MENU

タクシー運転手~約束は海を越えて~(韓国、2017年)

タクシー運転手 ?約束は海を越えて?(字幕版)

「グエムル」でひどい目に合う貧乏で陽気な父親を演じていたソン・ガンホが、ひどい目に合う貧乏で陽気な父親を演じる話(間違い探しか)。最初は目が三日月のような笑顔なのに、途中からは泣きながら走っているあたりも似ていますが、こちらは実話をベースにした社会派の映画でした。「光州事件」という1980年に実際に起こったクーデターをテーマにしています。

映画としてどうというより以前に、韓国政府(軍)のありえなさに引きました…。こんなことがわずか40年前に起こっていたとは。

 

食事がけっこうキーになっている映画で、貧しさを表す娘との食事のシーン、クーデターを起こした学生の家で食事を囲むシーン、市内に戻る途中でおにぎりを渡されて泣くシーンが転換点になっているようでした。おにぎり&涙って最強のコンビ。おにぎり涙で私も泣いた。それまでどこかいい加減なのほほんとしたおじさんだったソン・ガンホが、殺される同胞を見て助けに行く決意をしたシーンです。その後タクシーで銃撃戦の中を助けに行くシーンも感動的なのですが、なんとこの出来事も事実だったというから驚きました。自分なら子供を置いて助けに行けるだろうか、と想像してみて、改めてこの無名の男性のすごさを想いました。

 

好みのタイプの映画ではなかったんですが、光州事件のことを知るきっかけになったので見てよかったです。