが怖くなくなってきた昨今なのですが、これだけの数が集まると死んだ彼(名前失念)にしてみたら「オワタ…」という感じだったらしく、気を失うようにして倒れ込み、グレンも巻き添えに。これは相当イラッとしましたね。グレンに許してもらったのにね!ただ、グレンはこの時点で何度も死にそうになっていたので、正直「またか…」という感は否めませんでした。(第4話でグレンの話が引き延ばされてモーガン回になったのは笑いました。)

 

それから第6話!3人親子が犠牲になりました。これは回転扉で死んだノアに並ぶ、というか上回るほどツラいシーンでしたね…。子どもが死ぬという意味では、リジーミカの時も辛かったけれど。キャロルに散々ビビらされていた子供が最初の犠牲になった時は、キャロルというよりここに連れてきたことの方が問題やろ!と思いました。それから、お母さん。これはもうしょうがないですね…。可哀そう過ぎて。彼女もこの世界に慣れ始めて強くなっていた時だったから、なおのこと。お兄ちゃんのほうは可哀そうだけど、周りを巻き込むのはヤメロ!と思いましたね…。その後、グレンが感動の再会のちまたもや絶体絶命だったり、ダリルがロケットランチャーを持って現れてスカッとしたりもして、相当浮き沈みの激しい回で終わったあともしばらく心臓がドキドキしていました。

冷静に考えたら、谷にいるゾンビに火をつけたら解決したのでは…?と思ったりもしましたが、まあ、ドラマだもんね。

 

そして、最終話(16話?)。街の人も強くなったし、リックも人間不信がマシになって、落ち着いてきて良い感じ?と、一時の平穏が演出されるんですが、もうこの時点で「次は何かが起こるんだろうなあ」とソワソワしました。それから、じっくり一つずつ道が塞がれて…。これだけ時間をかけているとは、よほどヒドイ相手なのだろうと思いました。そしてお約束の絶体絶命シーンで終了…。チーン。というか、あれだけ見たらカメラマンがやられたのか!?と思ってしまいましたよ。

 

シーズン7は既にいくつかの媒体で放映が始まっているそうですが、私はいつかアマゾン・プライムに出てくるのを気長に待とうかな。

 

今回のことで、ラストの予想が変わりました。

前回はこんな感じ

1.ウィルスが広まった後に生まれたジュディスが抗体になる。あるいは、ウィルスが広まった後に生まれた子供たちは死んでもゾンビにならないことが分かる淡い希望エンド、など。グレンとマギーの子供も見たい!

2.今いるゾンビたちの腐敗が進んで自滅する。根本原因は解明されないけど、とりあえず普通に生活できるようになるエンド。

3.ゾンビが寄りつけない新天地で暮らし始めるエンド。無人島を見つけて暮らし始める。あるいは海上生活を始める。あるいは、冬場氷点下になるエリアではゾンビが破壊される。など。シーズン5までアメリカ東部エリアを少しずつ移動しているだけなので、足さえあれば打開できそうな気がするんですがね…。ちなみにコミック版のマップです↓

4.文明の創造と言えば、やはり建築による打開では!?ゾンビ返しのついた高床式都市を建造。騒音を出す巨大な穴をつくり、ゾンビを集める場所を各所につくる。など。うーん、ラストになる話じゃないな^^;

 

でも、今回のシーズンを見ていると、やはり「どんな主要人物でもいつかは死んでしまうのだ」と思わざるを得ませんでした。中途半端に数人生き残って終わっても、なぜそうなのか説明がつかない、というか…。

 

とすると、予想はこうなります:

ジュディスと、マギーの子供(たぶん息子)が生き残り、彼らはゾンビに耐性があり新世界をつくる。

 

全員死んだ中で子供二人が生き残る、アダムとイブ的なラストになるのでは、と。

この予想にはもう一つ理由があって、あれだけ色んなコミュニティーやら生き残りに出会っているのに、「異変後」に生まれたキャラクターはジュディス以外いないんですよね。確か、妊婦さんは1度出てきたような気がするんですが、結局死んでしまった。(→よく考えるとこれはフィアーのほうでした。)

 

シーズン8も決定しているようなので、まだ当分エリックと仲間たちの攻防を見ることになりそうです。だんだん辛くなってきたけど、今後も見ちゃうんだろうな。

 

ホビヲさんにアイコン風イラスト「生まれ落ちる人」を描いてもらった

コクとキレのある絵に(私の中で)定評のある「ホビヲログ」のホビヲさんから、私のアイコンもとに「生まれ落ちる人」というテーマで絵を描いて頂きました!

 

ジャジャーン。

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わっ

 

 

カワ…コワ…いい?!

 

いやカワイイでしょこれ。

無表情で落ちていくだけのアイコンだったのが、

ものすごい躍動感と「生まれ落ちるゥーーーーウ!」感のある絵に。

ステキ。

 

めちゃ気に入ったので、11月はアイコンをこれにします^@^

ありがとうございました!


 

以前描いて頂いたアイコンを久しぶりに貼ってみたり。

これも独特でスキ!

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で、すみません。

これ描いていただいたの実はめっちゃ昔でして…。せっかく描いて頂いたのに今更でごめんなさい( ;∀;)


私事ですが部署異動になり、会社で大変なゴタゴタが起きてブログ書いてる暇が無かった10月。今やっと落ち着いてきました。なんだかんだ言って好きな会社なので、これからも楽しく仕事ができればいいなと思っているのですが。どうなることやら…。

みんなもお仕事がんばろうぜ。



世界侵略のススメ(2015年、アメリカ)

マイケル・ムーアの世界侵略のススメ [DVD]

「ボウリング・フォー・コロンバイン」や「華氏911」などで知られるマイケルムーアの作品。すごい題がついているけどなんてことはなく、石油を手に入れるため戦争を起こすアメリカになぞらえて、世界中の良い法律・制度を手に入れるため世界中の色んな人から話を聞いては「侵略成功!」とアメリカの旗を立てていくムーア氏の姿が延々映される。

なかなか面白かった。「シッコ」の時と似たような感じで、「良い面ばかり取り上げているのでは?」という気がしないでもなかったけれど。

後半の女性の権利の話や、女性の智恵を使って金融業界を一変させたアイスランドの話は、出演する女性たちが引き立っていてすごく魅力的。ドイツの街中にユダヤ迫害の爪痕がそのまま残されているエピソードは、実際に街を訪れた時の驚きを思い出させてくれた。確かに、日本やアメリカにああいうものがあれば少しでも国がいい方向に変わるかもしれない。

スウェーデンの刑務所の環境は驚くばかり。刑務所の受刑者による安い労働力と、実質的な奴隷施策と言えば「ショーシャンクの空に」を思い出す。人を信じること、再起できる社会にすることを本当に実践している国があるんだなあ。こういうのを見ると北欧に引っ越したくなる。