ブラピが宇宙で父親探しをする映画。
美しくて抑制のきいた表現、シンプルで一直線なストーリーライン、そして寡黙なブラピと雄弁な眉毛。素敵な映画だと思ったけど、あんまり心に残らない。人物も事象も記号的にしか存在していないからかもしれないし、ストーリーが王道だからかもしれないし、宇宙人が見つからなかったのにガッカリしたからかもしれない。ブラピ以外、全体的にうっかり者が多くて無能に感じてしまったのは大きい。ブラピだけカッコいいのはなぜなのか。そのせいで緊迫感はほぼなく、ストーリーもシンプルなので淡々と見終わってしまった。
そもそも、眉毛演技が基本的にあまり好きではないせいかも(なんじゃそりゃ)。寡黙な役柄の眉毛演技ってズルい気がしませんか?私だけか。自分が太眉で感情が眉毛に出てしまい、苦労しているせいかも。
アルマゲドンとスペースカウボーイがいっぺんに来たような配役は良かったし、月面が無法地帯になっているという設定は面白かった。まだまだ月面旅行は高級品である前提だったけど、もっと月面開発が進んだ状態の都市像も見てみたかったかも。