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10クローバーフィールドレーン(2016年、アメリカ)

10クローバーフィールド・レーン (字幕版) 

ネタバレ絶対禁止の作品であるはずなのに、トレーラーを見るとネタバレるというナゾ仕様の映画。ニューヨーカーたちがエイリアンから逃げ惑うPOV映画「クローバーフィールド~HAKAISHA~」とは、全く関係なさそうに見えるけど、関係なくはない。

前半はけっこう面白いので、後半のくだりに乗れるかどうかがこの映画が好きかどうかにかかっていると思う。

一応空白置いときます↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前半の不穏な雰囲気はけっこういい感じ。ジョン・グッドマンがいい。良さそうに見えて悪いやつか悪そうに見えて良いいやつか、どちらかの役が多い役者なので、今回はDOCCHI!?となってハラハラした。「悪いやつ感」や「良いやつ感」にふらふらブレながら盛り上げるのが面白い。いかにも神経質そうな居心地の悪いインテリアや、Tシャツ・シャワーカーテンの柄などの小物もよく効いている。最後はグダグダのホラーテイストになるのも面白かった。そしてお決まりの大爆発。ここまではサイコスリラー。

 

ここから突如、「いきなりどうした?!」というようなモンスターパニックものに変わる。しかもなんだかいろいろと雑だ。音を出してひきつけたり、「なんだか大事そうな入口」に火炎瓶を投げ込んで退治したりなどありそうな演出が続き、幸運続きでドタバタと怪物退治。最後は正義に目覚めて立ち上がる…、ってそういえばその伏線がサイコスリラー部分で唐突にはられていましたね、確かに。

人物の動かし方ありきで起こっていることはよくありそうな演出なので、申し訳ないけど全然乗れなかった。


「HAKAISHAと遺伝子レベルでつながっている」って、要は同じ世界の別の場所の話ということ。それならHAKAISHAじゃなくても良かったのではと思ったり。モンスターモノのところがこんな描かれ方なら、サイコスリラーで終わった方がすっきりしたような気がする。