生後8週間で仕事に復帰したので、保育園に預けられる一般的な目安の「3か月」まで1か月空いてしまう。
他の人はこの期間をどうしているのだろう…と思ったが、順当に育休を取っている人がほとんどでベンチマークになる事例がなかった。
一応、上の子が通ったなじみの保育所に相談して「2か月から預かってもいい」と言ってもらえたが、向こうも初めてで不安があるだろうと思った。
そもそも何か月から預けられるのか決まりがあるのかというと、特にないらしい。
認可保育園は通常3か月だが、多くの無認可保育園は6か月と言っているし、通った産科の一時預かりサービスは0か月からだった。
ということは、サービスの主体者が預かれる月齢を決めているようだ。
その時点で、選択肢はこうなった:
1.なじみの保育所に預かってもらう。
2.産科の一時預かりを月極的に利用する。
3.1か月育休を取る。
産科の一時預かりは病院併設で安心感はあるのだが、保育園というより、新生児用のベッドが並んだ一角でしかなく、2か月時点でだいぶ発達していた下の子にはちょっと幼すぎるような気もした。
毎日通うには遠いのもネックだった。
どうしよう…と思っていたところ、たまたま家に遊びに来た人から支援事業でヘルパーに来てもらっていると聞いた。
そうだ、シッターさんがいるではないか!
もしかして待機児童のシッター支援制度があるかもと思い、探してみると、あった。
やったー!
新生児を連れての申請は大変だったが、破格で専門職の方に子供の面倒を見てもらえることになった。
まるひと月頼めるシッターさんがいなかったため、数か所の事業者に申し込み、計3名の方に来ていただいた。
最初は、家に毎日他人が入るのはどうなのだろうと思ったが、皆さん安心できるような方ばかりで、数日で慣れた。
無事に仕事復帰できたことはもちろんだが、意外な良さは「間近でプロの育児が見れる」ということだった。
授乳間隔があかないとか、寝る時間が足りないのではないかとか、抱っこし続けないと寝ないとか…0か月の時はそれなりに悩みがあったものの、
プロのシッターさんたちは「3時間空けて」と言ったらきっちり空けてくるし、寝なかったら眠れるようにたくさん遊んであげて、私だったら面倒くさいので抱っこで寝かせてしまうところを、バウンサーやベッドで眠れないか工夫してくれたりなどし、
ひと月経った頃には、生活リズムが整って、よく寝てよく飲むようになった。(単なる成長かもしれんけど。)
つきっきりで全力で遊んでくれるので、情緒が安定して体も発達したと思う。
シッターさんから子どもの癖や特徴を聞いたり、やりやすくなる工夫を聞いたりし、夫婦ともに勉強になった。
毎日日誌を書いてくれるのだが、やけに細かかったり物語風だったりと人によって書き方に癖があって和んだ。
私の方も家でたまに子の様子を見つつ落ち着いて仕事ができたので、親子共に体力温存しながらスムーズに仕事復帰できた。
上の子の時は生後半年で保育園に預けたので、私の方は半年ぶりの仕事に頭を切り替えるまでに時間を要したし、
子供の方も環境が違いすぎる保育園ではじめは情緒が不安定になり、風邪をもらってきて何度も休んだりした。
過去にも家にシッターさんを呼んでいる友達はいたが、
費用が高そうだし、わざわざ他人を家にいれてまで育児を代わってもらうというのが自分事になり切れなかった。
しかし、モノは試しである。頼んでみて正解だった。
最後の日は家でささやかな食事会をして、別れを惜しんだ。
こういった出会いも、子供が絡んで長期間一緒にいると戦友という感じがする。