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透明な構造体が気になる

こんなid(glasstruct)なので、昔から透明な構造体が気になっています。けっこういろんなのが開発されてるんですよ。

 

ガラスブロックとしての透明な構造体

これは今年MVRDVから発表されたシャネルの店舗リノベーションですが、ガラスのブロックを透明で強靭なのりで貼っているそう。「様々な実験の結果、あらゆる面でコンクリートより強い」とのことですが、いわゆる積石造よりも強いのかな?日本では構造体としてはまず無理ですね。

Crystal House by MVRDV

「会期中、不完全なブロックがいくつか溶けた」とも書いてあり、本当にコンクリートよりも強いのかな??と思ってしまったり。強度はまだまだというところなのかも。

Crystal House by MVRDV

VIA:MVRDV replaces traditional facade with glass bricks that are stronger than concrete

 

ただの透明なブロックとしてみるなら、古くはガラスブロックがあります。パリのサンジェルマン通りに「ガラスの家(Maison de Verre)」というガラスブロックの名作住宅があります。通りはとても賑やかですが、一歩家の敷地内に入ると驚くほど静かで、開放感もあって不思議な住宅です。建築関係者か学生だと見学できるので、パリに行く機会があれば事前に見学を申し込むことをお勧めします。(How to Visit the Maison de Verre in Paris | Untapped Cities

070826 verre.jpg

 

ガラスの家はモダニズム建築ですが、日本の現代建築でもガラスブロックを使った名作住宅がありますよ。中村拓志さんの「オプティカル・グラスハウス」です。このガラスブロックは特注品。こちらもガラスの家と同じく大通りに面した住宅ですが、中はとても静かなようです(行ったことないけど…。)ガラスブロックは防音効果が高いのに開放感があるので、一歩家に入るだけで静かになり、どこでもドアで移動したような不思議な感覚に陥るんでしょうね。

Optical Glass House by Hiroshi Nakamura

 

透明なコンクリート 

透明なコンクリートは研究が進んでいるようで、製品化されているものもあります。ただ、完全に透明なものはないし、透かしブロックやブロックの積み方の工夫で代用できそうじゃない?と思ってしまったり。後はコスト次第か。

 

LitraCon

ガラスファイバーを垂直に入れることで、真正面から見たときにちょっと透けるコンクリートです。2004年に世界で初めて商業化された透明コンクリートということで、出た当時はかなり騒がれていました。外壁を全部これでつくったらかなり目立つと思うんですが、そういった施工例はないみたいですね。コストが高いのかな。

Litracon Classic®

模様が独特

Litracon Classic®

 

- Italcementi Group

商品名は"i light cement"。2010年の上海万博で、イタリア館がこの素材を使っていたことで話題になりました。こちらは細い空洞を作ることで透けさせています。空気が抜けていわゆる壁じゃなくなってしまうので微妙ですが、透過が一定でとてもきれいに見えます。

近くで見ると、開口が結構大きいことがわかります。開口率は20%程度だそうです。

 

透明な木材、現る!?

最後は透明な木材です!2016年3月初出のようです。これはびっくり。だって、木材って天然のものじゃないですか?どうやっているかというと、繊維を残して木を溶かし、透明な樹脂を流し込んでいるんだそうです。光の透過性は85%、かなり透明度高いぞ!しかもローコストで作れそうということで、今最も注目している透明な構造体なのでした。日本の狭小な木造住宅などで大活躍しそうなにおいがプンプンするのですが、さて。

VIA:Scientists create TRANSPARENT wood and could replace glass in windows | Daily Mail Online

 

透明な構造体の話題でした。