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ラビング 愛という名前のふたり(2016年、イギリス・アメリカ)

ラビング 愛という名前のふたり [DVD]

 

1950年代、公民権運動真っ只中のアメリカの、異人種間結婚を描いた映画。ラビングというのは実際の人名で、この夫妻が結婚の権利を勝ち取ったことを「ラビング事件」というそうです。つづりもLoving。かわいい名前ですね。

けっこう地味な映画なんだけど、寡黙なレンガ積み職人の夫と、そんな夫についていく控えめな妻の深い愛情が描かれていてとても良かったです。

特にジョエル・エドガートンという、ラビング氏を演じた役者さんがよかったなー。眉毛まで金髪のザ・白人という設定なのですが顔立ちがどことなく和風で、「筋の通った頑固オヤジ」という渋い雰囲気なのです。いつもムスッとしているのに、妻のことになるとホニャアっとなるのがまた良かったですねえ…(しみじみ)

逮捕されても、世間からヒーロー扱いされても、あくまで普通に当たり前に暮らそうとする二人。

こういう地味&滋味な映画、大好きです。