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百万円と苦虫女(2008年、日本)

百万円と苦虫女

アマゾン・プライムで。ジャンル的にはロードムービーと位置づけられるそうです。確かに蒼井優さんの旅路を低めのトーンで追いかけているような構成で、可憐な蒼井さんを堪能できます。関係性をつくらずに逃げ回る生活を送っているんだけど、前科があることに関係なくそうしたい気持ちが分かる気がしました。30過ぎまでくらいならそういう生活も良いかも。一生それでいいっていう人ももちろんいるだろうし。

弟くんは逃げずに頑張っており、主人公も最終的には前向きに人と関わって行こうという感じになりそう…というラストではあるのですが、なんとなくテーマは「逃げないこと、向き合うこと」ではないような気が、個人的にはしました。逃げる人生も向き合う人生も肯定しているような。一生何にも囚われず逃げ続けてもいいと思うのです。そんなわけで、つながりを取り戻そうと必死に追いかけてきた男とすれ違ってしまうラストは、個人的には爽快に感じました。