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海街ダイアリー(2015年、日本)

海街diary DVDスタンダード・エディション

アマゾンプライムで。綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆というありえない3姉妹のところに、腹違いの妹(広瀬すず)がやってきてさらにありえない4姉妹になる話(違う)。すっかりお姉さん女優になった3人の元に新人女優・広瀬すずちゃんがビクビクしながらやってくるが、いい子なのでいい感じに溶け込めてほっとする感じだ。まあとにかくすずちゃん(役名もすず)の可愛さが素晴らしい。すずちゃんの可愛さを余すところなく味わうために、もっとアップを多用してほしいくらいだった。

この映画の(個人的)クライマックスはすずちゃんが町に慣れて同級生と自転車で桜のトンネルを走り抜けるシーン。不倫の子として「子ども時代を奪われ」、3姉妹のところに来ても凝り固まっていた心が解き放たれる象徴的なシーンだった。ここだけちょくちょく見返したいくらい気に入っている。

 

善人しかいない都合の良い話に見えて、実は描かれていないシビアな現実をヒシヒシと感じるシーンもありレイヤーの厚い映画だったと思う。長女の不倫相手の実に都合のいい発言や、次女の上司の語られない都銀をやめた経緯、3女の無視されっぷりや4女(4女?)の継母からの言葉などなかなかヒヤリと冷たいシーンが目立つ。病弱な妻を置いて不倫し、都合のいい発言を繰り返す堤真一には腹が立ったし、それを自分のせいのように受け止める長女にも腹が立ったし、「不倫されるのはあんたも悪いから」という樹希希林にも驚いた。

これらのシーンが、どちらかというと淡くて優しい日常として描かれているのが特徴的だった。多くの人は自分に都合の悪いことを悪く言い立てたり、悪役然とした態度をとったりはしないし、むしろ差別や相手にとって善意のように言うことだってある。まして田舎町ならなおさらだろう。辛いことがあってもしょうがない、しょうがないけど毎日はまったりと過ぎていき、家もあるし話し相手もいるし若くて仕事もあるからなんとなく生きていけている。

あまり4姉妹の未来は明るいように感じられなかったが、なんとなく幸せになれるんじゃないかなー?どうかなー?という感じで終わっていた。

ハドソン川の奇跡(2016年、アメリカ)

ハドソン川の奇跡(字幕版)

エンジンがガンの群れを吸い込んだことによる故障でエンジンが止まってしまった旅客機。滑走路に戻ってもいいが、その場合市街地の上を通らなければいけない。機体が地上に落ちるまでは200秒しかない。機長の判断でハドソン川に着水することを選択し、奇跡的に全員生き残ったが、機長の判断を国家運輸安全委員会で糾弾されることとなって――というはなし。実話なのでネタバレもなし。

糾弾されるうち、機長(サリー)も自分の判断が正しかったのか分からなくなるが、一方で自分が経験してきたことに対する自信もある。何度も脳内で滑走路に戻った場合のシミュレーションをして、NYの市街地に派手に落ちるシーンが衝撃的だった。

委員会のメンバーが極悪人のように見えがちなので、彼らも真面目に仕事してるだけなのよね…と思って見ないとおかしなことになる。ただ、彼らが悪人に見えていることは物語の盛り上げに少なからず寄与していることも事実。こういう構造って映画の必要悪なのかなー。

 

基本的には、「やっぱりクリント・イーストウッドってスゴイ」としか言いようがない、素晴らしい映画ではある。

ただ、完全に穿った見方なんだろうだけど、クリント・イーストウッドがトランプ支持者なのもあって“Make America Great Again”的世界観に感じてしまった。国旗を掲げて国歌でも歌いそうな雰囲気だ。「昔からある職種の職業人(白人男性)が、自分の技術を信じてニューヨークを救う感動的な話」というのがかなり(旧)アメリカ的に思える。サリー機長が経済的な問題を抱えているというエピソードも然り。サリー機長の素晴らしさに委員会のメンバーが感動して言うセリフはキザすぎだ。

トムハンクスは昔から「超優秀な職業人」という役柄を演じることが多くて、みんな同一人物に見えてくるようになってしまった。眉間にモリっとシワを寄せて正しいことを言うのはさすがに飽きた。

5年越しの手湿疹が治ったんだが…

最近びっくりしたことは、手湿疹がいきなり治ったことです!長期間、常に傷だらけでバリア機能極弱の深刻な状況だったので(症状はここ 

に書いてますが…)、こんなアッサリ治って嬉しいやら驚くやら。

 

方法は単純で、薬(私はステロイド系)+ワセリン+ポリ手袋+手袋で寝る、というだけ。

 

この方法だと手がびっちょり濡れて臭くなるので良くないと思って、以前1回やってやめていました。いつもは薬+ワセリンに綿手袋を2重にはめて寝ていました。しかしこれだと、何もせずに寝るよりはマシだけど治りはしない。

 

もうこれは持病だろうと一生付き合う気でいたのですが。ところが、いつまでも治らない(むしろひどくなっている)手湿疹にかかりつけのお医者さんが業を煮やし、「湿疹というか、傷だらけですね」「湿潤療法やってみましょう」とキレ気味に仰ったというわけです。

 

湿潤療法では多少の雑菌繁殖は問題ないとしているみたいで、手袋内がくさーくなってもまあいいんだそうです。ほんまかいな。あと、薬の成分が染み込みやすいのだとか。事実手は治ったので、湿潤療法さまさまなのでした。

 

手が綺麗になったので(自分比)、ハレが引いて指輪が抜けたし、爪が際限なく小さくなるのが止まってまた生えてきたし、ピザをこねたり餃子を包んだりもできるしで嬉しすぎる!久々にネイルでもしようかと思ってきました^O^

 

もししつこい手湿疹に悩んでいる方がいたら、お医者さんに相談してみてください。

 

川西工業 ポリエチレン手袋 内エンボス 100枚入 #2013 クリア M

川西工業 ポリエチレン手袋 内エンボス 100枚入 #2013 クリア M

 

サンホワイトP-1 400g

サンホワイトP-1 400g

 

最近はまっているファンデ(babu-)と、色つきリップ(hurraw!)

ファンデってつけると負担になるし落とすのもめんどいし全然楽しくないので好きじゃなかったのです。可能なら日焼け止め→粉で済ませて、クライアントに行くときだけ嫌いなファンデを塗ってました。特に気に入ったブランドもないので、なんとなくジプシー(というほど減らないので単に数カ月に一度、低刺激っぽいのを買うだけ)。

 

ところが最近、エステティシャンさんからおすすめされて買ったのがこれ 

バブー スムースナチュラルファンデーション SPF30 PA++ 25ml

バブー スムースナチュラルファンデーション SPF30 PA++ 25ml

 

これが良かった!

 

成分にこだわっているブランドなので安心だし、(原材料は水、グリセリン、酸化チタン、酸化亜鉛、スクワラン、ラノリン脂肪酸オクチルドデジル、オリーブ油、イソステアリン酸ソルビタン、ステアリン酸、ステアリン酸グリセリル、水添レシチン、バルミチン酸イソプロビル、ポリーy-グルタミン酸Na、ベヘニルアルコール、ミツロウ、アスコルビルリン酸Na、ヒアルロン酸Na、カミツレ花エキス、ローズマリー葉エキス、トコフェロール、タルク、マイカ、シリカ、酸化鉄、BG、ダマスクバラ花油、ラベンダー油、ザクロ種子油、ブドウ種子油、クランベリー種子油、ザクロ果実エキス、ビルベリーエキス、セイヨウニワトコエキス、マグワ根皮エキス、ビワ葉エキス。気になったらどういう成分か調べると良い)

 

石けんで落とせるし、

 

UVカット力が高めだし(SPF30/PA++と紫外線カット成分が入っているらしい)、

 

1色しかなくて色選びしなくていい、美容液・クリーム兼用タイプなのでとりあえず塗るだけで良くて簡単。

 

何より気に入っているのが

香りが良いこと!

 

つける時にハーブの清涼感ある香りがします。香り強めなので好き嫌いありそうですが、おそらくローズマリーとラベンダーが強めなのでそこで判断していただければと。

 

つける時に良い気分で、落とすときは石けんでよいのでつけるストレスがだいぶ減りました。日焼け止め単体よりもよそ行きっぽい肌になるし、塗らないより塗った方がいいかなと思って毎日つけています。いま2本目。

 

カバー力やファンデ塗ってる感を重視していない、敏感肌・自然派志向な方はぜひ。

 

 

ちなみに、リップも「つけるのが楽しい簡単に落とせる自然派」が好きで、口紅を買うこともあるけど、けっきょく続くのは色つきリップ。

 

ここのところ気に入っているのはビーガン系のこれ 

ハーロウ! バーム ブラックチェリー 4.3g

ハーロウ! バーム ブラックチェリー 4.3g

 

公式HPがかわいくて見やすい。

ハーロウ!バーム - オフィシャルサイト

 

色つきは2色のみ。これも気に入っていま3本目。

 

成分は、

淡いレッドの「シナモン」が<アーモンド油、キャンデリラロウ、ヤシ油、ホホバ油、カカオ脂、ヒマシ油、オリーブ油、アルカナ根エキス、カシア樹皮油、トコフェロール>

濃いレッドの「チェリー」が<アーモンド油、キャンデリラロウ、ヤシ油、ホホバ油、カカオ脂、ヒマシ油、オリーブ油、アルカナ根エキス、香料、トコフェロール>

ここまで自然派にこだわっているのってそうそうないと思います。

 

香りは、シナモンはそのまんまシナモンでつけるとけっこうスパイシー。チェリーはアメリカのお菓子みたいなにおい。私は好きだけど、どっちも好き嫌い激しそうな香りなので要注意かも。

コンスタンティン(2005年、アメリカ)

コンスタンティン (字幕版)

アマゾンプライムで。

監督は「フランシス・ローレンス」という方で、ミュージックビデをたくさん制作されているようだ。長編映画だとアイ・アム・レジェンドやハンガー・ゲームなど。こうして見ると、作風は魅力的に作り込まれた異世界があって、主役たる傷ついたヒーローが歴然といて、自己犠牲で世界を救う…、という感じか。むちゃくちゃ完成度の高い中二病というイメージ。

 

本作も主演のキアヌ・リーヴスが「かっこよさの宝石箱や~」という感じで、しかもマトリックス3部作の直後のノリにノっている輝けるキアヌ様なのでそれだけでも一見の価値有りだ。大きな体躯を少しぎこちなく動かすのが好き。最後辺りのシーンなどかっこよすぎて「フフッ」と笑いがもれてしまった。拳を床に突き当てるシーン、マトリックスの最後と驚くほどそっくりだったなー。

 

周縁のキャラクターも主役を盛り上げる。

ティルダ・スウィントンがサイコパスの天使役を好演しており、「キアヌ様の顔を生足で踏む」という垂涎のシーンが(完全に変態のレビュー)。もがれた翼の演出も非常に好みだった。

個人的に好きなプルイット・テイラー・ヴィンスも神父役で出演。この役者さん眼球がカタカタ動くクセがあるんだけど、それが崖っぷちの情況に完全にはまっていた。悪夢的な「飲めないお酒」のシーンがまた実によくて…。

キアヌの助手役で「ニンフォマニアック」のシャイア・ラブーフが出ておりビックリ。彼にはエンドロールの後にさらにびっくりシーンが残されている。人懐っこいような冷たいような目の表情が印象的で良かった。

 

わたしがキリスト教や聖書に詳しくないせいかよく分からない言葉や設定が多かったんだけど、描写だけで楽しめた。

ガチなキリスト教徒の方には分からないけれど、なんとなくキリスト教的な世界観が好きな人(どんな人だ)、中二的な世界観が好きな人、キアヌリーヴスが好きな人にはたまらない映画だと思う。ただ、むやみやたらとカッコつけすぎという気もするし、よくわからない設定やワードが説明なしで出てくるので人を選ぶ。いかにも続編がありそうなストーリーなのに結局出ていないので、あまり評判がよくなかったのだろうと思う。

エンド・オブ・ホワイトハウス(2013年、アメリカ)

エンド・オブ・ホワイトハウス [Blu-ray]

アマゾンプライムで。

ホワイトハウスが北朝鮮のマフィア(?)によってコテンパンに攻撃され、アメリカ滅亡の危機か!?という話。

 

「んなアホなー」と思うことばかりだったけれど、設定が突き抜けていて楽しめた。続編の「エンド・オブ・キングダム」ができた理由も分かる。「世界の均衡はアメリカが保っている…っ」という政治的な熱い思いはひしひしと伝わってくるものの、アメリカ自体アホに描かれているのが変わっている。

エンド・オブ・キングダムもそうだったが、むしろテロリストたる敵側の方をかっこよく描いている。ひたすらアメリカ閣僚たちのショボンシーンがギャグのように続く。マフィア側の攻撃する理由はしごくまっとうで切実だが、それを問答無用で虐殺するジェラルド・バトラーという構図も同じだった。これ、むしろテロリスト側の視点でみた方がすんなりくるのでは。ただ、モーガン・フリーマンまでアホの子みたいに描くのやめてほしいと思った…。

 

朝鮮半島の話なのに徹底的に日本が無視されているのも笑える。何より武器の描写やファイトシーンがかっこ良くて、不謹慎ながら惚れ惚れしてしまった。RPG!RPG!

最後の流れが死ぬほど月並みなのと、テロリスト側が火力過剰なのと、重要な暗号が普通に解読される謎など気になる点は多々あったものの、全体としてはかなり満足。3作目も予定されているらしい。*1

エブリバディ・ウォンツ・サム!!世界はボクらの手の中に(2016年、アメリカ)

エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に

 

リチャード・リンクレーターが好きなので見てみた。強豪の大学野球部の新入生たちに焦点を当て、大学の新学期が始まるまでの3日間を描く。本作はリンクレーター監督の自伝的映画で(野球で大学の推薦を受けたとか!)、「バッド・チューニング」の精神的続編にあたるらしい。

リチャード・リンクレイター監督:ロングインタビュー | read | i-D

 

何でもない日常を魅力的に見せるのが上手なのは変わらずだが、本作はこれでもか!と80年のディスコグラフィを入れ込んでいて、登場人物達もノリノリで楽しい雰囲気が特徴的。音楽だけではなく、ファッションや建築など色合いもよく吟味されていて非常に完成度が高い。

イーサンホークは出てこないし、役者はみんなそれほど有名な人たちではない。「なんでもない日常」を有名ではない役者でここまで魅力的に描けるのは単純にすごい。ちょっとした言葉のやり取りとか、不意に入れ込まれる自然風景、人物同士の意味のないじゃれ合いなどの描写が丁寧で引き込まれる。

 

 

ただ、ノリも世代も合わず、正直つまらなかった…。こういう体育会系リア充的なコミュニケーションは苦手なので、見ているだけで気が滅入った。私が所属している会社はまさにこういうノリの現代バージョンで、日中はがんばってついて行っているものの、映画でまでわざわざ見たくない。