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最近好きな住宅

5か月ぶりに建築の話をします。

なんかもう、このブログどうしたらええんやろか…。テーマがバラバラ過ぎて、分裂気味です。

まぁ、いいや。

 

今日は気になった住宅の話をします。

 

最近、好きな住宅の傾向が分かりやすく偏ってきて、それは意外にも「自然」というテーマでした。以前は都心の真っ白な家も好きだったけど、最近は素材感満載なインテリアが気になってきたし、立地もがけっぷちや森の中などに妙に惹かれる…。年取ったせいかなぁ。昔は植物を育てるのが苦手だったんですが、最近うまくなったし。

 

そんな折に、がけっぷちの魅力的な土地を見つけてしまったので、今現在そこを買おうと奮闘しています(主に夫氏が)。

 

というわけで、最近気になった自然と隣り合う家を紹介します。

 

1.レンガの箱の閉じられた家/パラグアイ

これはその土地の土で作られたレンガ積みの家で、正確に言うと自然の中の家というわけではなさそう。四辺を分厚い壁で閉じて家の中に木を植え、天空光を取ることで自然が入り込んだ印象を作り出すことに成功していました。

パラグアイの強い日差しから内部を守り、天窓から入ってくる照明のような太陽光をうまく取り入れています。

中庭も天井以外は外部とつなげず、あくまで室内の一部として処理しているのもいい感じ。

用途は建築事務所みたいです。なので、プランはいたってシンプルですが、内装の感じが好みでした。

 

2.大きい屋根とテント/ブラジル

これはリオデジャネイロの崖に沿って長く建っている家で、崖側には重い大きな屋根、手前には膜のような透過する屋根がかかっています。壁はありますがアイレベル以上は壁がなく、全体は1つの空間になっているようです。

一体の空間はもとより、シンプルな長いプランはもともと好きで、崖に沿って長く建っているのがまたいいなと思いました。

崖側のちょっとしたテラスもいいなー

膜側は玄関+細長いキッチンみたいですね。

 

3.いろんな屋根のスタディ/ベトナム

ベトナムの、実は自然がないエリアの家。

 

自然を取り入れるために、蔦を這わせる屋根や、

植物の影をデジタル処理してパンチングメタルの模様にした屋根、

木仕上げのどっしりした屋根など

いくつかのパターンの屋根で、自然を感じさせています。力作やん。ここ数年のベトナムの現代建築はすごい。

この三角形のいくつもの屋根がかかるLDKは魅力的ですね。天井は高いけど屋根のおかげで居心地がいいし、空間のリズムのおかげで奥行きが一層感じられます。

 

平面は意外にもこんなにシンプル

素晴らしい。

 

4.マジックミラーの大胆な使い方/メキシコ

マジックミラーって、調査会社とか怪しげな使い方しかないようなイメージがありますが、室内からは風景を全部手に入れられるのに外からは何も見えず、視線を遮るためのカーテンが不要ですっきりするので、意外と現代建築にもちょくちょく出て来ます。

 

で、これ

最高。

中から見ると…

自然大画面!

ところが問題があって、暗い時に照明をつけると…

丸見えだったりする。まぁ、完璧なものはないよね。

日中のこういう不思議さが良いですね。

内装もおしゃれ

土地に沿っためちゃくちゃシンプルな設計です。

 

森を買って真ん中に別荘を建てることになったら検討しようと思います(いつになるねん)。

 

以上、最近気になった住宅でした。

けっきょく長らくウォッチしていても好きなものは変わりません。ひとつながりの空間と天井高の操作、借景、外っぽいインテリア。好きな住宅の建つ地域は南アメリカか東南アジアなど暖かい地域。たまにドイツもあるけど今回はありませんでした。

 

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Sandqvistのリュックを買い替えた

夫のをいつの間にか私ばかりが使っていたSandqvistのリュック、さすがにくたびれてきたので買い換えました。どうやら3年使っていたみたいです。

新しいのもSandqvist

今度はレザーにしてみました。

公式サイトにしか見つけられなかったので、初めて個人輸入してみました。

https://www.sandqvist.com/en/shop/backpacks/antonia-black

299ユーロだから、本日で言うと37,797 円くらい、その他に到着時に3000円くらいの関税を取られました。

 

他に検討していたもの

https://store.isseymiyake.com/fs/isseymiyake/all_bag_all/PP92AG503

とてもかわいいけど、他に持っている人がいたのでやめた。あと形がふにゃふにゃしているのでラップトップを入れると崩れる

https://store.isseymiyake.com/fs/isseymiyake/all_bag_all/PP84AG567

正直今でも買いたい。白いリュック欲しい

https://theshopyohjiyamamoto.jp/shop/g/gDH-I09-790-1-02/

正直今でも買いたいけどパソコンが入らない。

もう一つ形がかちっとしたオールレザーのリュックもあったはずなのだけど、こちらはオンラインショップで発見できず。

 

イッセイやヨウジ、あと大人気のコートエシエルなどと比べると、Sandqvistはあんまりデザイナーモノ感がないのが合わせやすくていいところ。しかもフォーマル感はある。リュックはかなりカジュアルなものなので、きれい目だけどモード過ぎないのはあんまり選択肢がない気がします。

銀座の無印ホテル、けっこういい

 

資料だけ見て「値段の割に、せまい」というイメージだったMUJI HOTEL GINZA。実際に行ってみると、立地は観光にビジネスにちょうど良いだろうし、狭さを感じない工夫がされていて「アリなんじゃないだろうか」と思った。日本的な収納美、ミニマルデザインを味わいつくすことができるので、特に外国人には人気が出そう。

 

店舗部分は拍子抜けするほど普通の無印。個人的にFOUND MUJIが好きだったのに、その売り場がテーブル一つぶんくらいしかなくガッカリしてしまった。

ホテルは6階より上の部分だ。6階はロビーと飲食、IDEEとのコラボエリアが少しあり、ここはもともとのビルの古材などをインテリアに活かしている。個人的には、一般的なホテルよりもプライベート性が低く落ち着かないため、あまりこのエリアは好まなかった。ビルのほとんどが商業施設だからしょうがない。

 

客室だが、インテリアは全くもって「いつもの無印」なので、感覚としては無印店内に泊まるような感じだろう。そうしたいかどうかは別として、加湿器で「あの香り」を出し、スピーカーから「あの音楽」を流せば完全に無印になる。

当たり前だが家具も家電も無印でそろえてある。無印にないのは水洗器具周りだが、これらはそれぞれさっぱりしたデザインのもので無難にまとめてあった。全体的に家庭用のインテリアだし、ホテルには珍しくフローリング張りなのも効いていて、家にいるような不思議な感じがする。

広さはあまりないが、天井がかなり高く、間取りも工夫されていて奥行き感があるので、むしろ少し広く感じるくらいだった。

外国人需要を考えると、たたみルームなんかは特に人気が出そう。全部たたみにしても良かったかもしれない。

 

個人的には勉強になったのは、マットレスを直置きにしている部屋の、子どもも大人も無限にゴロゴロできそうなところ、水回りの内装を厳格に外壁用の大判タイルの寸法でそろえているところ、窓辺の造作ソファや書き物スペースなどのサイズ感、ベッド周辺に置いてある本の展示スペースなど。

特に本の見せ方はすぐに取り入れたい。うちでは子供部屋の本棚がすぐにあふれて困っているのだけど、どうせ一度に読むのは数冊なので、「いま現在読みたい本」をこのように手に取りやすいようにして、残りを内側に収納できるようにするのはかなり良さそうだ。しかも、単に本棚の片側を木板で塞いで、そこに本を乗せられるストッパーのようなものを取り付けてあるだけだった。この本棚自体を部屋の仕切り代わりにしてもいいかもしれない。

収納の良さは言わずもがなで、ノイズになるようなものは何も露出していない。ただ、全てが収まる壁面収納はめちゃくちゃお金がかかっていそうだ…。扉を全部閉めてしまえば、何も入っていないキレイな木の壁のようになる。すばらしいが、なかなかマネしづらい。この壁面収納に限らず、小物一つに至るまで厳格に寸法と置き場所が考えられているため、空間がピリッと締まっている。

 

最初はなぜか穿った見方をしてしまっていたけれど、そこはやはりインテリアのことを考え続けているブランドなので、学ぶことは多い。

年明けのご挨拶と、最近好きだった住宅

あけましておめでとうございます。

 

昨年は仕事もプライベートも比較的うまくいって、筋肉もついたし大満足な1年でした。筋肉が先なのか心の充実が先なのか分かりませんが、筋トレを始めてから性格が明るくなったと言われましたし、長年の悩みであった片頭痛も緩和され、食事にも詳しくなりました。仕事がうまくいったのも、そういう心の変化のおかげかもしれません。マッチョは世界を救わないかもしれませんが、もやしっ子だった私のことは救ってくれました。

2018年で一番「筋トレ」をおすすめしたい。

 

30年来興味のなかったメイクに初めて興味を持ったのも2018年であり、化粧品検定を取ったり、化粧品開発に関わってみたりして、全く知らなかった世界に急激にはまった年でもありました。それまでは化粧は適当に薄くやっており、あまり期待していなかったのですが、ちゃんとメイクをやれば一日中持つし、確実に印象を変えてくれる面白いツールでした。そして、なんと顔を褒められることが増えました。メイクさんに褒められたときが一番嬉しかったです。

また、化粧は肌にとって害悪だと思っていたのですが、多くの化粧好きの方たちは同時にスキンケア好きでもあり、顔の肌だけでなく手やそのほかの皮膚もきれいな人が多いんです。自分も、むしろ肌がきれいになってきた気がします。

 

また、クライアントに喜んでもらえることが多い年で、お金に関係なく、人が喜んでいるというのが嬉しいことなんだと思えるようになったのも良かったことです。今は自分と家族にばかり興味がありますが、徐々にもうちょっと広い範囲の周辺にも喜んでもらえる生き方になっていけばいいなと思います。

クライアントは化粧品関係が多く、化粧品に関しては自分は素人中の素人なのでもうちょっと勉強しないといけません。どうでもいいことなんですが、化粧品って詳しいかどうか顔(メイク)を見ればわかるので怖いもんですね。

 

あとは…コーヒー焙煎やパンなどの手作りにはまった年でもありました。夕食もできる限り手作りしました。代わりに自分にとって興味を持てないことはどんどん省略されていますが…。まぁ、それはそれ。

最近よく食事に行く50歳くらいの女性に、「30代は自他ともに大人になり、なんでもできて、とにかく楽しかった。今が一番いい時と思って、色んなことをしておいた方がいい」と言われました。うん。そうする。

 

2018年の心残りは、いまだに数年前から住んでいる賃貸住宅にいるということ。不動産探しは継続中ですが、価格がいまだに天井知らずなのでなかば諦めています、条件の方をいくつか諦めたら買えそうな気がしてはいるんだけど、少なくとも今の家よりもよくないと住み替える意味がないからなぁ…。2020年以降、本当に不動産価格が下がるのでしょうか。怪しいですよね。まぁいいや。

 

というわけで、最近良かった住宅をいくつかご紹介して締めにしたいと思います。

好きなものはここ数年ほとんど変わっていません。

 

1.

向こうの通りまで通り抜けられるホワイエがある家…と思ったら、建築美術館みたいなものらしいです。まぁでも、こんな家に住みたい。周りの環境にも貢献していそうです。

www.domusweb.it

隣家のぬりかべが丸見えなのがたまらん

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2.

東南アジアの家が好き。気候がいいからか、ひとつながりの大空間が多いんですよね。狭かったり、広かったり、向こうの部屋がほんの少し垣間見えていたり。素材感たっぷりなのも好き。

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www.archdaily.com

 

3.

とか言いつつミニマル空間も好きなんですが…

小上がりにベッドがあって、TVボードも兼ねているところが地味に好きです、ローテーブルも高さをそろえてある。

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design-milk.com

 

 

以上です。

早く家づくりに着手したいなー。

 

 

そういえば、最近夫氏がつくっていたホテルのようなSOHOのような物件が想像以上に良かったです。

hafh.com

逆ロンシャン的な窓枠が、屋外側では通行人を引き込み、屋内側では椅子や机などに使われるというファサード(建物の正面)の提案。

案を聞いていた時は、「考え方は分かるし、普通に面白いんじゃ?」みたいな超上からのコメントしていたのですが、笑

できてみると迫力があり、狙っていた効果も想像以上にありました。

特に屋外側へのインパクトが大きく、何でもない場所だったのに、ファサードが変わったことで一気に街に賑わいができたような気がします。「シェアオフィスとカフェのあるホテル」というプログラムからするとど真ん中大正解の手法だったのではないでしょうか。これで利用者も増えれば最高ですね。

写真が完成したらまたUPしたいと思います。

オランダの思い出 アムステルダム→ロッテルダム

アムス二日目は、午前中娘と散歩してユニコーン柄の傘(娘のお土産その⑤)を買い、昼からはロッテルダムという少し北側にある港湾都市に行きました。

ロッテルダムはかなり現代的な都市で、観光地的な印象のアムステルダムに比べるとビルばかりで少しとっつきにくい印象です。しかし建築好きにはたまらないエリアであり、実はほとんど現代建築が増えていないアムスに比べると勢い感はこちらの方が上。

Rotterdam

Rotterdam

 

 

ロッテルダムには、ここで開業しているロシア系の建築家夫婦に会いに行きました。彼らの事務所の近くでランチをご馳走になったのですが、そのレストランには私の大好きな「打ち壊した窓」がありかなり興奮しました!

左側にご注目

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インテリア事例ではよく見ますが、実際に見たのは初めてです。煉瓦の壁の間から断熱材が覗いており、けっこう生々しい感じ。このレストランのあるビルは取り壊される予定だったものを、若手の建築家が内装をやり直したそうです。屋上には養蜂場や畑があり、ここからロッテルダムの現代建築が一望できました。

 

食事もおいしかったです。メニュー表にはシイタケやサバのフライ、みそなどが並び、日本的なものがオシャレとされているのが不思議な感じでした。そういえば、シイタケってパリでも大流行していました。使われなくなった駐車場や、カタコンベ的な地下室で栽培しているそうですよ!

これ、実は鯖味噌!砂糖は入っていないけどサバと味噌なんよ。この見た目で。

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ロッテルダムは古い建物を再利用し、若いアーティストやデザイナーがアトリエとして利用している事例が多いそうです。

こんな感じで古い建物を塗り直したりしていて、意外と活気がある

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アムステルダムにもエイ湾の周りにコンテナを積み上げたアトリエがあり、安い賃料で若手の作業場として提供しているそうです。

すべてがキレイに設えてあるスイスが「大人の街」とすると、オランダのこういうエリアは「若者の街」という印象です。オランダは色んな人種や服装の人が多く、トラッドな服装の白人が多いスイスとはかなり印象が違います。オランダのフラットで自由、合理的な雰囲気は何物にも代えがたく、オランダファンがたくさんいるのも頷けます。本当はじっくり時間をかけて色々なアトリエを見て回りたかったのですが、今回は娘中心なので無理はしませんでした。

 

建築家夫婦さんの事務所に遊びに行ったら長い時間が経ってしまっていたので、せっかくロッテルダムに来たのですが何も見ずに帰りました。ここは駅だけでもめちゃくちゃかっこいいし、現地の方の話を聞ける方が面白いので良しとしました。

スイスの思い出 バーゼル→ローザンヌ

バーゼル三日目は、ロレックスのラーニングセンターに行きました。スイス南部のローザンヌという都市です。ここは完全にフランス語圏です。ジュネーヴ行きの電車に乗っていると、スイスの真ん中にある首都ベルンくらいからフランス語が増え、ローザンヌでは完璧にフランス語の車内放送に切り替わりました。こんなに違う言語が国内に存在しているのって、改めてすごい。

 

ローザンヌはIOC本部があるくらいで他には特に何もないのですが、レベルの高い教育機関がいくつかあります、その一つがEPFLで、EPFL内にラーニングセンターはじめ建築物がいくつかあるのが個人的な見どころです。

 

ラーニングセンターの話をする前に、ローザンヌの地理的な特徴を書いておきます。スイスの街は「切り立った山の合間にある平地」というような場所が多いのですが、ローザンヌはそうではなく、ゆったりとした丘陵が広がりレマン湖を見下ろす独特な地形です。とにかく坂道が多い。レマン湖の周辺の街並みが、また目が染みるほど美しくて…。夏に来たらキレイだろうなぁ。

Lausanne!!!

 

で、ラーニングセンターといえばこんな感じですよね。

Rolex Learning Center

voyage ABF (Rolex learning center)

EPFL Rolex Learning Center

実際、こんな感じです。

ただ丘陵をつくりたかっただけなのかと思っていましたが、ローザンヌを見てみると、元々ある地形のコピーでもあったのですね!

プログラムとしては大学の図書館と、飲食店、勉強スペースが集まっていて、あのがらんとした丘陵を想像して行ったのですが、実際には学生がみっちりと集まっておりました。無理やりスロープを取り付けている部分や、通れるか通れないか分からない隙間などがあります。スロープは全体的にきつい感じで、娘が喜んで上り下りしていました。

 

山があるから、ついつい歩きたくなる。持ち上がった建物の下の隙間を通って建物に入る感じも面白く、とにかく体験していくうちにどんどん進んでしまう、楽しくなってくる、そんな建物でした。あまりに有名な建物なので(学生のときちょうど計画中で、模型を作っていた!)、最初は芸能人に会ったみたいでよく分からなかったんだけど、体験していくうちにじわじわ感動してきました。建築ってこんなこともできたんだ、と。まだまだ、我々が見ていない風景が未来の建築にはあるんだろうなぁ。

 

大人には通れない隙間に挟まってみる娘たん 基本この建物で撮った娘は笑っている

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中にはカフェと、なぜか中華料理店がありました。意外と手頃。建物内にほとんど仕切りがないので、広範囲に中華のおいしそうなにおいが漂っていました。高いんだろうなと警戒して駅でパンを買って食べてしまったのですが、EPFL内は学生料金だからかまぁまぁお手頃なので、EPFL内で食べた方がいいかもです。

 

隣には、隈研吾さんのつくった美術館があります。これは鉄骨なのか木造なのか分からない感じの建物で、軽くてシャープな非常に日本的な雰囲気の空間でした。全体像はなかなかわかりませんが、実は太刀魚のように細長い建物です。

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木造を鉄板で挟んだような。。。

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中でやっていた参加型の展覧会が予想外に面白く、娘が夢中になってやっていました。顔を映しただけで年齢が映し出されたり、ひじをつくだけで音が聞こえてきたりするものがありました。

 

EPFL内では建築学科の展示もやっており、夫氏と「なんか落ち着くねー」「ねー」とやっておりました。学生の時はこんなんつくってたな~(こんなにレベル高かったかは置いといて)

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ちなみに、ローザンヌ⇔バーゼルは120キロくらいしか離れていないくせに、片道1.5万くらいかかります…。スイスでは3日以上滞在すると列車代が割引になるものもあるので、どうにかそういうものをやりくりしたり、なんなら車を借りたりして交通費を押さえたい所です。

 

 

バーゼルに戻ると、友だちがスイス名物チーズフォンデュを作ってくれました。これは大変な料理です。濃いチーズを溶かし、それを生ハムやピクルス、ゆでたお芋にかけて食べます。

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一口食べて「あ、けっこうお腹いっぱいだな」と思ったのですが、それがエンドレスに続くのかスイスクオリティ。スイス人はもともと山の民族なので、塩辛い・カロリーが高い食べ物が多いそうです。日本のチーズフォンデュって、もっとさっぱりしたものにつけるよね?

しかし私、完食しました。

美味しかったもんね。

夫氏は撃沈。

フフン。

スイスの思い出 バーゼル→ロンシャン

バーゼル二日目は、朝から近所を散歩し、その後ロンシャンの礼拝堂を見に行く予定でした。

友だちが住んでいるエリアは昔からある住宅街だったようで、広い敷地にポツンとお屋敷が建っているところと、再開発して現代的なマンションに建て替わっているところが混在していました。

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ぽつーん

 

マンションに変わってからも政令で建蔽率が厳しく決められており、しかも空き地部分はただの空地ということではなくパブリックな公園にする決まりになっているため、基本は公園の中を歩いているような住宅街でした。と言っても主要駅からも空港からも10分少々の立地です。贅沢だなぁ。

 

近所にある鹿を飼っている公園を見に行き、娘が大興奮して餌付けしていました。むぉぐむぉぐと動く口が近づいてくると、突然怖くなったのか「キャー」と言いながら逃げて行ってました。

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それから、ロンシャンに行きました。ロンシャンの礼拝堂は、国境を跨ぎますが、バーゼル市内から車で1時間ほどの場所にあります。以前も「近い場所にあるなぁ」と思いながら足がなく諦めていたのですが、今回は連れて行ってもらえました。海外で車を運転できたらだいぶ違いそう。次回はそれも検討したいです。

国際免許証の取得は1か月くらいでできるそう。スイスは交通費が死ぬほど高いし、子連れだと車が合った方が便利です。もし車がない場合、フランス側のミュルーズという場所からタクシーで向かうといいと思います。間違ってもバーゼル側から行ってはいけません。タクシー代がとんでもないことになります。

 

ロンシャンでは、はるばるパリから友だちが会いに来てくれました。嬉しい!レストランを予約してくれて、本来の目的である礼拝堂を忘れるくらい満腹になりました。

このレストランでは、いろんな動物・いろんな部位の肉を様々な調理法で出してくれました。娘には鶏肉とマッシュポテトのお子様ランチ的なものを頼んだのですが、お子様ランチってこんなんだっけ…と概念が崩壊しました。本当に複雑おいしい(語彙力…)。

改めて言うまでもありませんが、フランスの食のレベルはめちゃくちゃ高いです。バーゼルから一歩フランスに入っただけなのに、複雑でおいしい味の料理がさらっと出てきます(残念な語彙力)。コーヒー一杯でも全然違う。バーゼルの友だちも、パンやワインを買うためだけにフランスに寄るらしい。とはいえ、バーゼルから車で30分くらいで行けるそうです。いいな~!

 

また、フランスは特別な昼食のときの時間が異常に長く、ここも3時間ほどいましたが、周りの人も帰る気配はありませんでした。以前パリでランチをご馳走になった時も、平日だったのにこちらが心配になるほど長かったです。やっぱり、食がとても大事な国なんだなぁ。

 

フランスのレストランの予約は、フランス語を話さない日本人にはとても難しいと思います。直接行って空いていれば何となく通してくれそうではありそうですが、なかなか空いてない。都市圏だと日本食のレストランも少なくないので、そういうところなら予約しやすそうです。代わりに予約してくれるサービスとかあったら便利そう。

 

 

さて、食べ過ぎて眠くなってきましたが、礼拝堂に行きました。

ロンシャンの礼拝堂って、山の上で町を見下ろすように建っているので、実はかなり遠くからでも見えます。今まであまりにもたくさん写真を見ていたので、実際に行っても新鮮味がないのではないか…などと心配していたのですが、全くそんなことはありませんでした。あの特徴的な造形がじわじわ近づいてくるのを見て興奮。近くで見てみると、クジラのようなゆったりとした建物で、曲面に沿って光が滑り落ちています。礼拝堂内はあの深く穿たれたポチ窓しかなく暗いのですが、3か所天窓のある祈りのスペースがあり、そこにはそれぞれの色に塗られた光がまっすぐ落ちています。オルジャッティの花屋さんの時も感じたのですが、頭では全体を理解できない、生き物的な魅力のある建物でした。

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娘はノリノリで写真を撮りまくっており、ロンシャン、気に入ってもらえたかな~と思います。だいたいの建築物は興味無さそうなので…。超ミーハーな感じで、娘のお土産その②に礼拝堂Tシャツを買いました。

パリの友だちは帰りの時間が迫っていたので、ここでお別れです。バーゼルの友だちもパリの友だちも同じ同級生で、10年経って4人(+娘)でロンシャンを見て回れたというのが感慨深かったです。って、私だけかな。

 

帰りは、今ちょうど話題になっている「黄色いジャケット」の人たちのキャンプみたいなところを通りました。フランスは今回の件に限らず、年がら年中デモばかりです。田舎道を一人、黄色いジャケットさんが自転車こいで帰ってるのが見え、哀愁漂っておりました。友達は爆笑してたけど…。

 

ついでに、クリスマスマーケットを見て帰りました。

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クリスマスマーケットはこの時期ヨーロッパじゅうでやっています。娘はあちこちに本格的なサンタがいるのを目撃し、まさかサンタは一人じゃないのか?と訝しがっていました。ここでは娘のお土産その③のスノードームを買いました。娘はなぜかスノードームを異常に欲しがります。

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夜は確か友だちのパートナーがポルトガル料理を作ってくれたんですが、失礼ながら眠さで記憶があいまいです。確か大理石の話をずっとしていたような…。大理石、萌え~みたいなことを話した気がします。なんだこの記憶。すみません。