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緩やかにスマホ断ちしてみて1カ月

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melissa joy

先月こんなことがあって、

 

子供だけDVD断ちさせても説得力が無い!と、我々夫婦も完全にではありませんがスマホ断ちしてみました。その結果を書きます。

 

概要

以前は二人とも暇があればちょくちょくスマホをいじっていた。内容はSNSやニュースチェックなど大したものではない。とはいえ、便利なアプリなんかもそれなりにあるので、これらが使えなくなるとどうなるのだろう。

とりあえず、夫婦とも通話機能のみにしたりスマホを解約したりして、ネット機能をいつでも使えないようにしてみた。スマホ自体は電話として持ち歩くようにして、スタバや自宅内ならWifiが使える。私は会社員なので、仕事の連絡は社用スマホで対応。そんな緩やかなスマホ断ち、スタート。

 

第1ステップ

圧倒的「暇」感

電車を待つとき。コーヒーができるのを待つとき。トイレ。ちょくちょく「アイツ」の存在が恋しくなりました。最初は、とにかく暇だなあという感覚が襲ってきます。それで、何となく外を眺めてみたり。考え事を敢えて思い出して考えてみたり。でもやっぱり暇です。計ってみてもほんの数十秒くらいの細切れの時間ですが、スマホが無かった頃、こんな時何してたんだろう。

 

不便すぎる!

スマホのネットがあるせいで、事前に場所を調べずにどこかに行ったり、特に予定が無いのにとりあえず出かけたりするのに慣れていることに気づきました。地図が見られない、どこの店が美味しいのか分からない、イベント情報がチェックできない!お得なクーポンやらもスマホになっていることに気づき、毎回レジで損した気分。実際は数十円ほどの金額なのですけどね。

 

「スマホ病」が頻発

スマホがあるせいで生まれていた習慣がちょくちょく現れます。面白いものを見ればつぶやきたくなり、写真を撮りたくなり…。そのことについて考えたり、何か感じる前に「共有だ!」となることの不思議さよ。充電できる場所に来ると、「あ、スマホ充電しようかな」と思います。スタバなどのWifi環境に入るとすかさずスマホをチェックします。久しぶり(?)にフェイスブックやはてなブックマークなどが見られてうれしい反面、「あれ?そんなに面白くないな」と思ったりもしました。

 

第2ステップ

「暇」に慣れる

何かを待つときの「細切れ時間」は、せいぜい数十秒~数分。この時間はボケーッとするのに慣れます。周りを見渡してみると、ほとんどの人がスマホをいじっているなあ。パズドラをしていたり、ラインでやりとりしていたり。そんな中で本を読んでいたり、同じくボケーッとしたりしている人を見たりすると、不思議と魅力的に見えました。

移動などのもう少し長い時間は、持ち歩いていた本や仕事のチェックに充てます。本はいつも持ち歩いていたはずなのに、スマホ中毒になってからはすっかり読むペースが落ちていました。

 

なんとなくしっかりしてきた

外出先でいろいろ調べられないので、事前に店情報をチェックしたり行き方を調べたり、そもそもの予定をある程度立てて動くようになりました。考えてみれば当然なんだけれど、「スマホ×都市」の組み合わせが便利すぎて考えなしになっていました。

 

オフの時間、目の前のことに集中できていることに気付く

土日はそうしょっちゅう電話もかかってきませんので、他の時間は必然的に目の前のことに集中するようになります。大好きなスマホたんは薄いデジカメに変わり、目の前の娘や夫の写真を以前よりもたくさん撮るようになりました。気づいたら夫婦でスマホをいじっているという寂しい状況にならず、意識的に夫と話しておきたい話題を考えておくようになりました。

 

第3ステップ

心が穏やかになってきた

スマホを緩やかに経って1週間もすると、生活としてはすっかり慣れました。特に支障はないし、あるとしても「急いでプライベートなメールやメッセージに返信できない」くらいのことです。メールなんだから、そもそも急ぐ必要なはいんだけどね。急いでいたら、電話するわけですし。

そして、不思議と心が穏やかになったような気がしました。なんでだろう?

 

スマホいじりはマルチタスクみたいなもの

常時スマホをいじっているのは、頼まれてもいないのにマルチタスクをこなしているようなものだと思います。他のことに気を取られながら、目の前のことにも対応する感じ。マルチタスクをこなしていると作業効率が落ちるし疲れやすいので、スマホいじりは自分を疲れさせることなのかもしれません。

 

インプット・アウトプットの間の隙をつくる

ずっと情報に触れるのは楽だし楽しいし、そこで色々なことを考えたりもします。ただ、私の場合、もう少し「ただ考える」時間をつくった方が、アウトプットが良くなることに気づきました。何かについて意見を言う時も、反射神経のように答えていることに気づき、ちょっと立ち止まって考えるようにもなりました。私の場合は、いくつかのことを紐づけて考え、物事の文脈を頭に入れ込む作業は、インプットの後にワンクッション必要みたい。

頭の回転が速かったり、SNSで他人とぽんぽんやり取りすることで考えを深められたりするタイプの人は関係は無いかもしれません。変な話、スマホ中毒は「バカはよりバカに」、「そうでない人はそれなりに」なる行為なんじゃないかな。

 

「時間を有効に使えない(?)」ことに寛容になる 

スマホがあると、分からない事はすぐに調べたり、最新のことを知ったりすることができ、またちょっとした隙間時間も「有効に」使うことができます。そんな生活を続けていると、以前より強く「ちょっとした時間も無駄にしたくない」、「手際が悪いことを許容しづらい」心情になっているようでした。自分一人で暮らすならそれでも良いのですが、社会は色んな人が関わっているので、多少の心の余裕を持っていないとイライラすることが増えそうです。

 

そんなわけで、概ね良いことが多かった「スマホ断ち」でした。かなり緩やかなやり方ですが、まあまあ効果はあったかな。よくないことは、ケータイを持たずに出掛けてしまうことが増えたことです( ̄▽ ̄;)

もういい歳ですが、「立ち止まって考える時間」に気づけて良かった。今後も緩やかなスマホ断ちを続けたいです。

 

 

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