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スイスの思い出 チューリッヒ→クール

 

飛行機に長時間のったあとはいつもボンヤリしてしまうんですが、今回もそうでした。チューリッヒ空港についたあとボンヤリとパンとコーヒーを食べて、ボンヤリ街をウロウロして、はっと我に返って次の目的地のクールという街に移動しました。無駄かもしれないけど、あのボンヤリ時間は必要なんだよ。たぶん。

チューリッヒでは慌てて娘のお土産その①「ユニコーンぬいぐるみ」を買ったような気がします。うん。やっぱり、無駄じゃなかった。ヨーロッパのおもちゃ屋さんはどこもキラキラしていて可愛らしく、トイザらスしかない日本って…って思います。

また、だいたいどこに行ってもパンとコーヒーが感動的においしい。これを食べてしまうと、もう自分でコーヒーを焙煎したり、パンを焼いたりしたくなくなります。まぁ焼くし炒めるけど。

 

ここではスリーデイズパスを買えばよかったところを、間違って普通のチケットを買ってしまい6000円ほど損をしました。受付のねーちゃんがとんでもなく美人で、またしてもボンヤリしてしまったのです。プラチナブロンドに氷みたいな目の色をしていました。黒人さんもキレイだけど、白人さんもたまりませんね。

 

クールに向かう鉄道では景色が絵本みたいでした。雪を被った「THE・山」という形の山を背景に、可愛い形の家々があり、「THE・木」という形の木々がキレイに並び、牛や馬が点々といます。スイスに住んでいる同級生が「スイスの景色は完璧すぎる」と言っていたけど、本当そうなんだよね。湖も多くて、景色が変化に富んでいて車窓が絵巻物みたいなんです。丘の上を見ると岩に囲まれた教会があったり、湖を臨む高台にガラス張りの現代的なお屋敷があったりして見逃せません。

 

 

クールという街はスイスの東にあり、建築ファンでもない限り寄らないような小さな田舎町です。ツントーとオルジャッティという有名な建築家の拠点が近くにあり、ツントーの最も有名な建築物であるテルメヴァルスという温泉施設がある町への通過点でもあります。その代わり建築ファンが高密に集まっているため、意図せず知り合いに会うこともあるかも??

 

クールに来たのは2回目だったのですが、前回はクールに見向きもせずテルメヴァルスに行ってしまいました。ちなみに、テルメヴァルスは6歳以上じゃないと入浴できないらしいです。残念。

 

参考までにテルメヴァルスのことを書いておくと、まぁこのような場所です。

Therme Vals 白天黑夜

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きれいですね。ただ、私が行った10年前とは所有者が変わって様相も変わっており、(俗っぽい意味での)高級リゾート化が進んでいるみたいです。昔は雪山に囲まれた可愛い村の間に、自然の一部のようにポツンと建っている詩的な場所だったのですが、今はホテルも増え、今後も大規模な開発が予定されているようです。入浴料だけでも1万円くらいかかるらしい…。このことに関してはツントーも遺憾に思っているようでした。

 

クールに話が戻りますが、まずはホテルにチェックインしました。石造りの街並みの真ん中にある、素朴な感じの(値段は素朴ではない)ホテルでした。

ちなみにスイスは何でもかんでもめちゃくちゃ高いので、学生の時は「一刻も早くこの国を出ねば」と思いましたね…。体感で日本の1・5~2倍くらいです。駅のスタンドでパンとコーヒーを買って軽食でも…と思うと2000円以上する感じ。

 

ホテルは素朴ではありますが清潔感があって朝食もおいしく、いい雰囲気でした。アメニティもバスタブもローブもないけどね!受付のお姉さんがまたしても美人だったので許す。

窓からの景色

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それから、ジャコメッティの展覧会があっていたのでそれを見たり、ソーセージとビールをつまんだり、ツントーのローマ遺跡保存所があったのでそれを見たりしました。ローマ遺跡は観光案内書でカギを借りて自分で開けるスタイルで、建物の面白さもだけど占有感が気持ち良くてゆっくり過ごしました。ローマ遺跡を去ろうとすると、向こうからどう見ても日本人な人が近づいてくる…と思ったらやはり日本人で、さらには知人の知人でした。世界狭し。

Roman Ruins in Chur

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夜はツントー事務所に勤める方が、スイスの伝統的な食事を出しているレストランに連れて行ってくださいました。素敵なご家族でした!地球のこんなに離れているところに、すごく共感する生き方をしている方たちがいる、と思うだけで、不思議な気持ちです。