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彼女の人生は間違いじゃない(2017年、日本)

彼女の人生は間違いじゃない [DVD]

まだ震災の傷が癒えないいわきの近くの町に住む男と娘。男は被災して死んだ妻のことが忘れられず、補助金をパチンコにつぎ込む毎日。娘は市役所で働くが、父親に嘘をついて週に1回デリヘルでも働いている。なぜデリヘルで働いているかは最後まではっきりとは分からない。「毎週東京で英会話に通っている」という嘘を信じている父親を見ると、別に金に困っているわけではなさそう。元恋人に「自分は汚れている」と言っていることから、自傷行為の一つであったと想像された。

物資が詰まれている被災者用住宅で首を吊ろうとする女や、半ばネグレクトされている少年の、暗い中ゲームをしている細い背中などが目に焼き付くようだった。みんな傷を抱えて身動きできないでいる。

物語が動き出すのは、男がいわき市の自宅に行き、死んだ妻の衣服を選んで海で撒くところから。時が止まったような荒れ果てた自宅の様子と、荒れる海と、「母ちゃん、寒いだろう」と泣き叫ぶ男のコントラストが鮮やかだった。

娘と不思議な絆を築いているデリヘルの運転手から、生まれたばかりの双子の娘の写真が届くところで物語は終わる。

題材が題材だけに、終始行き詰ったようなしんどい雰囲気が漂っている映画。色々詰め込んであるし、色々感じることがあった。

パターソン(2017年、アメリカ)

パターソン(字幕版)

アーハン?

よく分からないけど嫌いになれないし退屈もしない映画でした。

アダム・ドライバー演じる「パターソン」さんはアメリカのどこかにある田舎町「パターソン」で暮らすバス運転手。妻と寝ている窮屈そうなベッドから起き上がり、コーンフレークとコーヒーの朝食を食べて、詩を頭の中で推敲しながら職場につき、それを書き留めていると決まって同僚から愚痴を聞かされ、乗客の色んな世間話に耳を傾け、滝を見ながらサンドイッチを食べて、家に帰ると曲がった郵便ポストをまっすぐにして、妻の話を聞きながら料理を食べ、犬の散歩に行き、バーで1杯のむ(ここで意識が途切れる)…という毎日を繰り返します。

ただ、毎日ちょっとずつ変わっていく。詩がちょっとずつ進んでいたり、いつもと違う道を通ったり、不意の出会いがあったり。理不尽なことやちょっとした事件も起こるんだけど、パターソンは優しくそれらを包んで、時にはみんなを守ったりもします。あまりに好ましい人物…。こんな人、いる?いやいや、世の中の人って、大半がこのような感じだった!それって素晴らしいことだなあ、と改めて気づいて、よく分からないけど幸せな気分になりました。

しょっちゅう出てくる双子モチーフはなんだろう?パターソン市に住むパターソンさんというのも不思議ですよね。バス運転手としてのパターソンと、詩人のパターソンという2面性を表現しているのかな。

最後になぜか永瀬正敏さんが出てきてひっくり返りそうになりました。アーハン?

プレステージ(2006年、アメリカ)

プレステージ (字幕版)

クリストファー・ノーラン作品がアマゾンプライムにまだある!と思ってみた作品。面白かったです。ネタバレ即死系の映画なので注意。↓↓↓

 

中心に「マジックはタネが分かってしまうと興味がそがれる」というメッセージがあったわけですが、この映画自体もそうでなるべく何も考えずに見る方が良いです。

というのも、早い段階で夫が「クリスチャン・ベールの役って双子なんじゃない?」と言い始め、そういう目で見るとそうとしか思えない展開が続くので台無しに…(映画鑑賞中にめちゃ話しかけてくるので困る!)。続いてコピー機的な装置についても早々にコピー機だと気づいてしまいました。したがって、最後のシークエンスは冷めた目で見てしまう結果に。ネタが分かっていても面白いといえば面白いのですが、何も考えずに見た方が最後に向かって盛り上げていく演出に乗れやすく、楽しめると思います。

ヒュー・ジャックマンは、最初は安全なマジックをやる常識人だったのですが、悪・クリスチャン・ベールの毒気に当たって一番ヤバい人物になってしまいました。奥さんの死にざまを自分で「100回」体験しようとするというラストはただ悲しく、悪・クリスチャン・ベールが奥さん殺しの原因になったことを一度でも認めて謝らなかったのが許せませんでした。奥さんがつけてくれた名前を最後まで変えなかった点を見ても、本当に愛していたんだろうな、と。

実はカッターはすべてに気づいて近くにいたわけなので、この人もなかなか悪者であると感じました。

ゲーム・オブ・スローンズのジョフリーがバットマン・ビギンズに出ていた話と、アマゾン・プライムにクリストファー・ノーラン作品がたくさん出ている話

アマゾン・プライムでダークナイト3部作を見ていたら、「バットマン・ビギンズ」でやけに見覚えのある子役がいました。ケイティ・ホームズに守られているこの子、ジョフリー・バラシオンにそっくり…? 

調べてみると、本当にゲーム・オブ・スローンズの名高い悪役ジョフリー・バラシオンさん本人でした。この当時13歳。GOTでのヴィランぶりが想像できないほど可愛いし、短い時間ですが名演でしたよ。今は休業中らしいのですが、また役者姿が見たいです。

 

なぜかいまアマゾン・プライムはノーラン祭りでして、下記の作品が無料で見られます:

  • メメント
  • バットマン ビギンズ
  • プレステージ
  • ダークナイト
  • インセプション
  • ダークナイト ライジング

ダークナイト3部作が一気に見られるのはいいですね。さっそく3本続けてみて、睡眠をあきらめました。笑 改めてみると「ライジング」のトム・ハーディーかっこいいな!

リメンバー・ミー吹替版(2018年、アメリカ)

リメンバー・ミー オリジナル・サウンドトラック

ふと時間が取れたので見てきました。ちょうど始まるのが吹替え版だったのでそれにしたのですが、これが大正解。主役のミゲル君の声が本当に子供の声に感じられて、でも歌がめちゃくちゃうまいけど…?いったい何者?と思って調べてみると、本当に13歳の少年が当てていたようです。石橋陽彩(ひいろ)君というらしい。声変わりする前の奇跡的な美声!しばらくは彼の歌う主題歌の「リメンバー・ミー」が頭を離れませんでした。

 

ストーリーの方もよくできたピクサー映画でして、「もうこれ以上マーケティング優等生たちに泣かされたくないんじゃ!」(?)と思って地味に抵抗していた私ですが案の定号泣しました。笑 彩豊かな「死者の世界」も良かったです。ママ・ココのしわくちゃカワイイ感がツボでした。

 

ただ、一つだけ受け入れられなかったのが、死後も現生のような社会で、生前のしがらみもあれば「後世に大事にされているかどうか」で元気さも違ってくるという点。これは怒る人けっこういそう。死後くらい安らかにしてほしいものです。死後も声が大きい、周りから実績が多いと思われている人が幅を利かせているというのは世知辛すぎる。

しかも、覚えてくれる人がいないと2度死ぬとは…。それはそれでいいのだけど、2度目に死ぬのが悲劇のように描かれているのはどうかと。

いきなりピアノが上手くなった娘

いきなり上手くなりました。

何気に長いことピアノを習っている娘。もう丸三年。いつまで経っても大して弾けるようにならないので、まあこんなもんかとまったり進めていたのですが、ここ2か月で豹変。

直接的な理由は4歳になり指がしっかりしたことなんだと思うのですが、ずっと楽譜の読み方やオクターブの考え方、和音、リズムの取り方などをバラバラに進めてきたので、指が動くようになって全部がつながって弾けるようになった感じがします。

楽譜を見ながら、初見で弾き進められるんですよ…。かあちゃん感動。簡単なものだけですが。

ほとんど変化していないように見えても、続けていると実を結ぶんですね。一方、我流で進めている英語の方はミリも成長していないので、プロってすごいなーと思ったとさ。残念。

お受験もやってみるか?と思っているので、そろそろ本腰入れないとな。

パーソナル・ショッパー(フランス、2016年)

パーソナル・ショッパー [DVD]

これは予告編詐欺映画でして、パーソナル・ショッパーをやっていたら魔が差しちゃって…などというお洒落女子映画だと思ったら予想外の結果になります。オカルトと気のせいを行ったり来たりして、映画のほとんどを割とガチなスピリチュアル風味で突き進んでいきます。

顔が見えない相手を信じる現代人への批判なのでしょうか?知らない人からのSMSを信じる下りは主人公があまりに怖がっているのでなんとなく見れちゃうんですが、冷静に考えるとかなり無理があります。また、ファッションや有名人に憧れる話とスピ系の話が無関係過ぎて、あんまり機能していないように思えました。霊を信じる人はカモにされやすい、みたいな読後感になってしまいました、、そうじゃないですよね。

個人的にはあまり面白いとは思えなかったのですが、クリステン・スチュワートが何を着てもお洒落で、くわえタバコが惚れ惚れするほどかっこいいのがいいところかなーと思います。いま一番魅力的な時期である彼女を愛でる映画としてはアリでした。