「最近気になった住宅」シリーズは、最近竣工した物件の中から、個人的に気になった住宅を三軒ずつ紹介しています。
今回はマジで超個人的な興味である「2世帯住宅」を見てみました。ええ、我が家でも「2世帯」という話が出たり引っ込んだりいるわけです。2世帯と言えば、結局プライバシーの取り方が最大の問題になるのでしょうか。親族とはいえ他人、距離感の取り方は難しいですよね。
2世帯住宅に全く興味が無い方でも、新築を建てる際、2世帯可能な作りにしておけば、使わない部屋で賃貸収入を得ながらローン返済に充てるなんてことが可能です。よければお付き合いください。
ひとつの家型に複数世帯を内包した家、東京
物件名:時の流れる家/transustainable house 延べ床面積:76平米 設計:sugawaradaisuke
一つの切妻屋根(こういう形→△)の下に、独立した3つの住居スペースを内包した家です。延べ床面積で80平米もない中で、中庭を挟むことで複数世帯が居住可能になっています。もちろん、1家族で住むことも可能。らしいのですが、トイレ・キッチンはいくつあるんでしょうか?図面からは分かりませんが、この広さならせいぜい2つずつかな。各個室は、人に貸せるくらいのスペックなのでしょうか。こういった住宅は、賃貸としての性能が気になります。
視線が交差する場所が多いので、複数世帯でも和気あいあいと住む感じでしょうね。
デザインとしては、余計なものもなく、かといってのっぺりもしておらず、階段やお風呂のデザインもかっこい。(おそらく)低コストの割にお金のかけ方がうまく、良い感じの家なのですが…。ちなみに、設計者のご自宅だそう。写真2枚目の右側の方です。イケメンです。
VIA:sugawaradaisuke unites gabled dwelling in suburban tokyo
大屋根に守られた家、米子
物件名:不明 延べ床面積:不明 設計:y+m design
強い日差しや、雨や雪から室内を守る、大屋根のかかった家です。独立した個室の集まりになっています。夜の光景など、まるで別々の住宅が寄り集まっているかのようです。個人的にはペラペラした感じの素材が苦手なので、こういった素材感強め素材づかいはイイナ~と思いました。
一歩入ると集合住宅みたいで面白いですね。中は照明があるので不思議な感じですが、完全な半屋外です。
このボリュームのうち一つが祖母のものだそうです。これは恐らく撮影用に出入り口をオープンにしていますが、閉めてしまえばプライベートな空間にはなりそう。
VIA:folded roof protects rain shelter house by y+M design office
2つの家を合体させた家、ブエノスアイレス
物件名:Two House Conde 敷地面積:182平米 設計:Hitzig Militello Arquitectos
いわゆる2世帯住宅ではなく、2つの若い家族が家を合体させたという物件です。
下記は二つの世帯の絡み方。結構入り組んでいますね。玄関は隣同士ですが、入ってしまえばほとんど顔を合わすことがないと思います。
内装が同じような写真ばかりだったのであまり載せませんでしたが、上記の写真のみ、まさに二つの世帯の別々の階段が一度に見えています。ここすらほとんど窓がありませんし、内部は完全に別れているので、もしかしたらほとんどお隣の気配がしないかもしれません。
VIA:Hitzig Militello Arquitectos combines two homes in one building
以上、二世帯住宅でした。上から順に、プライバシーが高まっていくような構成にしてみました。個人的には、三軒目の構成が一番ありと言えばありですが……
結論:う~ん。やっぱり私には2世帯無理だな(^ω^)