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30代のライフステージとか未婚率とか

 

先日、入社以来連絡を取り合っている同期グループの子に子供が生まれた。男女交えた30代前後8人グループで、既婚者は4人、うち全員1~3歳の子供がいることになる。

この年になるとライフステージがはっきり別れてくる。大学に戻った子もいれば、専業主婦になった子もいる。既婚の4人は最初に会ったときからなんとなく雰囲気が似ていたのは、たまたまなんだろうか。未婚の4人は、独特の夢があったり、恋多き人だったり、なんとなく謎めいていたり。20代の入社当時はただの個性や性格だったものが、30代になると生き方そのものになっている。

子供いる/いない、結婚している/していないが生き方そのものというのも乱暴な話だが、実際に24時間の使い方が全然違うだろうし、話題がガラッと変わってくる。「最近昔の友達と話が合わないと感じることが多くなってきた」と夫とよく話す。だから会わないというわけでもなく、今はそういう時なんだと思って細く長く関係を続けている。30代はライフステージの変化で生活が大きく変わりがちだ。子どもが巣立ったり、仕事をやめたりすればまた変わるかもしれない。

これからも、家を買う/買わない、転職する/しない、子供を受験させる/させない など、何度か転機が訪れるだろうけれど、結婚と子供ほどのインパクトが無いように思う。

 

なんとなく興味を持って、2015年の国勢調査から同年代の未婚率・子供有無を調べてみた。

アラサー世代の男性未婚率は46.5%。冒頭のグループではちょうど半数が既婚者なので、大体合っている。女性はと言うと、33.7%。グループの女性は半数よりちょっと多いくらいが結婚しているので、これまた合っている。感覚的には、男女含めて昔からの友達の半分くらいは話が合わなくなる時期だということになるだろうか。

 

ちなみに、アラサーの未婚率は2000年から比較して徐々に上がっているそうだ*1。そういえば、2015年の国勢調査で女性の労働力率が初めて8割を越したこともニュースになっていた。巷で言われている通り、雇用環境の変化や女性の社会進出が影響しているんだろう。

結婚している子の結婚した理由はだいたい同じような漠然としたものなのに対して、結婚していない子のしない理由はたくさんあって具体的だ。今は結婚する理由より、しない理由を見つける方がよほど簡単だと思う。女性側も仕事に忙しく、都心暮らしを楽しんでいたらなおさらだろう。

女性の晩婚というと、「子供を持つ期限」という話になる。だが、子供がいない時から子供のことを想定して動ける女性が多いとは思えない。「来月の営業成績」など、確定的な未来のことは想定しやすいが、できるか分からない子供のことなんてピンとこないと思う。

 

なんとなくみんな結婚していた時代と、未来を自分で想定しながら自律的に動くことが期待される時代。生きるのに力がいるのは、今の方だとわたしは思う。どうですかね?