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家に誰もいないと「家族なんていたっけ?」という気分になった

 

「風邪ひいて家族が実家に帰りました」という日記です。

 

のんきに「アレ買って良かった」「コレ好きー」みたいな記事を毎日あげていますが、実は先週忙しすぎて、そのままお約束のように金曜夜から寝込んでおりました。ブログは暇なときにいっぱい書いて一日一回公開するようになっているので、本人の日常とは無関係な動きをしております。

 

この冬は夫や娘が倒れても私だけヒョロリとリングに立っていたりして、「あら、私の抵抗力も捨てたもんじゃないね」と思っていたのですが、食事が適当になってくるのが続くともうダメみたい。私は料理を作るのは好きですが、食べるのは味を確認したら満足してしまうのです。忙しい時はオフィスグリコのお菓子をつまんでおしまい。そんなこんなで体力がジリジリ落ち、風邪をこじらせて「副鼻腔炎」というのに罹ってしまいました。頭がボーっとして鈍痛がするし、首のリンパ腺が痛くて「仕事が手につかない系」の症状でした。

とはいえ週末の持ち帰り仕事があったので、せめて静かにベッドで仕事させてもらおうと娘を夫に預けました。二人はばあばの家に泊まりに行き、私は一人で病院に行って、コンビニで食べ物を買い込んでベッドにもぐりこみました。「自分の面倒だけ見ていればいい」というのが久しぶりで妙にワクワクしたのを覚えています。薬もよく効いて、仕事が終わるとよく眠れました。外は雪で、体は疲れ切っていて、部屋が暖かくてアロマの香りがしていて、不思議な幸福感がありました。

目を覚ますと、なぜか最初から家族がいなかったような、独身のとき一人で目を覚ました時のような気分でした。家族は本当にいたんだろうか?夢だったんじゃなかろうか。もう帰ってこなかったどうしよう。その後も落ち着かないような、気楽なような気分で休んでいました。目が疲れて集中できないので、雑誌を眺めたり飲み物をつくったり。普段家で一人の時はいくらでも家事を思いつくので、こんなに何にもない過ごし方は本当に久しぶりでした。

果たして、夕方になると二人は帰ってきました。娘はほっぺを真っ赤にして、むくむくのコートに白い雪片をくっつけて全身にキンとした冬の空気を含ませています。ばあばの家であったことを興奮して話しながら、早くも「ぎゅうにゅうのむ」「えほんよむ」と矢継ぎ早にオーダーし始めました。そっか、こういう感じだった。ようやく夢から覚めたような気分でした。

その日、娘の寝顔を見ながら、家が昨日とは別の場所のように感じられているのを不思議に思いました。