読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる
MENU

最近観た映画 ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション他

 

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

【チラシ付映画パンフレット】 『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』 出演:トム・クルーズ.ジェレミー・レナー.サイモン・ペッグ

評価が高かったので観てきた。アクションもストーリーも人物もよくできていてめちゃくちゃ面白かったので、「何か映画が観たい!ドキドキできて後味がいいやつ!」という方には最適映画だと思う。個人的にはトゥーランドットを上映中の、ウィーン・オペラ座の舞台裏でのアクションが最高だった。

 

最初字面をなんとなく見て「ルージュ・ネーション」かと思ってて、ロシアとか中国とかの話かと思ったら全然違って(×rouge○rogue)「ローグ・ネーション」だって。ローグは悪党、つまりはテロリスト国家のことらしい。というわけでイーサンとテロリストとの戦い。とは言っても特定の国家ではなく、世界中の諜報員が色々な理由で身元不明になったり国を追放されたりしたのを集めた、「シンジゲート」というどこにも所属しない集団。この首謀者の冷徹な男をショーンハリスが演じているんだけど、彼の存在感がすごかったー。グロテスクな内面を冷静な表皮で閉じ込めたような感じでたまらん。部下のほっぺたをぺろーんと触るシーンがあるんだけど、ぞわあああってしたよ。ホントに殺されるって思った…。

独特な声も怖いんだけど、映画のだいぶ先にならないと喋らないんですよね。それがまた怖い。

ショーンハリスはプロメテウスで怪物になっちゃう役とか、狼たちの処刑台で危うい不安定男を演じていたりとか、

普通にしていても内面の恐ろしさが沁み出してしまうような役が印象的。

 

映画のカギになってるのは、イルザというシンジゲート側にいる女性諜報員。きれいなんだけどそれなりに年を取っていて、イーサンより強くて、キモヤバ上司のジョーンハリスとのひりひりした関係も面白かった。「所詮部下は使い捨て」みたいなセリフが自分の普通すぎる日常といきなり重なって(オイオイ考え過ぎ)「分かるよ…!」って涙したよ。心の中で。イルザは体を張って任務を遂行するんだけど、上司達はお互いの利権の奪い合いしか考えてなくて彼女は完全に駒なの。かっこよすぎる市街地でのカーチェイス(いやバイクだったわ)から一転、すごく地味な出で立ちで上司から去っていくシーンとか…めちゃ良い。マッドマックスのフュリオサの関係のように、イーサンと露骨な恋愛関係にならないところも良かったな。

もちろん、インポッシブルなミッションに励むイーサンと仲間たちも見ごたえがあったし、今回はとりわけチームの結びつきの強さを軸にしているので誰にでも入ってきやすい。ベンジーは相変わらず可愛かった。彼はクライマックスでエライ目に遭うけど、ベンジーじゃないとできない役だった。イルザだと自分で解決してシレっと帰ってきそうだもんね。これからは、こういう守ってあげなきゃいけないキャラクターは男女関係なく務まっちゃうんだね。とても現代的に感じて、それも良い読後感につながっていた。

こんなおじちゃんがヒロインに…!いや可愛かったけど!

MIシリーズは、1作目と2作目までは鮮烈に覚えてるけど、最近の二つは(すごいけど)それほど面白くないな~と思ってた。でもローグネイションは今までで一番面白かったと思う。トム・クルーズ52歳、素晴らしい。長くなってしまった!

 

エネミー・オブ・アメリカ

エネミー・オブ・アメリカ [DVD]

画像が粗いゾウ

1998年で結構古い映画なんだけど、スノーデン氏や個人情報保護法案など個人情報と国家の関係について考えさせられる映画なので15年前とは思えないほどタイムリー、なおかつ普通にエンタテイメントとして楽しめる映画だった。

最初はウィルスミスがいつもの感じで、チャラくライトにアメリカで弁護士として成功して、奥さんと子供がいて、美人な元カノとの葛藤もありつつ良い暮らしをしてますよという状況を描いているんだけど、そこからの急降下と絶望感がかなり重い。どこにいてもばれて追いかけられて殺されそうになるんだけど、そこで個人情報が筒抜けであることの恐ろしさがかなりダイレクトに伝わってくる。これが15年前か…!

ウィルは元カノの育ての親で、諜報工作員のジーン・ハックマンを頼っていくんだけど、最初はウィルスミスを完全に邪魔者扱い。でも敵に追い詰められて追いつめられて、ついに走ってる電車の間で「頼れるのは!お互いしかいないんだ!」とウィルが絶叫して、「お、おう…分かったすまんな」みたいになるところから反撃していくんですね~、たった二人で。思い直すとジーン・ハックマンは完全にとばっちりだ^^;でも、最終的にはウィルスミスの機転と勝負によって、完全に無理目な戦いに勝負をかけに行くわけです。車の中で、撃たれたジーン・ハックマンにプレッツェルを渡して食べさせて、ウィル一人で出ていくシーンとそのあとのジーン・ハックマンのやり取りが心温まる。その間、ウィルは凄い勝負を打って出ているのでした~。

良くできた映画だったなー。