イギリスのデザインが好きです。シンプルさを主張しないシンプルさと、強いコンセプト性があるように思います。正円や正方形も多いんだけど、微妙な丸みや体に沿ったふくらみなどがあり、空間に馴染む感じがします。そして、デザインがシンプルなだけに素材選び(&作り)、構造のコンセプトが際立っています。そんなイギリスデザインが大集合していた、ロンドンデザインフェスティバル2014で気になったものをいくつかまとめます。過去記事もアルヨ~☆
デニム、紙、コットンの集成材で作る家具と食器
デニム好きにはたまらないんじゃないでしょうか。形もイギリス的で大好き。ジャスパーモリソンみたい。個人的には、濃いデニム色の食器が欲しいな。ロンドンのデザイナー、Matteo FogaleとLaetitia de Allegriの初めてのコラボ作品のようです。
VIA:Matteo Fogale and Laetitia de Allegri make furniture from old jeans
時間の経過を愛着へと昇華させる真鍮の食器
コッパー(銅)、流行っていますね。これは黄銅。この製品は錆止め加工をしているところをしていないところをつくって、経年によってそのコントラストが出てくるようにしたものです。将来的には、結構真っ黒×金みたいな見え方になるかもしれませんね。同じくロンドンのデザイナー、Daniel Schofieldによるものです。個人的には大皿がいいな~。
VIA:Daniel Schofield’s brass tableware will only tarnish on one half
過去のエントリから
木の皮の苔をアクリルで閉じ込めて、デザインに昇華させたものです。
F1の技術で作られた世界初のカラーカーボンのみで作られた、おそらくものすごく軽くてものすごく強い椅子です。記事内では「3本足の方向のせいで、後ろに倒れそう」などと余計なお世話を焼いています^p^気になるんだもーん。
F-1の技術で作られたまんまるの椅子 - poco blog
それにしても、イギリスデザインの主張しないシンプルさとコンセプトの強さ、どのような経緯で出来上がっていったのだろう。日本や韓国のデザインはコンセプト勝ちだけど、もうちょっと尖っていることが多いと思う。一方、ヨーロッパの他の国々のデザインは、北欧であればニュートラルで白っぽいカラーや素材(木など)に特徴があるし、イタリアであればぬめっとした造形や素材に特徴があるし、フランスはちょっとキッチュな感じだし、で、歴史的なお国柄が出ている。この辺の現代のデザイン史について、まとまった本はないかな~。