最近旧作の映画をたくさん観たので感想を書きます。ネタバレは無し。基本的に全部面白くてお勧めなので「星みっつです~!」みたいなのもありません。下に行くほど「いい話」ですが、鬱な内容のものが多かったので観賞注意です。
一応子持ちとして「子ども向け度」を書いてみましたが、基本的には「Rナントカ」を参照してくださいね。(ちなみに1歳児向けなのは皆無でした^p^)
写真があった方が分かりやすいので、アマゾンのアフィリエイトリンク(画像のみ)を貼っていますが、買った方がいいものは無いかな。私は極度のめんどくさがりなので、レンタルショップに行く必要のない「ツタヤディスカス」で借りています。
イディオッツ
監督:ラース・フォン・トリアー
子ども向け度:0%(感覚的にR25くらい!)
おしり^p^誰とどんなシーンで観るのもお勧めできないけど、趣味の悪い現代アートを見たような後味の悪さと居心地の悪さを感じ、そして考えさせられる映画です。手持ちカメラでユラユラ、似たようなシーンばっかり、過激なシーンが苦手な方は観るのをやめた方がいい。特に魅力的な出演者もいないしなあ。でも面白かったです。
マンダレイ
監督:ラース・フォン・トリアー
子ども向け度:0%(難しいし過激)
イディオッツよりはよそ向きな顔をした、でも同じようなスタンスの映画です。監督も同じトリアー。大人しそうな可愛い赤毛の女の子が小さな村を独裁、過激なシーンもあり。人種差別を描いているのだろうけど、社畜文化も同じ構図だと思う。画は地味だけど同シリーズのドッグヴィルよりも好きでした。体育館のようなところで、壁があるかのように演じる舞台っぽい演出はドッグヴィル同様ですが、地味さが増しています。私はとても面白かったです。
風立ちぬ
監督:宮崎駿
子ども向け度:50%(見た目は子供向けだがメッセージはどうでしょ)
ゼロ戦をつくる男の話ですがとにかく救いがありません。美しく長閑に描いているだけタチが悪い。「永遠の0」は好きだったので私がゼロ戦が嫌いとかではないのですが、これが「音楽に身を捧げたけれど最悪の結果になった天才の話」とかだったらもう少し読後感が良かったと思うので、嫌いだったのはやはりテーマが戦闘機だからかもしれない(なんだそれ)。「永遠の0」と「風立ちぬ」を両方観ると「風立ちぬ」の主人公が一層うすっぺらい嫌な奴に見えてきました。でも面白かったです。
~~~~~越えられない「読後感の悪さ」の壁~~~~~
ある公爵夫人の生涯
主演:キーラ・ナイトレイ
子ども向け度:0%(ドロドロ大奥系、そこそこ過激)
美しく知性のある女の子が公爵夫人になり、華やかに、でももがきながら生きていく話。衣装もセットも非常に美しく、キーラ・ナイトレイも魅力的なのでオトナ同士で楽しく観られる映画でした。今の価値観で見ると「??」な部分が多々あるのですが、時代も場所も違うしねえ。私はそれも含めて楽しめました。男性は興味薄かも。キーラ・ナイトレイ自体、女性の方が受けそうな方ですしね。
ジョン・カーター
監督:アンドリュー・スタントン
子ども向け度:200%
冒頭からCGや演出がしょぼくて「これ絶対面白くないパターンのやつや…」と思ったのですが、意外や意外、最後まで見ると面白かったです。火星人もかなりリアル。ピザでもつまみながら家族で観るのに最適でしょう。なんせ、監督のアンドリュー・スタントンはファインディング・ニモやトイ・ストーリーなどを監督している方でもあるのです!(ドヤァ)(ってさっき調べた^p^)
プリンセス・アンド・ウォリアー
監督:トム・ティクヴァ
子ども向け度:10%(さほど過激ではないけれど単調。死人も出る)
本当に最後までそうと分からないのですが、「一応」恋愛映画です。何がプリンセスかも最後まで分かりません。前半はだるかったけど、話の展開がどんどんはやくなって行き、かなりテンコモリな内容です。めちゃくちゃ面白かった。ツッコミどころ多数だったけど気になりませんでした。トム・ティクヴァの「映画の常識をことごとく破っていく感じ」は園子温ぽいなあと思ったのですが、トム・ティクヴァは好きで園子温はあまり好きではありません。(あ、でも「ヒミズ」は面白かったです。)トム・ティクヴァといえば「パフューム ある人殺しの物語」が一番好きです。映画の中でも一番好きです。「ラン・ローラ・ラン」も有名ですよね。実はそのローラ役の子が、この映画の主演。髪色が違うだけでこれだけ印象が違うなんて。
あなたになら言える秘密のこと
監督:イザベル・コイシェ
子ども向け度:0%(単調で画は地味だけど内容はキツイ)
救いのある鬱内容で、社会派でもあります。後半、怒涛の「えー!」「うそー!」「いやああ」が続きます。でも安心して観られます。これが今、実際に世の中で起こっていることだとは信じられません。一度、人生のどこかで観ておきたい映画でした。イザベル・コイシュ監督作品は、「パリ、ジュテーム」や「死ぬまでにしたい10のこと」も良かったです。ごく普通の人々が、色んなことを乗り越えながらいかに人生を豊かに暮らすか、というテーマが多い気がします。
至福のとき
監督:チャン・イーモウ
子ども向け度:100%(安心して泣いてください)
中国の貧しい人々ってこういう感じなの?と、意外な感じがしました。昔の日本みたいな感じでしょうか。身寄りもなく目が見えない女の子と、お金はないけど友達ならある中年男。人情味あふれる人々の、笑えて泣ける物語です。ご都合主義もなく、いい意味で希望のあるエンディングです。
ツタヤディスカスに登録しました。今入っている一般的なコースだと、観たい映画をばばーっと登録しておくと、2本ずつ郵便で届き、ポストに返却するとまた2本くるという仕組み。気になっていた映画を忘れた頃に観られるという感覚です(?)。延滞金なし。今のところ愛用してます。
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