誘拐犯に7年間閉じ込められていた女性と、閉じ込められている間に生まれた息子の世界への適応の話。
これは感動的な映画でした。監禁生活7年間って、想像を絶するような地獄だと思うのですが、そんなにキツい映像は出てこないので安心して観られると思います。
最初は天使のように可愛い息子と、少しやつれた女性の思ったより楽しそうな映像で始まります。次第にツラい現実が明らかになっていき、脱走計画を思い立つ女性。脱走成功、かと思いきや、世界は思ったより過酷で…。ここまでが予告編の内容かな。
まずダブル主役の男の子(ジェイコブ・トレンブレイ)が可愛くて賢くて、初めて演技したという彼の今後には期待してしまいました。何か映画賞を獲ったらしく、その受賞スピーチもキュンキュンする。
オチまで完璧って。天才かよ
新しい世界に接したばかりの男の子の、痛いようなワクワクするような気持が追体験できるのも非常に良かったですね。周りと葛藤がありながらもぐんぐん成長していくさまも清々しい。
ラストシーンは涙がダラダラ流れました…。
こんな爽やかな読後感のある映画だとは思わなかったので、嬉しい誤算でした。