最近みた映画の一言感想です。
スティーブ・ジョブス
マママ、マイケルファスベンダー!!マイケル!!ファスベンダー!という感じの映画でした(なんだそれ)何を演じてもマイケルはマイケル!ケイトウィンスレットとマイコーの演技が最高すぎました。ダニーボイルなので凝った撮り方とかプロットがあるのかなと思っていたんだけど、「発表会の舞台裏だけ映す」という構成以外は割と(いい意味で)普通で、素直に楽しめる映画でした。
消えた声が、その名を呼ぶ
オスマン帝国によるアルメニア人大虐殺を生き残った父子の長い長い再会までのストーリー。冒頭は虐殺シーンが続くので衝撃的なのですが、大半を占める残りはロードムービーのような映画でした。かなり好き。道中、アレッポで石けん工場にお世話になるシーンがあるのですが、この石けんづくりの幻想的なシーンが好き。アルメニアがまだ平和なとき、親族全員で中庭で床座になって食事をしているシーンも大好きです。ファティ・アキン監督はこういう地域の風俗描写が最高なんですよねえ。
キャロル
まだ同性愛が理解されていなかった50年代アメリカ、離婚前のマダムとアルバイト少女が恋に落ちて…という話。これよく分からなかったなー。二人ともきれいだしその当時の洗練されたファッションも良いし、周りの風景など色遣いが本当にキレイな映画なんだけど、このストーリーに共感したり感動したりする感性が私には欠落しているみたいでした。
アンブロークン
アンジェリーナジョリー初監督作品で、内容が日本軍からの米軍捕虜への暴力が描かれているということで話題になっていたので好奇心で見てみました。なんだか微妙な映画だったなあ。おそらく一番感動的なシーンで、日本側の司令官の演技があまり好きではなく…。後日インタビューを読んでみると(ミヤヴィさんという日本人ギタリストらしい)「あのシーンはうまくできなくて吐いた」と書いてあった*1ので、もともと役者じゃないのに大熱演シーンがあって大変だっただろうなと思いました。日本人はほぼミヤヴィさん演じるワタナベしかしゃべらないので、もっと脇を役者さんで固めたほうが色んな意味で良い気がしました。
「ゼロ戦から攻撃を受ける米軍の戦闘機内」という初めて見る視点があって、これは新鮮でした。図体の大きい米軍機に比べて、ゼロ戦はまるでまとわりつくスズメ蜂のよう。神出鬼没で怖い存在だったんですね。ゼロ戦が落とされるたびに岡田准一さんが落ちていくイメージが重なりました(何それ)
映像が良くて、他にも見所がたくさんある映画でしたよ。また、ミヤヴィさんが気になって動画を見ていると、布袋さんとの共演ライブ映像がすごすぎて感動し、深夜眠れなくなる、など。
ベン・ハー
はるか昔に見たっきりであまり記憶にないと思っていたのですが、おおよそのストーリーが記憶通りでした。それほど一つ一つの場面がよく作り込んであるんだろうなあ。競技場のシーンはホントありえん。一体どうやって撮っているんだろう。ローマの地下牢は未だに恐怖の対象です。カビた暗闇に何年も閉じ込められるって…ヒーッ。トイレとかどうなってんの!?
来年、再映画化されるらしく超楽しみにしています。
キリストつながりですが、「パッション」をまた観たいなと思いました。こちらも続編が出るらしい!
メルギブソン監督作品だと「アポカリプト」も好きだったな。パッションもですが、史実や解釈の違いで批判も多いそうです。
ゴースト・バスターズ
↑1のほう
これも今年再映画化されていたので、勉強のために最初の作品を観ました。「アメリカのオバケ観」が日本と違いすぎて笑えました。やはり火葬と土葬の違いですかね。
火の山のマリア
この映画は…結末は驚くし、「こう感じてほしい」という意図もあまり伝わらないし、映像は魅力的で、訳が分からないけれどとても好きでした。制作者のインタビュー*2
を読むとグアテマラの社会問題を描いているとあって「まさか」とまたまた驚きました。どちらかというときれいごとではない現実と、それを超えていく生命の強さを神話的なタッチで描いているように感じました。悲劇や成功を華々しく描くスタイルとは正反対のスタンスで、なおかつ衣装などの風俗、現地の人の雰囲気や反応はリアリティーを追及しています。マヤ人の末裔マリアはある立場から見ると「かわいそう」なんだろうけど、例えば有力者と結婚させようとする両親は悪でも善でもなく、子供ができても怒るでも嘆くでもなく淡々と娘を大事にする姿などしみじみと「いいなあ」と。ペペも悪いヤツなんだろうけど、あまり悪く描かれなかったりするところも良かったです。イグナシオは不気味でしたね。そういえば、主要な登場人物のうち、イグナシオだけが現代文明とつながっているんですよね。
感想が全然まとまらないんだけど、最近観た中では一番良かったです。
超高速!参勤交代
続編が始まっていたので、アマゾンで公開されていたのでなんとなく見てみました。これ嫌いだった。どこかと言うと死んだはずの人が生きていたり、遊女が側室になったりするところ。心が狭いのは認める!こういうご都合主義・お涙ちょうだい型の展開は心が冷めてしまうので好きじゃないのです。別にすべて悪い方に行ってしまう映画が良いとは言わないけど、あまりに露骨だと「悪くなったと見せかけてからの~、やっぱり大丈夫でした!良かったね!」みたいな制作者側の意図を感じてしまい、なんかやだわ。
最近観たい映画がたくさんあるのに全然見に行く暇がありません。
- 君の名は。
- スーサイド・スクワッド
- ハイ・ライズ
- グッバイ・サマー
- チリの闘い
- ジャニス:リトル・ガール・ブルー
- ジャングル・ブック
- ターザン
- ファインディングドリー(もう終わった?)
- 怒り
どれも捨てがたい!他にも旧作で見たいやつが100本溜まっていて、死ぬまでに全部観られる気がしません。
家事もせずご飯も食べず1日20時間くらい映画だけ見たい。