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スイスの思い出 クール→バーゼル

クール二日目は、昨日のご家族がお茶に誘ってくださっていたので向かったのですが、道を間違え夫婦で険悪なムードになりながら15分も遅刻し、なんとか約束の場所までつきました。本当に申し訳ない…。

それからというもの道案内は100%グーグルマップに頼っています。行きたい場所を指定し、行き方を検索するだけです。複雑なトラムの乗降場所なども細かく教えてくれます。神か。

 

その後ご家族と散歩してから別れ、オルジャッティがつくった花屋さんを見に行きました。うーん、これは難しい!基本はRC造ですが、随所に鉄骨や木の柱も飛び出しているし、偽物のRC柱がアクセントに何本も並んでいるし(偽物であることが分かるように、穴を穿ち棚にしている!)、窓の開け方のルールも分からないし…。ハウルの動く城みたいな生き物感があり、周りになじんでいるようで妙に気になる存在感の建物でした。こういうものは、どういう設計プロセスでつくっているのかまるでわかりません。建物に難しいも何もないと思いますが、理解したいと思ってしまいます。

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花屋から戻ったら、クールからチューリッヒを通ってバーゼルに向かいました。チューリッヒでは気になる建物があったものの、疲れてしまいパスしました。行けばよかったかなぁ。

電車で変わっていることは、トイレが線路に垂れ流しということ!便器を覗くと、すごいスピードで流れていく地面が見えます。娘の●がスイスの地に落ちていきました。。。確か、オランダもそうなっていたと思います。スリリングなのでぜひ試してほしいです。

 

 

バーゼルは3度目です。ドイツとフランス、スイスの3つの国が交わるポイントにある街で、車で簡単に隣国へ出られる不思議な立地です。チューリッヒは新旧ゴチャっとした都会感があるのに比べ、バーゼルは現代都市という感じ。道が広く、建物は現代的で、大きな川に沿って少しだけ旧市街が残っています。HdeM始め建築家の建物がたくさんたくさんあるので、現代建築が好きな人なら必ず行く場所かもしれません。ドイツ側にはVitraもあるし、フランス側のロンシャンも近くです。

 

バーゼルにはHdeMに勤める友だちが家族で住んでいるので、おうちにお邪魔しました。高級住宅街の瀟洒なマンションに住んでおられました…。ストレートに、うらやましい!その日は天使のようにかわいい息子君と遊んだりして夜までゆっくりし、友だちが大好きだというイタリア料理をパートナーさんが作ってくれました。

 

ここで何となくスイスについて今まで自分が得た情報をまとめておきます。

スイスは小国ならではの工夫にあふれた国です。例えば、小さい国でも収益を得られる産業に力を入れていること。具体的には、製薬・金融・高級時計。そして、これらを集中させることなく国中に散在させることで、土地を有効に活用しているようです。例えば首都ベルンは主に首都機能、バーゼルは製薬、チューリッヒは金融、など。さらに、IOCはじめ多くの国際機関の本部が置かれています。その結果なのか、非常に裕福な国で、例えば公共物のトイレやエレベーター一つとってもレベルが高いんです。スイスで撮ったエレベーターの写真だけでもたっぷりあるくらい、エレベータ萌えの私にはたまらない地なのでした。

物価が高いイメージがありますが、その主たる理由は人件費。スイスは、例えばレジ打ちの人でも給料が多く決まっているそうです。給料が高い分物価も高いので、生活していてあまり豊かな感じはしないみたいですが…。友達の給料を聞いて唖然としましたー。

実は人種はあまり多様な感じがないのですが(アジア人はめちゃくちゃ目立ちます!)、言語は多様で、公用語だけでも複数あるそうです。基本は北に行くほどドイツ語が増え、南に行くほどフランス語になっていきます。もちろん英語もどこでも通じます。パリみたいな「アジア人嫌い臭」は全くしないのですが、「見られているな」という感じはいつもあります。実際に話せばなんということはないのですが、そういう非言語的な雰囲気は感じます。