産院によって違う母乳vsミルク
今回の産院はご多聞にもれず母乳育児を推奨しているものの、
実態は「乳児の体重増加>>母乳推奨」であり
目標の体重増加になっていないと積極的にミルクを足すように指導されるようだ。
最初から母乳がじゃんじゃん出る人は大多数ではないので、
結果的にほとんどの人が混合栄養(母乳にミルクを足すこと)になっていた。
前回の産院は、母乳絶対でありミルクは足さない主義だった。
私のほうも「出なければ子が飢える…!!」と恐怖に駆られて必死に授乳したものの、
母乳は出ないし子はうまく飲めないし痛いしで、退院する頃には乳腺炎にかかった。
母乳はそのうちたくさん出るようになったから、結果的には良かったんだが、
初期の方はつらい記憶だ。
さて、ミルクを上げてもよいということになると、気持ちはとてもラクだ。
生まれたときから大きい赤ちゃんだからか、力も強くてどんどんミルクを飲み、どんどん大きくなる。
母乳よりも授乳間隔が空くし、誰でもミルクやり体験ができるし、「ミルク、最高やん!」と思っていたのだ。
母乳育児はWHOが推奨しており、混合であろうと、母乳もなるべく上げていこうと多くの母たちが頑張っている。私もその一人だった。
だが、両方上げるということになると、非常にめんどくさい。
母乳だけの上の子の時は、いくらでたか気にしてもしょうがないので、
ひたすら飲ませる一択だったのだが、
今回のように混合だと、母乳がどれだけ出たか分からないまま、感覚的にミルクを足すことになる。
満福中枢が発達していないはずの赤子の反応に頼らなければならず、モヤモヤする。
ミルクは、お湯を沸かしたりミルクをはかったり冷ましたり消毒したりせねばならず、とりわけ夜中に何回もこの作業をするのはしんどかった。
ミルクだけなら割り切れそうだが、母乳を上げる時間もしっかりあるため、純粋に倍の時間がかかる。たかが30分、されど30分。うちの子は40分~2時間おきに起きて、おむつ→母乳→ミルク→げっぷ のサイクルをこなす時期が生後2か月まであったので、実質寝られるのが10分~1時間半ずつということになり、辛かった。
そのうちに仕事復帰のタイミングが来るので、
もうミルクに切り替えようかな…と悩んだ。
都合の良いオッパイに進化
何やら物騒なタイトルだが、そうなのだ。
悩んでいるうちに仕事復帰になだれ込み、日中はミルク(+1回搾乳)、夜は母乳というサイクルに、半ば強制的になった。
最初は「出ていないのでは」と心配して夜中にミルクを足したりしていたものの、思い切って上げない夜を作ってみても、ミルクありのときと起きる間隔が変わらない。
つまり、これは足りているということなのでは?!となり、
搾乳してみると、150ml程度取れるので、生後2か月の必要量が出ているということになる。
こうして、めでたく「都合の良いオッパイ」が完成したのである。
昼は人に預けられるし、夜はミルクづくりに起きずに寝たまま授乳すればいいので楽になった。
私ってば都合のいい女…である。
生後3か月に入った現在、仕事が終わった19時ごろに授乳をすれば日中の搾乳もしなくてよいようだったので、ますます手軽になった。
まだ1年近くミルクの時代が続くので、今後もトラブルなく過ごせるとよいと思う。