就活に奮闘する若者たちの話。
かなり狭い世界のことを描いている上に、人物たちがあまり魅力的ではないためけっこうツラい。特に主人公は、言い訳がましい上に自己演出力がないという救えないキャラクターでイライラさせられること間違いなしだ。
学生から社会人になる「何者でもない」微妙な時期のよりどころのなさは分からないでもなかったが、就活があまりに抽象化されていて課題がよく分からない。面接官とのやり取りとか、せめてOB訪問やインターンでも描いたら人物やストーリーが厚くなりそうなんだけど、通り一遍のテストと面接シーンの繰り返しで何と戦っているのか良く分からない。
仲間数人で集まっているシーンが多いのだけど、常に気まずい雰囲気が流れていて「君たち本当に仲いいの?」と突っ込みたくなる。相手の話を遮ったり、無視したりする意図的な切り替えが多用されすぎだと思う。自分だったらこのグループには顔を出したくないかも。
ん、もしかして、プリンタを借りにいってるだけなのか。そうか…。