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\けんちくサッカー始まる!/ 日本サッカーは木造であるべき!

 

※この記事は、サッカーおたくの夫がドヤ顔で語っていた内容を、サッカーに全く詳しくない妻がヒアリングしてなんとなくまとめたものです。サッカーにも建築にも役立たない記事なのでご了承ください( ̄∇ ̄)

 

日本人サッカーは、単体では弱い「木造」である

もともと体格に恵まれているアフリカ勢やヨーロッパ勢は、単体が強い。手数の少ない華麗なプレーでゴールまで押し込んでいく様は、さながら象徴的で美しい少数の柱で石の屋根を支える神殿や、鉄の強靭さとコンクリートの頑丈さを併せ持つRCラーメン構造のようなもの。

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「天空」を支えるファンタジスタたち

 

一方で日本人は、魅力的な選手が多いものの、やはり体格では適いません。「最後は個の力(by本田選手)」という所も大いにありますが、ここはやはり個の集合が編み出す「網の力」を発揮していただきたい。それは、一つ一つのパーツは火に弱く、歪みやすく、腐食しやすいが、集合になるとしなやかで強く、ひずみを吸収し、しかも美しい「木造」のようなものではないでしょうか。

 

というわけで、世界に誇れる日本の木造建築を振り返ってみました!

 

世界に誇れる日本の木造ファンタジスタたち

基本的に、木造は腐ってしまうので歴史に残りづらい。石で建築物がつくれる地域(=地震なし)はズルイなあ!と思います。日本に地震がなければ、もう少し観光資源が遺せたはずなのに。日本で、100年前にできた古民家と言えばスゴイものですが、例えばイギリスで100年前にできた家なんて、まだまだ若い!という存在。「古さ」に対する意識も、全然違っています。

 

しかし、そんな中にも何世紀も形を残しているものもあります。「五重の塔」です。火事を回避した方法、地震を回避した方法、腐食を回避した方法、それぞれに知恵と工夫が盛り込まれている、とは、社会科で習ったと思います。木の持つしなやかさで、パーツ同士がゆるく手を握り合い、地震をユラリユラリと回避してきました。そう、木造の素晴らしさは、大きな圧力も分散させながら回避できるところにあります。パーツがダメになっても、取り替えながら全体を補強していくことだって可能です。

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無駄にユラユラしてるんじゃないのよ

 

正倉院も社会科に出てきました。ところが、最近の研究で、校倉造は気候によって換気したりする機能はないということが分かっているそうです!えーーーー!単に、宝物を包む箱と建物が木なので、適度に吸湿できたので、永く保存できた様子。ああ良かった、やっぱり木ってスゴかったんですね!(?)

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ホントはただのお洒落な壁でした

 

現代の木造建築もファインプレー(?)

個人的には、木造と言えば西沢平良氏です。魅力的な空間を生んでいる独自の構造は、「コンセプト屋」としての建築家にとどまらず、本当に建築家だなあという感じがします。

 

熊本県にある体育館。

※ただし厳密には木造ではない(えっさっそく…?)

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見よ、この網の力 。

 

プロテスタントの教会。

この写真では分かりづらいかもしれませんが、上に行くほど木の隙間が大きくなり、光が多く差し込むようになっています。構造にもなり、このような繊細で美しい膜にもなる、それが木の良さです。

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プロテスタントの精神をカタチに。繊細で美しい木質空間 

 

ついでに隈研吾氏のパイナップルケーキ屋さんも載せておきますね。これを見ると痒くなってくるのは私だけでしょうか。ムック氏にも似ていますね! 

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というわけで、明日の「パルテノン神殿×五重塔」の戦いには大変期待しています!!!!(違)

 


う~ん。無理矢理サッカー用語を入れてみたりしましたが、やはりサッカーとは無縁な私なのでした。トホホ。