デザイン系の絵本はついつい買ってしまいます。これは3匹のこぶたがそれぞれ建築家のフランク・ゲーリー、フィリップ・ジョンソン、フランクLライトだったら…という話。
フランクゲーリーとは?
見たことある人、多いんじゃないでしょうか。3人の中で唯一ご存命な建築家。こういう波打った表現を多用する。
最近「世の中の98%の建築はクソだ」と言って話題になったりしていました。
この絵本の中では1番目のこぶた役です。なんせ初期につくった自邸はおよそ建材とは思えないようなものを適当にくっつけたように見えるんですからね。絵本では「スクラップでつくった」「オオカミにプーと吹き飛ばされた」と書いてあります。
フィリップ・ジョンソンとは?
モダニズム建築を代表する一人。絵本に出てくる彼の自邸「ガラスの家」は、本当にコンクリートの門枠にガラスを貼ってあるだけのとてもシンプルなデザインです。私が好きなやつ^p^げへへ
丸メガネが特徴的なこの方は、資産家でありプリツカー賞初代受賞者でもあります。
絵本の中では2番目のこぶた。ガラスの家も「オオカミにプーと吹き飛ばされ」粉々に砕けてしまいました。
フランク・L・ライトとは?
近代建築の3大巨匠のひとり。デザインの特徴は…なんか色んな感じがあるんですよね…。有機的な形や文様が特徴的だけど、直線的なのも多い。あとは日本的な大きな屋根や解放感、それから光の取り入れ方の特徴(間接光を回り込ませたりとか)などがあります。
いまウィキを見てて衝撃を受けたんですが、2番目の奥さんと子供たちと弟子を斧で惨殺されたらしい…!なにそれ!
絵本の中では、落水荘を建ててオオカミをぎゃふんと言わせています。
絵がなかなかよくて、こぶたに扮した建築家の姿が可愛らしく味があります。調度品がいちいち有名な作品だったりするのも面白いし、オオカミが乗っているバイクはスタルクのデザインだったり、遠景の木がそれぞれの建築家のパースに書かれる木だったりと細かいところまで書き込んであります。
話の内容は3びきの子豚そのまんまなので特に面白いとかは無いんですが、子供は子供で楽しめるし親もこういうのが好きだったら楽しいかも。
左からP.ジョンソン、ゲーリー、ライトね。ゲーリーが似ていないような気がする?
他にもおすすめなデザイン系絵本は…
365まいにちペンギン
- 作者: ジャン=リュックフロマンタル,ジョエルジョリヴェ,Jean‐Luc Fromental,Jo¨elle Jolivet,石津ちひろ
- 出版社/メーカー: ブロンズ新社
- 発売日: 2006/12
- メディア: 大型本
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一見関係なさそうですが、実はこの絵本に出てくる家族の家はデザイン家具だらけ。なんでなのかは不明ですが、描いている人が好きなんだろうな。話も面白いので超お勧め。内容は小学校中くらいまでかな。
物語のある家
物語のある家 (くうねるところにすむところ―子どもたちに伝えたい家の本)
- 作者: 妹島和世
- 出版社/メーカー: インデックスコミュニケーションズ
- 発売日: 2005/04
- メディア: 大型本
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SANAAの梅林の家ができるまでの絵本。絵本にする気が全くないところがステキ。でもなぜかうちの子には人気があります。
家の?
家の? (くうねるところにすむところ 子どもたちに伝えたい家の本)
- 作者: 青木淳
- 出版社/メーカー: インデックスコミュニケーションズ
- 発売日: 2006/03
- メディア: 大型本
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青木淳さんの空想の家の絵本。絵本にしようとする意志をひしひしと感じつつも、子供には難しすぎて何が何やら…という感じかもしれない。うちの子人気はあまりないです。